寒い日が続いていましたが---,それでも4月になりました.
我が家の前の桜は,ようやく5分咲きといったところでしょうか.
少し寒さが和らいだ昨日,買い物ついでに園芸店を覗き,山野草二株を購入.
キクザキイチゲは花を付けている株.
どちらも
イチリンソウ属と言われると,かなりマイナーな山野草ばかりが属するのでは? などと以前に想像した覚えがありますが---
属の学名は“Anemone”.アネモネ属と呼んでいいのかもしれません.
アネモネはもちろん,シュウメイギク,イチリンソウも,同じ属になります.
キクザキイチゲの花をよく見ると,アネモネと同じような姿形をしていることが分かりますね.
シュウメイギク - Wikipedia イチリンソウ - Wikipedia
どれも美しい花たち.私は大好きです.
ただし,「美しいものには毒がある」の例え通り,
アネモネの仲間,というより,キンポウゲ科のほとんど全てに,皮膚炎や潰瘍を起こすプロトアネモニン(Protoanemonin - Wikipedia)が含まれています.
以前も取り上げましたね(http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/02/01/001210).
このプロトアネモニン,それほど強力な毒ではありません.
実際,ニリンソウは山菜としてよく知られ,食べられます.ただし,他の問題点が.
これも,以前に書いたとおり,
やはりキンポウゲ科の猛毒植物トリカブトが,このニリンソウそっくり.
花を見れば違いは分かるのですが,若菜を摘む頃花はないのでしょう.
トリカブトの誤食の原因は,ほぼ全て,ニリンソウと間違えたため,ということのようです.東北大学大学院薬学研究科・薬学部 附属薬用植物園
キンポウゲ科には,その他,ラナンキュラス,クレマチス,フクジュソウ,オダマキ.クリスマスローズなど,人気の花々が属します.
キンポウゲ科は亜科に分けて分類されていますが,その分類は,まだまだ変わるようです.
以前掲載したもの
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/02/01/001210
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/01/03/020902
とは異なる系統樹を見付けましたので,今回はこれを掲載しておきます.