まず強調すべきは,総門の外の桜の見事さ.北鎌倉駅を通つたことがある方ならご存じのこととは思いますが.
以下全てを合わせれば,鎌倉一かもしれません.参拝料入りませんからお得でもあります.
駅舎のすぐ近くから
山側(北鎌倉幼稚園〜円覚寺墓地)を見上げても
総門の左右.
白鷺池(びゃくろち)周辺まで.
現在の円覚寺境内に入ると,まとまつてはいませんが,全域に桜が植えられています.
全体のバランスという点では,建長寺よりいい雰囲気だと私は思つています.
一番立派なのは山門左手の桜でしようか.
多分ほとんどの方が出かけない左手の墓地.
山の上の桜が見事です.駅舎近くから見上げたところの桜になります.
そして,北鎌倉の対面に当たる山々の桜を見渡すことができます.鎌倉らしい桜で私が好きな風景です.
境内で出会える桜.バックの山の桜---
こう見てくると,配置も含めて鎌倉で桜を最も満喫できるお寺は,北鎌倉駅付近を含めて(以前は当然円覚寺の境内だつたと思います)円覚寺といえるかもしれません.
桜以外で注目に値する植物もいくつかあります.
まずは柏槇.
樹齢は建長寺とほぼ同じぐらいとのこと.ただし,建長寺の本数(確か七本ほどあった)に負けてしまいますね.一本だけゆつくり眺めれば,円覚寺のものも立派です.
この柏槇が植えられている大方丈前の庭には百観音が安置されています.
いくつかの観音様のお顔の愛らしさ(こういう表現は失礼?)も含めて,私が大好きな場所です.
もう一つ是非訪れておきたい場所は,「佛日庵」.開基廟(北条時宗の廟所)がある由緒ある円覚寺塔頭です.
今の季節,この境内に入る前に大きなコブシの木が目に入るでしよう.
別途拝観料を払つて入つた境内は狭いと言つていいのですが,雰囲気はとても良い感じです.抹茶をいただくことができます.
そして今の季節,ハクモクレンが見所になります.多くの場所で既に散り始めていましたが,ここではまだ楽しめました.
魯迅の寄贈と書かれていて,隣の泰山木と対といつた感じで並んで植えられていますした.
円覚寺.桜の季節に是非訪れてみて下さい.お薦めです.