今日は,日曜/祭日でしたが,1日仕事.
18時頃,青い葉っぱが欲しくなって,ホウレンソウを求めてスーパーへ.
棚には「寒締めホウレンソウ」の札が.しかし,すでに空っぽ.他のコーナーにあったものを購入して帰宅.
しかし,「寒締め」って?
夕食後検索開始.
日本土壌協会という団体のパンフに詳しく載っていました.
http://www.japan-soil.net/BOOKLET/TK25/TK25_A4.pdf
寒締め栽培 これは1990年頃から,東北を中心に始められたホウレンソウの栽培法です.
寒締め栽培は,寒冷地で秋にビニールハウス内にホウレンソウを播種します.収穫適期の頃,ハウスの外はすっかり寒くなっています.こうなったら,ハウスを開放して外の冷たい空気に2週間以上さらす「寒締め」を行います. 寒さにさらされたホウレンソウは,厚めの葉の表面にぎゅっと縮んだような皺が入ります. この葉から「チヂミホウレンソウ」と呼ばれています.
見た目も一般的なホウレンソウは葉が立っているのに対して,チヂミホウレンソウは寒さにさらされて生育するため,根に張り付くような姿となります. 寒さにさらされると,植物には大きな変化が現れます.葉は色が濃くなって肉厚になり,表面の皺が増え,さらに地面にぴったり張り付いたロゼット状になります. 内容成分では,温度が下がるにつれて糖やビタミンCは寒締め前の1.5~2倍になります.
図では
糖度:無処理約7%⇒寒締め約10%, ビタミンC:無処理約70mg⇒約82-3mg
ですから1.5〜2.0倍という説明は,この図とは合いませんが,十分美味しくなり,ビタミンCも増えることは確かでしょう.
しっかりした葉のすがたからも,食べ応えがありそうな気がします.
ただ,寒締めしなくても,ホウレンソウのビタミンCは,「旬」の冬採りが夏採りよりかなり高いことが知られています.
食品成分表では,なんと3倍!
ホウレンソウは,緑黄色野菜に分類され,ベータカロテンが強調され,また,鉄分・カルシウムが多いことがよく知られていますが,立派なビタミンC摂取源でもあります.
ゆでるとビタミンCは溶け出してしまいますが,残ったものもかなり多い.ゆでて野菜のボリュームが減った分,二倍ぐらい食べるのはわけありませんよね.
旬のほうれんそうを食べましょう!
などというと,大昔の「ポパイ」のマンガみたいですね.知っている人も少なくなったでしょうが,このポパイの名前が,別のパンフの「ほうれんそうの歴史」にも取りあげられていました.
今日はそのままの引用ばかりになってしまいます----.すみません.整理する元気が残っていないので---
http://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/1201/yasai1.html
ほうれんそうの原産地は西アジアで,ペルシャ(現在のイラン)地方では古くから栽培されていました.回教徒の聖地巡礼によって東西へ広まったといわれ,東洋へはシルクロードを経て7世紀頃中国に伝播し,華北へと伝わるうちに東洋種が生まれました.一方,ヨーロッパへは11世紀頃に北アフリカを経由して伝わり,西洋種が生まれました.日本へ最初に伝わったのは東洋種で,江戸時代に中国から渡来しましたが,幕末にはフランスから西洋種が伝わりました.
その後,大正末期から昭和初期にかけて,東洋種と西洋種の交雑種が育成され,各地に普及していきました.アメリカの漫画映画の主人公「ポパイ」は,ピンチに陥ると缶詰入りのほうれんそうを食べて怪力を発揮しましたが,これによりほうれんそうは栄養価の高い野菜であることが広く知れ渡りました.
昭和40年代の健康食ブームに乗っていっきに生産量が急増し,すっかりおなじみの野菜となっています. ほうれんそう(菠薐草)の語源は,中国での呼称によります.ペルシャを意味する「菠薐」の発音‘ポーレン’を日本では‘ほうれん’と理解し,これに「草」をつけてほうれんそうの名が定着したようです.
ホウレンソウは
ヒユ科 Amaranthaceae Juss.
アカザ亜科Chenopodioideae
ホウレンソウ属 Spinacia
ホウレンソウ S. oleracea
ホウレンソウ - Wikipedia Spinacia - Wikipedia Amaranthaceae - Wikipedia
現在は,西洋種と東洋種を掛け合わせた一代雑種(F1)の品種が多く栽培されているようです.
http://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/1201/yasai1.html
ホウレンソウの近縁種には,雑草として知られているものは多いものの,「野菜」として食べれてているものはあまりありません.
でも近縁のアカザは,食べることができる雑草として知られています.
http://www.japan-soil.net/BOOKLET/TK25/TK25_A4.pdf アカザ (植物) - Wikipedia
ホウレンソウ - Wikipedia Spinacia - Wikipedia Amaranthaceae - Wikipedia ヒユ科 - Wikipedia