アスチルベが咲きました.
他にも白花があるのですが,まだ咲きません.なぜかこちらだけが先に.
以前,別の場所で育てたアスチルベは,もっと華やか花でビックリしたものですが,今のものはやや地味.(アスチルベ 新・花と緑の詳しい図鑑などで,より多種類の画像を見ることが出来ます)
それでも梅雨時に咲く姿はなかなか見事.
しかし,“アスチルベ” という名前を初めて聞いたときには,なかなか覚えられなくて困ったものでした.カタカナの名前は難しい!
“明日散るベえー”と読み替えてやっと覚えました.
アスチルベに関連した事柄はどれも知らない,またはつい最近まで知らなかったことばかり!
アスチルベは,ラテン語で元々はギリシャ語の「a-'not' + stilbe(stilbosきらびやかな,輝かしい)」で,(1つ1つの花が小さくて)目立たない!あまりいい意味ではない?
astilbe - definition of astilbe in English | Oxford Dictionaries
Modern Latin, from Greek a- ‘not’ + stilbē, feminine of stilbos ‘glittering’ (because the individual flowers are small and inconspicuous).
このアスチルベ,植物分類の属の名前:アスチルベ属(Astilbe).『チダケサシ属』が日本での正式名とのこと.
チダケサシ?
漢字では乳茸刺.
山野草として有名だそうですが,私は全く知りませんでした.
同じチダケサシ属には
アカショウマ,アワモリショウマ,サラシナショウマ,ヒトツバショウマ,ハナチダケサシ.
(乳茸刺)(赤升麻)(泡盛昭升麻)(晒菜升麻)(一葉升麻)(花乳茸刺)
どれも聞いたことすらなかった---.どれもがよく知られた山野草とのこと.ネット上では画像も見ることが出来ます.実際に野山で出会ったら嬉しいでしょうね.
販売されている「アスチルベ」は,冒頭のわが家のも含めて,園芸種.
中国・日本のチダケグサ属(アスチルベ属)をヨーロッパで掛け合わせてつくられたそうです.
アスチルベとは|ヤサシイエンゲイ によれば,
「園芸で最も普及しているのはアレンジー〔A.× arendsii〕と呼ばれる改良品種の系統です.ドイツのアレンズ商会によって作出されたので,この名前があります.この品種は中国原産のオオチダケサシ〔A. chinensis〕と日本原産のアワモリショウマ,チダケサシ,アカショウマ〔A. thunbergii〕などを掛け合わせてできた品種群です.開花時期や背の高さにバラエティーがあり,花色も豊富でたくさんの園芸品種が知られています. また,オオチダケサシとアワモリショウマを掛け合わせたロセア〔A. ×rosea〕も園芸品種が多く,同じ様に普及しています.」
そして,園芸種アスチルベは
「花色が多くバラエティに富むアレンジーハイブリッドをはじめ、ジャポニカハイブリッドやシンプリシフォリアハイブリッド、シネンシスタイプなどに大別されます.アスチルベとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版」
わが家のものがどの系統かは,全く不明.
ユキノシタ目にはボタン科,カツラ科,ベンケイソウ科などもありますが,これらに較べてユキノシタ科はやや地味のような気がします.
ユキノシタ属以外は,知らない名前ばかり!
ヤグルマソウなら知っている!と思われる方がおいででしょうが---
広くヤグルマソウとして栽培され,特にあざやかな青が'Cornflower Blue'として有名な花,の本来の名前は「ヤグルマギク」.
(チャンドラーの「長いお別れ」で,マーロウが"cornflower blue eyes"と言っていましたっけ)
これも10年程前に友人に教えてもらうまで,私は知りませんでした.
ヤグルマソウ(左:ヤグルマソウ ユキノシタ科 ヤグルマソウ属 三河の植物観察
)とヤグルマギク(右 ヤグルマギク(一年草セントーレア) | みんなの趣味の園芸 NHK出版)
おしまいに,今咲いているわが家の花たち