すだち まんぷく農家メシ1 ▽1軒目「すだちは何にかけてもごっつい ウマいんじょ!」 料理1: すだちを搾った焼きしいたけ 「スダチかけたら,ひと味もふた味も変わりましたよ」「おしょうゆとシイタケの香りのあとにスダチが来るんですよね.ほんで,酸味がほどよくきつくって いいです」 料理2: すだちを搾ったみそ汁 「香りとおみその味がまろやかになるかな〜って」「ミソとね,すだちの香りがプ〜ンと口の中に入ってきます.いいじゃないですか.高級に感じますね」 まんぷく農家メシ!「すだち〜徳島県佐那河内村」

「さあ始まりました.まんぷく農家メシ!今回はですね.徳島の佐那河内村(さなごうちそん)にやってきました.やっぱり山とかがおおいので」「すごいね〜」

「棚田ってことですよね.これ」「そう.棚田.これ,見てください.稲刈り終わっちゃった」

「終わったところもありますし,これからのところもあったりしますから」

 

いや〜,のどかなところですね〜.どうも,友近です.今回頂くのは,サンマ---ではなくて,こちら,スダチ

脂がのった焼き魚との相性は抜群ですが,なんと,おみそ汁に,ギュッと絞ったり.取りの照り焼きに皮まで丸ごと使ったり.ビターな大人のスイーツにもぴったり!う〜ん.おいしそう.

今回は,スダチが主役.目からうろこの農家メシ.いただきます!

 

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梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK

 

徳島県,唯一の村.山に囲まれた佐那河内村

全国のスダチの9割以上が徳島県で栽培されていますが,中でも,ここ佐那河内村は一大生産地なんです.

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徳島県 都道府県から地図を検索|マピオン

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特産果樹生産動態等調査 確報 平成27年産特産果樹生産動態等調査 年次 2015年 | ファイルから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

スダチと言えば,すがすがしい香りとさわやかな酸味が魅力ですよね.

 

「なんか,サンマの塩焼きでスダチかけるとか,そういう意味で---」「主役にならないでしょ」

「だから,スダチで農家メシっていうのどうなのかな?っていう」「私も思いました.お前たち,ちゃんと考えてんのか?えっ?適当に,お前,ネタがないからって,そんな,スダチ鍋なんてあるか?お前」(東野 笑い)

「いや,一生懸命,考えてやってくれてるから,そんな,文句ばっかり言わんと」

 

さあ,今回頂く農家メシはこちら.

 

1軒目「すだちは何にかけてもごっつい ウマいんじょ!」

「いや,そうだと思いますよ.きっとね」

 

2軒目「しぼるだけじゃない!丸ごと食べられるレシピ」

「え〜」「あるんですね.すだち」「丸ごと!」

 

3軒目「ケンカするほど仲がいい!父と娘のすだちざんまい定食」

 

「三軒まわりますけど---」「ここだけの話.私ね.酢の物,酸っぱいもの,苦手なんですよ」

「ネギは食べられへん.酸っぱいもん,嫌や.はれ,肉食べさせろ,魚食べさせろ.もう.『農家メシ”!』」「ごめんなさい」

 

注文が多いですね.それでは出発しましょう.

 

「行ってきま〜す」

「最初は,スダチは何にかけてもごっつうウマいんじょ」

「それは分かるな〜.だから,昔ね,私,四国でスダチ焼酎っていうのもらった事があって」「はいはい」

「一時期,はまりましたよ」「いいですよね」

 

1軒目「すだちは何にかけてもごっつい ウマいんじょ!」

 

「きれいなとこやな〜」「いや,景色は最高じゃないですか」

 迎えたのは,すだち農家六年の森下嘉文(よしふみ)さん,妻幸子さん.

 

「それまでは?」「サラリーマンです」「それまでは,おじいちゃん,おばあちゃんがやってて」「なるほど,後継いで」

「特徴として,ここのスダチはどうなんですか?」「順調になっております」

「いやいや---.順調になってるのも,なんとなく,ど素人の僕が見たら,あ〜順調やな〜思うんですけど,何か,酸味がきついとか,やわらかいですよ,とか,何にでも合いますよ,とか」「あ〜mそうですか」

「そうですよ.ハハハハハ」「何にでも合うんですよ!」「ハハハハハハ」

 

お父さん適当ですね〜.スダチは柚子の仲間.300年以上前に,徳島県で誕生したと言われています.

スダチも熟すと黄色くなりまが,香りと酸味が弱くなってしまうため,緑色の未熟なうちに収穫しているんですって.

それでは早速,収穫させて頂きましょう.

 

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酸橘(スダチ)とは - 酸橘の読み方・植物図鑑 Weblio辞書

「これもいいですね」「いけますね」「この辺から切っていいですか?」「そうですね」

「お上手やね」

「今,聞いたか?おやじの.今の,親父の言ったこと『お上手ですね』.一芸に秀でる者は何をやらせたってうまいんだよ」「カメラ目線,やめてもらってもいいですか?(笑い)戻って下さい.立ち位置に」

 

まずは,とれたてのスダチをそのまま頂きます.

 

「あ〜,もうつゆがジュジュジュ〜っと.すごいわ.果汁がジュ〜っと」「梅沢さん,これ」

「お〜」「どうですか?」「香り,すごい」「すごい.ちょっと」「このまま食べちゃっていいですか?」「大丈夫です.皮まで食べられますから」「あ〜,いいわ.これ,酸っぱくて,いいね」

 

梅沢さん,大丈夫ですか?

「う〜ん」(梅干し顔の梅沢さん.遠くから東野さん「酸っぱくていいわ」)

「そんな顔芸,覚えたんですか?」「疲れもね,やっぱりとれますね」

「疲れとれるならいいけど」「食べて下さい,ホントに」

「いや,ホント,酸っぱいっすね」

 

それでは,スダチのお料理を作って頂きましょう.

「今日は奥さん,何を作って頂けるんでしょうか?」

「今日はね,焼きシイタケ.スダチをかけて」「あ〜,おしょうゆと.いいじゃないですか」「この時期最高じゃないですか.肉厚じゃないですか」「これも佐那河内でとれたシイタケ」

「立派な!」「絶対うまいわ.あの,こっちの言葉で,ごっついうまいんじょ,じって?」

「方言?」「方言」

「何でも,じょ,つける?」「女性がね.女性の言葉です.うまいのよって.おいしいのよって」

 

このあたりでは.焼きシイタケにスダチは欠かせないんですって

ごっつい,うまいんじょ.

 

「お見合いなんですか?」「いや,恋愛結婚です」

「誰かの紹介で?」「おや,紹介もないない」

「おとうさんが?」「ほれられた」

「おとうさんが?奥さんが『ん?』って.うそ〜んって.(笑い)そんな勝手なこと言うわって.テレビでね.奥さんの方から,あ〜すてきな人ってなったって事になってますけど」

「ん?はい,そういうことに」「まあ,そういうことにして下さいよ」「あははははは」

 

料理1: すだちを搾った焼きしいたけ

レシピ - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK

材料: しいたけ,すだち,しょうゆ(それぞれお好みの量)

作り方:

(1)石づきを切り落とし,ひだがある側を上にして焼く.ひだに水分が出てきて,かさに焼き目がついたらできあがり.

(2)ひだにしょうゆとすだちを搾っていただく.

 

「でもほら!汁が,ちょっと,ピカピカ----」「このエキスがおいしい」

 

しょうゆをかけ,スダチをギュッと絞ればできあがり.マサニ秋って感じですね.

「どうですか?」「スダチかけたら,ひと味もふた味も変わりましたよ」

「酸味でいい感じになってますか?」「いいですね」「おいしい」「おいしいですか.ありがたいです」

「このすだちの香りがたまりませんね」「おしょうゆとシイタケの香りのあとにスダチが来るんですよね.ほんで,酸味がほどよくきつくって.いいです.おいしい.めちゃうまいです」

「あんなに,酸っぱい酸っぱいって言ってたのに」「こうやってかけたら,おいしい」「めちゃめちゃいい」「このまま食うから大変な事になるだけで」「何でもいろんなものにかけたりとか,何か,てっさとかもそうですよね.やっぱ,白身魚とかにも合うじゃないですか.薬味としても」「これ,天然のポン酢だから」「なるほどね」「じょうずにおっしゃる.ありがとうございます」

 

続いてのお料理は?

「これは何ですか?」「おみそ汁なんです.ごく普通の.毎朝食べてる」

スダチを使ったみそ汁ですか?そんなのあるんだ」「普通のみそ汁なんですけど,すだちを,輪切りを載せたり,ちょっと絞ることによってまろやかに」「お鍋にも柚子使ったりしますもんね.あの香りの」

 

料理2: すだちを搾ったみそ汁

レシピ - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK

材料: みそ汁(お好みの具材),すだち(お好みの量)

作り方:

(1)みそ汁に,輪切りにしたすだちを浮かべ,すだちを搾っていただく.

 

すだちをジューと絞れば,おみそ汁が大変身するそうです.さあ,どんなお味なんでしょうか?

「香りとおみその味がまろやかになるかな〜って」「来ました.ミソとね,すだちの香りがプ〜ンと口の中に入ってきます.いいじゃないですか.はじめのみそ汁飲むより,高級に感じますね」

「へ〜,そうなんですか.あっホンマや.ちょっと濃くなって,何か,こくが出ますね」「絶対スダチ入れた方がいい.みそ汁に」

「あ,おいしい」「あ,いい」「合う」

 

ご夫婦の朝ご飯をのぞいてみると---.食卓の真ん中にスダチが山盛り.しらすにも,卵焼きにだってかけちゃいます.本当,食卓に欠かせないものなんですね.

 

「合わないものはない」「ないし.さわやかな---」「これ,体に良さげですもん」「香りがね.香りに癒やされます」

「なんか,夫婦げんかしても,ちょっと,スダチで癒やされますもんね」「そうですね.そうだといいんですけど」

「憎たらしい旦那に,スダチかけたらちょっとよく感じますよね」「あ〜,まろやかになったりして」「もう,まろやかになっております」

 

酸っぱいのが苦手な梅沢さんも大満足.何にかけても美味しいすだち.ごちそうさまでした.

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梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK