とてつもなく暑い1日でした.明日はもっと暑くなるとの予想.
8月に入ったという実感があります.
8月は,別名葉月.
(睦月如月----等の昔の月も呼び方には「和風月名」という言葉もあるようですが,一般的かどうか? 辞書には載っていません.例えば「葉月」は辞書で引くと「陰暦八月の異称。《季・秋》」日本国語大辞典)
8月で葉の月?新緑/紅葉の月でもないのに---
と奇妙に思ったことがありますが--- 新暦・旧暦の違いを知ればよいことでした.そして「木々の葉落ち月(はおちづき)」というのが有力な説だそうです.
現在の暦(太陽暦)では,今日は2022年8月1日ですが,旧暦(太陰太陽暦)では2022年7月4日.文月4日なんですね.
葉月は厳密には「旧暦」の8月.2022年葉月1日は,正確には今年の2022年8月27日.
そろそろ,落葉樹の葉が色を失いはじめる頃になります.
何故葉月と呼ばれるようになったかは,はっきりと分かっているわけではないようですが---
「木々の葉落ち月(はおちづき)」というのが有力な説だそうです.
他に,稲の穂を張る月,すなわち「穂張り月(ほはりづき)」が略されたという説,初めてガン渡ってくる月であることから「初来月(はつきづき)」を略して「葉月」と呼んだ説などがあるそうです.8月の異名「葉月」 語源からは早くも秋の気配 - ウェザーニュース
「葉月」は現在の新暦8月にはそぐわない名前ですが,旧暦8月の別名「木々の葉落ち月(はおちづき)」とすれば,それほど違和感はなくなります.
各月の異名(和風月名)の由来候補を,国立国会図書館のサイト( https://www.ndl.go.jp/koyomi/chapter3/s8.html )+日本国語大辞典から,以下に抜き書きしておきます.
(由来は確定しているわけではなく,
例えば,下記の卯月の由来は「循環しています」:卯月:卯の花が咲く月,卯の花:卯月に咲く花)
なお,
これらの呼び名は,全て初出は古事記and/or万葉集.(日本国語大辞典)
古代からの呼び名になります.
例えば,1月や7月の初出は万葉集
1月
万葉集〔8C後〕五・八一五
武都紀(ムツキ)たち春の来たらばかくしこそ梅を招(を)きつつたのしき終へめ 大弐紀卿(だいにきのまえつきみ)
[大弐紀卿: これは名前ではなく、このとき太宰府の大弐(位のひとつです)だった紀氏の人、という意味です。]
正月になって春(はる)がやってきたら、こうやって梅(うめ)を見ながら楽しみましょうよ。(楽しい万葉集)
7月
万葉(8C後)一〇・二〇八九
「----あらたまの 年の緒長く 思ひ来し 恋を尽さむ 七月(ふみづき)の 七日の夕よひは 吾れも悲しも」(長歌の一部)
8月は古事記
8月
神武即位前(北野本訓)
「秋八月(ハツキ)の甲午の朔乙未のひに」
名称の由来候補
1月 睦月(むつき)
むつびづき.むつましづき.むつみづき.
正月に親類一同が集まる,睦び(親しくする)の月.
2月 如月(きさらぎ)
じょげつ
きぬさらぎ【衣更着】 藻塩草(1513頃)
衣更着(きさらぎ)とも言う.まだ寒さが残っていて,衣を重ね着する(更に着る)月.
3月 弥生(やよい)
(日本国語大辞典 「いやおい(彌生):草木がいよいよ生え茂るさま.」の変化したものか)
4月 卯月(うづき)
5月 皐月(さつき)
こうげつ
早月(さつき)とも言う.
早苗(さなえ)を植える月.
6月 水無月(みなづき)
みなつき
水の月(「無」は「の」を意味する)で,田に水を引く月の意と言われる.
(日本国語大辞典 「な」は「ない」の意に意識されて「無」の字があてられるが,本来は「の」の意で,「水の月」 「田に水を引く必要のある月」の意であろうという)
7月 文月(ふみづき,ふづき)
ふんづき
稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)
8月 葉月(はづき,はつき)
木々の葉落ち月(はおちづき).
9月 長月(ながつき,ながづき)
夜長月(よながづき)
(日本国語大辞典 語源は明らかでない.「拾遺−雑下」に,「夜昼の数はみそぢにあまらぬをなど長月といひはじめけむ」 「秋深み恋する人のあかしかね夜を長月といふにやあるらん」とした,伊衡と躬恒との問答の歌があり,また,夜がだんだん長くなるから「夜長月」というのを誤ったものだと,「奥義抄」にあるので,このような語源解が中古以来広く信じられていたことがわかる.
ほかに,稲熟月いなあがりつき,稲刈月いなかりづき,穂長月ほながづきなどの変化したものとする説もある.折口信夫によれば,五月と九月とは長雨の時季で,「ながめ」と称する物忌ものいみの月だという.ちなみに,中古には,九月は婚姻や洗髪を忌む月とされていた)
10月 神無月(かんなづき)
かみなづき,かみなしづき.かみなかりづき.
神の月(「無」は「の」を意味する)の意味.全国の神々が出雲大社に集まり,各地の神々が留守になる月という説などもある.
(日本国語大辞典 「な」は「の」の意で,「神の月」すなわち,神祭りの月の意か.俗説には,全国の神々が出雲大社に集まって,諸国が「神無しになる月」だからという)
11月 霜月(しもつき)
そうげつ
霜降月しもふりづき.霜見月
霜の降る月.
12月 師走(しわす)
極月ごくげつ
師匠といえども趨走(すうそう,走り回る)する月.
そして,今日,新型コロナによる新規死亡者7日間平均で,第三波のピークを越えました.
堂々の世界第6位です.「西欧なみ」になりました.
人口当たりでは,まだまだ及びませんが----この勢いならいずれ追いつくでしょう.追い抜くかもしれません.