東慶寺を再訪しました.
つい最近訪れたばかりですが,その時はまだ梅がチラホラ咲き始めたばかりでした.
咲きそろった梅を見るため,そして,目的はもう一つ.先の訪問時に捜せなかった句碑・歌碑を捜すため.その場所は,昨日,鎌倉文学館で聞くことができました.
梅はかなり咲いていました.先日とは大違いでしたが---
木によっては,まだほんの少ししか開花していないものも.
我が家の梅と同じ.やや残念でした.
東慶寺には,建物のまわりや墓所に小さな仏像が所々に置かれていて,静かな祈りをささげています.
もう一つのお目当て,句碑・歌碑・詩碑.
墓所でいくつか探し当てることができました.
この女作者はいつも
おしろいをつけている
この女の書くものは
大がいおしろいの中からうまれてくるのである
心よりやがてこころに伝ふれば
さく花となり鳴く鳥となる 釈宗演
宗演老師の歌を選びつつ心に 信綱
雲に問へば雲はもだせり風にとへば
かぜながれ去るいかにせましや
沈丁や
夜を行きたりし
薬取り
赤い芽
空をめざす小さな赤い手の群(むれ)
祈りと知らない 祈りの姿は美しい
順
何ことを待つへきなら志何ことも
かつがつおもふ程は遂げしに 水穂
光子
九十年
生き来し
われか
目つむれば
遠汐さゐの
音ぞきこゆる