まだまだ寒さが続きますが,植物たちは,すでに春の太陽を感じているのでしょう.
次々と花を咲かせています.
今咲いている花の半分以上は,日本原産ではありません.日本語版Wikipediaなどから原産国を調べると---
その多くは地中海沿岸.そして,ギリシャ神話に登場する花たちでした.
ヒヤシンス は地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近の原産(ヒヤシンス - Wikipedia).
スイセンの原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心とした地中海沿岸地域〜アフリカ北部まで( スイセン属 - Wikipedia).
下の写真の右は日本水仙ですが,古く中国を経由して渡来したと言われています.
アネモネは地中海原産.( アネモネ - Wikipedia)
クロッカスは原産地はヨーロッパ南部や地中海沿岸から小アジア.( クロッカス - Wikipedia)
フクジュソウは,日本など東アジアが原産地とのこと.(
同属でユーラシア大陸で広く見られる種の原産地が同じかどうかは調べられませんでした.
上記の花たちは,いずれもギリシャ神話に登場します.
ヒヤシンス:アポローンがかわいがった美少年ヒュアキントスが流した血の中から生まれた花とされていますが---.当時のヒアシンスと現在私たちがヒアシンスと呼んでいる花は異なるというのが定説になっているようです.http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/12/16/011927
スイセン:水鏡に映った自分の姿に恋をした美少年ナルキッソスが姿を変えた花. 水仙の花言葉(色:黄,白)ラッパ水仙、誕生花、英語 | 花言葉-由来 花のギリシャ神話
アネモネ,アドニス(フクジュソウ属のラテン語名): 愛と美と性を司るアプロディーテ(アプロディーテー,英語名ヴィーナス)が愛した美青年アドニスが流した血から生まれた花がアネモネ.http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/02/01/001210 花のギリシャ神話
クロッカス:伝令神であり,産業、発明、盗みの神でもあるヘルメスの婚約者クローカスが事故で死んだ谷に翌年咲いた花.http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/02/11/020512 花のギリシャ神話
と,日本語のサイトでは女性が変身したように記載してありますが----
古代ギリシャの神話では,ヘルメスに愛された男性の名がクローカスで,クロッカスに変身.
そして,この話のもともとの話は「ニンフを愛した男性の名がクローカスで,愛を実らせることができず死んでしまい,神の力でクロッカスに変身した」と考えられているそうです.
PLANTS & FLOWERS OF GREEK MYTH 1 Crocus (mythology) - Wikipedia
(2018.3.9 yachikusakusaki ⇒http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/03/09/020957)
寒さの中,春の陽射しを感じて咲いている花は,他にも.
ビオラとはパンジーと同種.パンジーはギリシャ神話に登場する?
明日,調べてみます.