だだちゃ豆(鶴岡市枝豆)1 だだちゃとは地元の言葉で「一家の主」の意.香りと甘みが強いのが特徴.▽農家直伝!枝豆のおいしい茹で方.こすって,あおぐ.「茹であがったら,すぐに冷ましたいので,重ならないように広げたくて」 まんぷく農家メシ!選「だだちゃ豆~山形県鶴岡市~」1

「さあ始まりました.まんぷく農家メシでございます.今回はですね.山形県鶴岡市だだちゃ豆でございます」

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【司会】東野幸治,梅沢富美男,【語り】友近

梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK http://archive.

「これは知ってますよ.だだちゃ豆は普通の枝豆とはちょっと違います」

「それを農家の方に聞きますから」「いや,今,私が説明しようかと思って」

「いえいえ,結構です.間違ってるおそれがありますから」

 

どうも友近です.今回頂くのはだだちゃ豆.農家直伝のおいしい茹で方.お酒にぴったり,アイデアおつまみ.これも全部だだちゃ豆料理(映像:すべてだだちゃ豆でつくっただだちゃ豆づくし定食).

目からうろこのだだちゃ豆レシピが満載です.

 

舞台は山形県鶴岡市

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だだちゃ豆とは全国でもこの地域でしか作られていない枝豆のこと.

一般的な枝豆と比べ,香りと甘みが強いのが特徴です.うわ〜つやつやですね.

だだちゃとは地元の言葉で「一家の主」の意.江戸時代,枝豆好きの殿様が,「今日はどこのだだちゃの豆か?」と聞いたことから,「だだちゃ豆」と呼ばれるようになったんですって.(諸説あります)

 

「他の野菜は苦手で知らなかったんですけど,だだちゃは明るいです」「なるほど」

「私,だだちゃ豆のみそ汁食べたことあります」「あ,俺,それはないです」

カニの味がするんですよ」「え〜!マジですか?」

「マジですよ.これ,七不思議なんですよ」「へ〜,有名なんですか?」「有名なんです」

 

ホントなんですかね.今回頂くのはこちら.

 

▽農家直伝!枝豆のおいしい茹で方.こすって,あおぐ

「こすってあおぐ!」「何ですか?こすってあおぐ?」

「だから,これ,おいしい茹で方なんですけど.だから.枝豆が入るって事なんですね.だだちゃ豆って」「だだちゃ豆っていえば枝豆ですから」

「それを行って聞きますから」「あっそうですか」

 

▽ゆでるだけじゃない!ビールにぴったり.だだちゃ豆のおつまみ.

「これいいですね.これ」「いいですね-- あんただけだ,ビール飲めんの」

「ははっは」「私は飲めないから」「だからこの番組では,---」

「もうやめようよ,私が運転すんの.スタッフがうんてんすればいいじゃん」「いやいやいや,運転してもらわないと困るんです」

 

▽元シェフが作る,だだちゃ定食.みそ汁はカニの味?

「あ〜!」「ほら」

「当たってる.うわ〜,悔しいわ〜」「でもシェフが作るって言うんだから,相当おいしいんじゃないの?」

「おいしいと思います」

 

さあ,それでは行きましょう.

 

「枝豆,たまに家でゆでるんですけど,どれが,何が決めてか,何かわかんないですよね」

「あ〜そうか.これが一番いい茹で方だってのがわかんないよね.僕は大体読めますけどね.水から入れるんじゃないかな」

 

1軒目に到着です.

▽農家直伝!枝豆のおいしい茹で方.こすって,あおぐ

 

迎えたのは,ただ茶豆農家40年の富樫勉さん,息子の拓巳さん. 

「姿勢いいですね」「腰痛い」「何歳なんですか?」

「66になります」「あら,一緒の年じゃない.昭和25年?」「ちょっと遅い1年」「24年?」「26年」「もうほぼ同級生」

 

富樫さん親子は,この時期日の出前から大忙し.

だだちゃ豆の収穫は,7月下旬〜9月上旬まで.この1ヶ月で8万株を一気にとらなければならないんです.お疲れさまです.

 

「特徴は何ですか?だだちゃ豆の特徴は?」

「一番の特徴は,二さや.見てもらえば分かるともうんですけど,通常ですと,こう,三つの(豆が一つの)さや(に入っているもの)が多いんですけど,だだちゃ豆は二(つの豆が一つの)さや(にはいっているもの)がいっぱいついている」

「袋の中に二つか三つか,これ違い?」「はい,そうです」

 

だだちゃ豆は,他の枝豆に比べて一つのさやに実が二つのものが多いんです.

 

「どうやってとるんですか?」「思いっきり根元から,根元を持ってぶすぶすと」

「すごいですね」「すごいよ」

(富樫家では,「えだまめ収穫機」を使って収穫しています)

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「毛がすっごく濃いですけど」「これが茶毛(ちゃげ)といって,もう一つの特徴」「茶色?毛が?」

赤毛のアンだよ」「そういうことですよね}

 

茶色の毛に加え,この美しいくびれもだだちゃ豆の特徴なんですって.

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だだちゃ豆データブック|だだちゃ豆の特徴 JA鶴岡

 

「味の特徴みたいなのはどうなんですか?」「ゆでたときの香りが,ホント,もう,トウモロコシのような甘い香ばしい香り.あとはトウモロコシのような味.甘くて風味があって」

 

それでは,農家直伝.枝豆のおいしい茹で方,教えていただきましょう.

 

茹で方を披露していただいたのは,息子拓巳さんの妻,美香さん,勉さんの妻・祐子さん.

 

だだちゃ豆の塩茹で

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https://www.amazon.co.jp/NHKBS

材料(作りやすい分量):

だだちゃ豆---300g. ゆでるお湯(水---1.2l,塩36g) 最後にまぶす塩---適量

作り方

1. だだちゃ豆と水をボウルに入れて,こすって洗う.およそ3回,毛が落ちて,さやが緑色になるまでよくこする.(ポイント)

2. 鍋に水と塩を入れ,沸騰したら,1を入れる.全体の半分の豆の合わせ目が切れ始めたら,茹であがり.(ポイント: たっぷりのお湯で茹でる)

3. 湯を切り,塩をまぶし,重ならないように広げて(ポイント),素早くあおいで冷ます(ポイント)

(注意: 水っぽくなり,香りやうまみが逃げるので,水はかけない.扇風機をつけって冷ますのもよい.富樫家は,テーブルの上にラップを広く敷いてその上に広げている)

 

「沸騰しているお湯で茹でたほうがいいんですか?」「はい,そうです」

「さっき,車に乗ってたら,横のおじさんが『これは水から茹でるな』って」「(笑い)違います」「『これは水から茹でるな』って言ったんですよ」

「それは,俺とあんたと二人きりの話じゃないか!それをここで----」

 

ラップをテーブルにかけ始めた美香さん「茹であがったら,すぐに冷ましたいので,重ならないように広げたくて」

「なるほど,豆同士がね.それをすることによって,おいしさが全然違うんですか?」「そうですね.冷めるまで時間がかかると,ラーメンとかがのびるのと一緒で.すぐに冷ました」

「ここらあたりは皆テーブルにラップを?」「うちだけの,多分,やり方だと」「最初びっくりしました?」「はい」

「変な家,来たな----はははは」「いやいや,でも,びっくりしました」

「あっ開いてますよ.開いてる」

さやが開き始めたら,そろそろ茹であがり.

 

塩をまぶし,豆同士が重ならないように,急いでラップの上に広げます.

「あおぐ

「うわ,香りがすごい,香りが」

「蓋開けたときに,さっき言ってたトウモロコシの香りがするって言ってたら,ホントにそうだよ」

 

「うまい.これ,止まらなくなる」「甘い,甘いですね!」「これはビールに合いますね」

「こんなこと言うと悪いけど,俺,はっきり言っちゃう方だから,みんなに嫌われんだけど---」「嫌われてます.めちゃめちゃ嫌われてます」

「はい,すみません.--- 居酒屋なんか行って枝豆食べると,水っぽいじゃん?何か水っぽくて.何だよこの枝豆っていうのいっぱいあんだけど.ないよね」

「濃厚.濃厚なんですよ」「めっちゃ,濃厚よ」

 

ここでもう一品.

作り方は簡単.

まずは大根をおろします.

そこに塩茹でしただだちゃ豆をのせ,しょうゆをかけたらできあがり.

 

「これはね,だだちゃ豆でやらなきゃ駄目.大根おろしの辛みとだだちゃ豆の甘みがからまって,実においしい.」「大根の辛みがいいですね」

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