藤は咲いている?光則寺へ2 山門をくぐって境内を入ると,本堂の左手に,かなり大きな藤が植えられています. 山門手前の藤と違って,藤棚となっていないところが,魅力. 絡みついている木はヒバ? 自然の姿にとても近く,神社仏閣でこのような姿の藤は少ないのではと思います. 緑なる松にかかれる藤なれどおのがころとぞ花は咲きける 紀貫之 

桜が終わり,そろそろ藤が咲き始めているのでは?と光則寺まで行ってきました.

 

藤は咲いている?光則寺へ1

藤は咲いている?光則寺へ1 寺院・神社に,藤を植えているところは多く,こちらはそろそろ咲き始めているのでは?と光則寺まで行ってきました. 途中の家々の植物を楽しみながら.モッコウバラ,ツツジ,ツツジ,マンナトネリコ(?),サクラソウ,モチノキ---- 光則寺に到着すると,咲き始めた藤の花が元気に迎えてくれました. - yachikusakusaki's blog

 

山門の手前の藤棚.まだ満開とまでは言えないまでも,十分見応えのある姿で迎えてくれました.

 

藤は咲いている?光則寺へ2

 

山門をくぐって境内を入ると

本堂の左手に,かなり大きな藤が植えられています.

山門手前の藤と違って,藤棚となっていないところが,魅力.

絡みついている木はヒバ?

いずれにしても自然の姿にとても近く,神社仏閣でこのような姿の藤は少ないのではと思います.

 

古歌では「松にかかれる藤」がよく詠まれているそうです.自然の中で藤を観賞していたのでしょう.例え境内に植えられている場合でも,かつては藤棚ではなく,樹木に絡みつかせたのかともしれませんね.正確なところは調べ切れていませんが.

 

 

“藤“が詠み込まれた歌.

 

恋しければ形見にせむとわが宿に植ゑし藤波いま咲きにけり 万葉集・八・一四七一)  山部赤人

 

 

藤波の影なす海の底清み沈(しづ)く石をも玉ぞわが見る 万葉集・十九・四一九九)  大伴家持

 

 

緑なる松にかかれる藤なれどおのがころとぞ花は咲きける 新古今集・春下・一六六)  紀貫之

 

 

夕月は円く大きく空にあり藤の花芽はほぐれかかれり (庭苔)一九二六  岡麓

 

 

蜜蜂が花粉に足を太くして咲きにぎはへる藤のなかとぶ (三齢幼虫)一九七九  奥村晃作

 

 

以上,古今短歌歳時記(鳥居正博 教育社)より