昨日,一昨日に続いて,今日も「梅を求めて」シリーズ第三弾.
荏柄天神に行ってきました.梅はまだ咲き始めたばかりでしたが.
荏柄天神は小さながら,由緒ある神社.
荏柄天神社 - 鎌倉市観光協会 | 時を楽しむ、旅がある。~鎌倉観光公式ガイド~
福岡県の太宰府天満宮,京都府の北野天満宮とともに、日本三古天神に数えられる古社(諸説あり:10ぐらいあるそうです 日本三大天神 - Wikipedia)で,朱色に塗られた社殿が華やか.
社伝によれば、1104(長治元)年,創建.源頼朝はこの地に幕府を開くにあたって、
鬼門の方角を守る神としてこの神社を崇めました.
もとはかなり大きかったことをうかがわせるのが,参道の長さ.鳥居は,一般的に使われている入り口から,何十メートルも先にあって,金沢八景に抜ける道路に面しています.
鳥居だけぽつんとある感じで見落としてしまいそうですが,参道の両側は梅が植えられているので,見頃になれば壮観です.
しかし,今日,しっかり咲いていたのは早咲きの紅梅一株.
境内に入っても,梅の見頃はまだ先といった感じでした.
拝殿に向かって右の紅梅は三分咲きといったところ.
左側の白梅はチラホラ咲き始めたばかり.
来週また来てみましょうか.
つくづくと憂にこもる人あらむこのきさらぎの白梅の花 (あらたま)一九二一 斎藤茂吉
菅原道真の霊をまつる信仰.平安時代以降,御霊信仰,雷神信仰などに結びついて発展し,文学,学問の神として普及.
御霊信仰【ごりょうしんこう】
ニッポニカ 御霊信仰とは - コトバンク
怨霊(おんりょう)信仰とも.無実の罪,疫病などで非業(ひごう)の死を遂げた者の霊が祟(たた)ると考えた信仰.奈良末期〜平安初期に盛んとなり,863年(貞観5年)神泉苑において怨霊をしずめるための御霊会(ごりょうえ)が宮中行事として初めて行われ,上下の御霊神社が設立された.菅原道真(北野天満宮),鎌倉権五郎や千葉五郎,佐倉宗吾,山家(やんべ)清兵衛(宇和島の和霊神社)などは御霊信仰の著名な例.
とびうめでんせつ ニッポニカ
梅の木が飛来して,その場所に根づいたという伝説である.福岡県の太宰府(だざいふ)天満宮にある飛梅が有名である.菅原道真(すがわらのみちざね)が左大臣藤原時平(ときひら)の讒言(ざんげん)によって大宰府に左遷されるとき,邸内の梅の木に「こち吹かば匂(にお)い起こせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」と詠んだので,その梅の木が天満宮に飛んだという.歌の威力を示す内容で,早くから『十訓抄(じっきんしょう)』などの説話集に取り上げられている.悲憤の死後,雷神となって天下を震撼(しんかん)させる道真の威力を,生前のできごとで印象づけるかっこうの材料となった伝説である.ただ,この伝説の背景には「飛び神信仰」があるといわれる.
元来,神霊は空中を自由に飛び回り,人々の求めに応じて降臨すると考えられていた.その代表的なものが飛び神明(しんめい)である.伊勢(いせ)の神が各地に飛来してはその地の守護神となったという伝えがある.このような飛び神信仰と道真の威光とが結び付いた伝説なのであろう.
[野村純一]