「あの,受粉させるのが大変だな」
「大変ですよ.あんな,100メーター向こうまで,全部,受粉って,もう,ぞっとしますよ.お前ら(ゴーヤー),自分らでやれや.受粉.なんで,俺ばっかり,やらなアカンねん!みたいな」
2軒目は
夏をのりきる!新米農家のアイデアレシピ!
「すごいね」「このおうち」「おうちが」
迎えたのは,
ゴーヤー農家の村中さんご家族.
ゴーヤー農家1年目 村中隆一さん.父・浩幸さん,祖母・奈良子さん,妻・菜美さん,長男・春人君.
「隆一さんが新米農家っていうことでいいんですか?」「はい,そうです」「お幾つなんですか」「今月で30歳」
「30で.今まで何してたんですか?」「まあ,いろいろやりました.仕事.まあ,ちょっと.まあ,悪いことはしてないっす」(笑い)
「だれもそんなこと言うてない」「まあ,居酒屋とか,服屋とかで---」「なるほど」
代々,農家の村中家.
隆一さんは二年ほど前,おじいさんの具合が悪くなったことをきっかけに,農家を継ぐ決心をしました.
今年,初めて自分のゴーヤー農家を任され,初収穫に向けて頑張っています.
「私もう一つ気になるのは,奥さん,美人でしょ」「はいはい」
「ホントに,宮崎,美人の宝庫だって,私言ったじゃない」「はいはいはいはい」
「そこ,前,見てごらんなさい」「この集団.謎の集団」
「あの,これは,僕のいとこ」
「何か,しゃれた集団やし,今,ぱって自分の姿見たら,こんな寸足らずの服で,で,それを何か陰でずっとデニムの女の子が見てて,オーディションみたいな気持ちですよ.負けへんぞ!」(笑い)
「今日はよろしくお願いします.ちょっとあちらへ行って,料理の方,お願いします.アイデアレシピでございますから」
「あれ?息子さんが作ってくれるの?」「はい」「あららら」「ほら,居酒屋にいたっていうから」
「何を作ってくれるんですか?」「ゴーヤーの梅ヨーグルトあえ」
「お願いします」「この中に梅を使ってるんですけど,その梅は,ばあちゃんがつけた梅」
「あら,かわいい孫ですね」「孫は一番の宝です」
「あと,味噌もばあちゃんが造ってるやつです」「孫は宝ですね,ホントに」「宝です.はい」
「まず,ゴーヤーを」「うまかったよ.かき揚げ」「いいですか?」「いいですよ.ごめんなさい.すおません」(笑い)
「いや,俺も負けられへん.こんなぺらぺらな服,着てるけど.プロとして頑張るぞっていう気持ち」「そうね」
「ね〜ごめんなさいね.ホントに.すみませんね」
“「もうちょっと強火にして」「軽く混ぜて」”
「ゆでる理由はあるんですか?」「ゆでる理由は----」
“「苦みを取る」”
「ちょっと待って.ちょっと待って.もう,誰が料理しているかわからへん.遠くの方から,『苦みを』みたいな.お湯はどれぐらいで---?沸騰してからでいいんですね?ここの方が手っ取り早い」
声:“「 」”の主は,離れて見ていた叔母の児玉典子さん.料理店を営む典子さん.実は,今回,レシピを一緒に考えてくれたんです.
料理1:梅ヨーグルトあえ
レシピ(BSプレミアム) - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
材料 ゴーヤー(1本),大葉(10枚),ヨーグルト(大さじ3),マヨネーズ(大さじ3)
みそ(大さじ2),砂糖(大さじ1),サバの水煮(1缶),梅(2~3個),
ショウガ(2カケ),塩(適量)
作り方
① ワタと種を取ったゴーヤーを薄切りにして塩をふり,1分ほどゆでたあと,
氷水でしめる.
② ヨーグルト・マヨネーズ・みそ・砂糖・刻んだ大葉とショウガ・サバ・梅を,
みそがつぶれるように混ぜる
③ ⓵のゴーヤーを水切りして⓶の中に入れ,混ぜて完成
*ワンポイント ・ゴーヤーをゆでる前に塩をまぶすと苦みがやわらぐ.
・サバの水煮の代わりにシーチキンを使ってもよい.
・サバの水煮を使うときは香味野菜(シソ,ニンニク,ショウガなど)を
使えば臭みが気にならなくなる.
「いいよ,適当でいいよ.もうそんなもんで」「やっぱ,そういうわけにはいかない」
「こだわる」「こだわるの?」
「一生懸命,ご主人かわいいね.一生懸命やし.どういうとこが好きになったの?」「おもしろうところ?」「ぜんぜん,おもしろくない」(笑い)
「おもしろくないです」
レシピ(BSプレミアム) - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
「いや,初めてのレシピだからさ.梅とヨーグルト.いただきます!」
「はい,苦みも少ないんでしょ?」「ですね.今のゴーヤーは苦みが少ないですよね」
「お兄ちゃん」「はい」「うまい!」「良かったです」
「相性抜群じゃん.梅とヨーグルト」「相性抜群?」「うん.それと,ほら,サバ缶最高」
「ものすごく,おいしい」「おいしいよ」「はい,これから夏にかけて,やっぱ暑くなるから,すごく食べやすい」「梅も入ってるからですね」「うんうんうんうん」
「そして,続いてのお料理は,何でしょうか?」
「ゴーヤーの蒲焼き」「蒲焼き!」
「珍しくないですか?蒲焼きって」「まあ,はい,珍しいです」
「ちょっと,さっそく.じゃあ」
「これは火---」「まだ火つけなくていいです」「まだいいんですか.ごめんなさい.すみません.俺,間違えてました.まだ,つけてません」
「え!火をつけないで入れるの?」「そうですね.火つける前に」「それがポイントなんですね」「そうっす.はい」「なるほど.それはおばさまの---こだわりだ.絶対,火つけんなよ.いいか,どんなことあっても,絶対,火,つけんなよ」
「衣を絡めてもらって,こん中にいれます」「まだ.火つけてないよね.まだ,火つけてない」「そのために,じっとしてんだから.おばさまのこだわりよ」
「梅沢さんの話,全然,聞いてないでしょ?」(笑い)
「俺はつなぎだから.ここ,ホントに--ここ,長いからね.どこで,編集で切ってもいいように」
「ゆっくりでいいよ.我々も帰りの飛行機の時間あるけど,ゆっくりで」(笑い)
「焼き出すと時間がかかるんで,焼いてるやつ,ちょっと」(笑い)
「ごめんなさい.本来なら火をつけて---」「ここで火つける!」「並べた後火をつけてもらって」「ほんで,すごく時間をかけて」
「4分」
「4分?4分すると--はい」
「こうなるんですけど」
料理2:ゴーヤーのかば焼き
レシピ(BSプレミアム) - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
材料 ゴーヤー(1本),卵(2個),小麦粉(1カップ),水(適量),
オリーブオイル(フライパンにゴーヤーを並べて半分くらいつかる量),サンショウの葉,
塩(適量)
<かば焼きのタレ>
白だし(大さじ3),砂糖(大さじ3),みりん(大さじ3),酒(大さじ2),すりおろしニンニク(大さじ1/2~1)
作り方 ① ゴーヤーのワタと種を取り,一口サイズに切ったあと,塩をひとつまみくらいふる.
② 卵・小麦粉・水で衣を作る.ゴーヤーに衣をからめて,タップリのオリーブオイルが
入ったフライパンに並べた後,火をつけ中火で3~4分揚げ焼きにし,裏返して1~2分焼く.
③ 別のフライパンで白だし,砂糖,みりん,酒,おろしニンニクを混ぜる
④ ③に②のゴーヤーをならべ,火をつけて2分ほど,グツグツしたら裏返して少し煮る.
⑤ 最後にサンショウの葉を飾りつけたら完成
*ワンポイント ・ゴーヤーに塩を振ると苦みがやわらぐ.
・衣はかために作る.
・ゴーヤーを並べてから火をつける.
投入した後に火をつけるとゆっくり揚げられ,ホクッと揚がる.
特に野菜を揚げるときにはおススメ.
また並べてから火をつけると均一に揚がる(色目を同じにできる)
・オリーブオイルを使うと衣の水分を早く飛ばし,サクッと揚がる.
・タレで煮込んでいるとき,色がつかないうちにゴーヤーを触ると衣がはがれるのであまり触らないようにする.
・かば焼きの色を濃くしたい場合は,最後に色づけのため,たまりしょう油を入れる
レシピ(BSプレミアム) - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
「初めてです」「どうですか?」「うん,おつなもんですね.いい!」「いいですか?」「これ,ご飯の上に,乗っけて食べても,おいしいよ.合います.ご飯」
「あ!おいしい」「ね?」
「この蒲焼きの甘〜い感じもいいですし.ほんで,ちょっと,ゴーヤーの少し苦みみたいなのも,ちょうどいい感じで,いいあんばいで」
「ゴーヤーもやわらかくなってる」「はい,なってます.上品な感じですし」「ありがとう」「いや,最高ですよ.ほんと」
「これ,おばさまのレシピ最高じゃん」
「面白い家族でよかったですね.梅沢さん」
「ほんとに」
「オンエア,ちょっとね.編集でどうなってるか分かりませんですけど---」
暑い夏を乗り切るアイデア料理.ごちそうさまでした.