アカネ科の植物.
ハクチョウゲ,ヤエムグラ,ヘクソカズラに続いて,今日とりあげるのは---
クチナシ.
クチナシとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
子どもの頃,その白い花,強い香にビックリした思い出があります.
クチナシとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
そして良く覚えているのは,大きな青虫.オオスカシバの幼虫.
葉をほとんど食べつくしてしまったことがありましたっけ.成虫は羽が透明で,それでも蛾の仲間と来てビックリ.
クチナシは日本書紀にその名があるように,古くから親しまれていました.とは言っても薬用・染料・着色剤としての果実.
日本書紀の記述も花ではなく,果実が種子島から献上されたことが記録されています.
書紀(720)天武一〇年八月(北野本訓)「土毛(くにつもの)は支子(クチナシ)莞子(かま)及び種々の海つ物等多(にへさ)なり」
薬用の物は見たことがありませんが,食品用のものは使用したことがあります.キントンの着色に.
薬用のクチナシは,山梔子 (さんしし)と呼ばれ,漢方で、解熱・止血・鎮痛・利尿薬として用いられるとのこと.
クチナシという呼び名も,果実に由来するというのが定説.
“和名は,果実が熟しても口を開いて種子を散布しないので口なしの意味といわれ、また、細かい種子のある果実をナシに見立て,くちばし状の萼をクチとよび,クチを備えたナシの意味であるともいわれている.”(日本大百科全書)
クチナシは
リンドウ目 Gentianales,アカネ科 Rubiaceae,キナノキ亜科 Cinchonoideae,クチナシ連 Gardenieae,
クチナシ属 Gardenia,
クチナシ G. jasminoides