クールジャパン外国人が選んだ京都の魅力ベストテン(1) 10位〜6位
外国人が選んだ京都の魅力ベストテン(2)5位〜1位 - yachikusakusaki's blog
年間300万人以上が訪れる京都.その魅力とは何なのか.107人の外国人に直撃
メガネ男性「湯豆腐」東洋系女性「寺社の御朱印」カップル男性「忍者村」ラーメン店で「あーー」
外国人アンケートで出てきた意外な京都のスポットとは?
外国人が選んだ京都の魅力ベストテン.
クールジャパンスタートです.
外国人が選んだ京都の魅力 | NHK | cool japan 発掘!かっこいいニッポン
NHKBS1 3月19日(日) 午後6時00分~6時44分
「さあ始まりました『クールジャパン』.今日も新たな日本の魅力を発掘してまいりましょう」「はい!本日のテーマは『外国人が選んだ京都の魅力』Charms of Kyoto chosen by foreigners です」
佐藤博康「日本の旅行者にも,あるいは外国の旅行者にも,非常に人気のあるところで,日本に来る四人に一人は,皆さん,京都に出かける.ただ,彼らがどんなような事を目的に,あるいはどんな魅力を京都の中で発見するのか,その辺りが日本の見方と彼らの味方と何が違うのか.今日は大変楽しみであります」
「さあ,皆さん京都に行った事がある人.Raise your hand, if---」---7/8
「アバンはない?」
アバン(シンガポール)「参考になるように情報を得たいと思っているんだ」
「じゃあ,行った事がある人は一体どういう印象でしたか?」
アントニオ(スペイン)「日本で一番文化と伝統がある代表的な町だよね」
ジニー(オーストラリア)「日本でここだけしかない,モダンと伝統が混ざり合う町よね」
ヘザー(アメリカ)「東京と文化が違うのがいいわ.食べ物も人も言葉遣いね」
「早速まいりましょう.外国人が選んだ京都の魅力.第10位はこちらです」
男性(フィリピン)「ここは最高の場所だよ.食べ物や欲しいものがたくさんあるよ」
男性(アメリカ)「何でもそろう市場だよ.日本中の食材が試食できるんだ」
男性(アメリカ)「市場だよ」女性(アメリカ)「そう.ニシキマーケット.すごくクールよ」
第10位 錦市場商店街 13人
およそ130の店舗には,新鮮な魚介や京野菜,おばんざいなどが並びます.400年前から京の台所として親しまれている市場です.最近は外国人観光客が急増.その目的は,食べ歩き.錦市場は食べ歩きスポットとして外国人注目の場所なんです.
男性(オーストラリア)「おいしいよ」
この女性が食べていたのは湯葉の刺身.こっちのグループはマグロの大トロ.「おいしい」
この店では鮮魚だけではなく小分けにした刺身や味付けした料理が売られています.(映像)鱈の白子ポン酢,トロサーモンのづけ串刺し,串刺しさつま揚げ.
「急に外国の人が増えてきたんで,ここ最近です.いろんな言葉で分かるように表示してます」
「これが今人気やで.ハモの天ぷら.塩味でふわっふわやで」
三年ほど前から多くの店で食べ歩きができる商品を売るようになりました.海外からのお客さんのために,店側でも英語の勉強会を開いたりしているそうです.それにしても何故市場の食べ歩きが外国人に人気ななのでしょうか.
女性(カナダ)「とてもおいしいし,種類豊富な店があって楽しいわ」
男性(オーストラリア)「レストランよりも日本らしいものが食べられると思うよ」
食べ歩きしやすい工夫をする事で,外国人を呼び込んだ錦市場です.
「うーん.そうか〜.なるほどね.錦市場,こうなっておりますか.さあ,この中で錦市場,行った事がある人!おお,ヘザーとジニーとヤン(3/8).さあ,ヘザーはどうでした?」
ヘザー(アメリカ)「すばらしい場所でクールよ.普通は何か食べたいとき,特定のレストランへ行くけど,錦市場は何でもそろっていて楽しいわ」
「なるほど,これは何が魅力なんですか?」
ヤン(中国)「食べ歩きがクールなの.手軽に食べられるでしょう.中国にも市場はあるけど,食べながらだと歩きにくいの」
「皆さんの国の市場と何が違いますか?似てる?違う?何が違う?ヘザー何が違う?」
ヘザー「アメリカに食べ歩きのできる市場はないのよ.屋外の市場あるけど,いろいろな規制があるの」
ジョージ(イギリス)「イギリスにも肉や鮮魚の市場はあるけど、食べ歩けるものはないんだ」
ヌール(レバノン)「日本は毎日市場がオープンしているでしょう.レバノンでは月に一回とか週に一回しか開かれないの」
「食べ歩きするってのはどうですか?いいんですか?いい事ですか?」
「食べ歩きは好き?」5/8
ヘザー「ちょっと待って下さい.私は食べ歩きはしないけど,アメリカ人は大好きよ」
「なるほど.アメリカはハンバーガーとか一杯食って---.中国も,ヤンも食べ歩き好きですか?」
ヤン「大好きよ.中国は食べ歩きが当たり前なの.日本に来たときガッカリしたけど,錦市場を見て,ホッとしたわ」
ジニー(オーストラリア)「でも,私が驚いたのは,日本に来る前に,日本で食べ歩きは一番行儀が悪いと教わったわ.日本人が嫌う行為だと思っていたの.だから,こういうのを見ると変な感じがするわ」
「そうか」
「さあ,それでは続いて9位以降を見てみましょう」
「まずは9位です.じゃじゃん.
9位 嵐山・モンキーパーク(15人).
そして続いては同率で7位が2つあります.
「金閣寺,銀閣寺は日本人側的にも分かりますけどね.嵐山モンキーパークが---.実に意外なところが来ましたね.これ何でだと思う?なんで?」
ユーリ(ブラジル)「外国人はニホンザルが可愛いから好きなんだよ」
アントニオ(スペイン)「ここが観光的に魅力的なのは,眺望がいいところなんだ.山道があってそこにサルはいるんだけど,京都のビュースポットなんだ.ハイキングに最適なんだよ」
ジニー(オーストラリア)「理解できないわ.サルは攻撃的でしょう?それに京都の中でも嵐山は最も美しい場所なのよ.私はモンキーパークとステキなカフェなら,カフェを選ぶわ.何故サルなの?」(笑い)
ヘザー(アメリカ)「子ども連れにはいいと思うわ.アメリカの動物園は近づけるところが少ないの.柵があったりして触れあう事ができないの.身近に感じられて友達の子どもは好きなのよ」
「さあ,佐藤さん,いかがですか?」
佐藤博康「外国人旅行者の皆さんは,できるだけ地元の人とか,日本の生活に結びついた,あるいは今まで体験した事ないようなところに,目がいけるっていうのは,旅のしかた,パターンがね,日本人のようにさーっと回るんではなくって,割と滞在型っていいますか,時間をよく使って体験してみようっていう,そういう余裕がないと,なかなか見つからないような所かなと.この9位10位はそういう意味で,非常に面白い目の付け方だなと,こう思いました.」
外国人が選んだ京都の魅力第6位は,
夫婦連れ女性(イタリア)「独特のメイクに美しい着物.優しそうな感じもステキで映画みたいだったわ」
二人連れ女性(アメリカ)「とっても可愛らしいのよ.背も小さくて17歳にもなっていないのよ.舞妓さんよ(一緒に写った写真を見せて)可愛いでしょ?」
第6位は舞妓さん.(19人)
京都を訪れる観光客の憧れの的.夕方お座敷に向かう舞妓さんを撮影しようと,カメラをもった人々が集まります.
ところが,写真を撮るために取り囲んだり,着物の袖をつかんだりする外国人が急増.そのため,京都市ではこんな看板を立てて,注意を呼びかける事態に.
「すごいな」
舞妓さんにはお座敷で会うもの.しかし一見さんお断りの上,料金も高い.観光客には高嶺の花です.そんな人たちが気軽に舞妓さんに会える場所があると聞いて,アントニオさん(スペイン)が訪ねました.
舞妓シアター.中は40ほどの客席と小さな舞台.憧れの舞妓さんが登場.
【開店】12月1日オープン!「舞妓シアター」【京都宮川町】 - Kyotopi [キョウトピ]
(映像)舞踏/曲---はるーさーめに
ここは観光客が気軽に舞妓さんの踊りを見たりおしゃべりを楽しめる小さな劇場.去年12月にオープンしました.花街宮川町の舞妓さんが毎日出演.もちろん写真も撮り放題です.踊りが終わると舞妓さんの説明.
「舞妓はんは15〜16歳から20歳ぐらいまでです.そのあと芸妓さんにならはります.髪は地毛で結うてはります.舞妓はんの帯はだらりの帯です.この帯は約7メートルぐらいあります」
舞妓さんは,夜はお座敷.昼は踊りや三味線,お茶など.稽古づけの毎日.その成果を観光客の方たちにも見てもらいたいのだそうです.そして,おしゃべりタイム.
福岡出身小よしさん(20歳)「14の時に本でお写真見て,舞妓さんに憬れて,中学校卒業して15歳で京都に出てきました」
アントニオ「一番大変な事は何ですか?」
子よし「うちら,この頭,5日から1週間もたせなあかんので,寝るときは時代劇に出てくるような,箱枕ゆうの使うて寝て,朝起きたら大変な事になってます.男前,前にすると緊張しますね」
さすがは,舞妓さん,お上手.
智子さん(女将)「もう,半分が海外の方っていうのもありますので,これから,こちらの方もスタッフを英語がしゃべれる方をどんどんどんどんお願いしていこうと思ってます」
外国人観光客に日本の伝統文化を知ってもらう取り組み.いかがですか?
「こういうのができましたか」「できたんですね」「すごいですね」
「ちょっと身近になった感じなんでしょうね」「ああそうですね」
「さあ,アントニオさん.見てきていかがでしたか?」
アントニオ(スペイン)「外国人観光客にとって舞妓さんに会える劇場はすばらしいし,いいチャンスだと思います.料金もそんなに高くないし,踊りも見せてくれます.お茶もあって,クールでした」
「なるほどね.どう思いました?どうすか?」
ヘザー(アメリカ)「とても美しいわ」
ジョージ(イギリス)「舞妓さんは日本の象徴だよ.『SAYURI』という本はとても有名で,みんな知ってるよ」
「ジョージ,ここ行きたい?」
ジョージ(イギリス)「ぜひ行きたいね」
「ヌールどうぞ」
ヌール(レバノン)「本当にかわいいし,絵のようだわ.お人形みたい」
「舞妓さんには会った事ありますか?会った人?」3/8
「今回取材で会ったんでしょ.あなた」
ユーリ(ブラジル)「なかなか見られなかったけれど,ちらっとだけね.あっという間に通り過ぎた.魔法のような時間だったんだ」
ヘザー(アメリカ)「私も同じよ.ちらっと見かけたけど,子どもの頃の夢のようで,興奮したわ」
「舞妓さんの魅力は何ですかね?」
ジニー(オーストラリア)「歴史だと思うわ.すばらしい事よ.踊りも伝統に守られてるわよね.他の伝統が消えていく中で残っているのはすばらしいわ」
「なるほど.それから,あと何?何が魅力?」
ヤン(中国)「私にとっては日本のイメージそのものなの.お化粧をして,着物を着て本当にきれいよね」
「舞妓さんと言えば着物ですよね.惜しくもランキングを逃してしまいましたが,着物は今外国人の間で意外な人気を呼んでいるんだそうです」
着物姿を撮影している観光客をよく見かけます.
「舞妓さんなんですか?」「台湾から来ました.観光です」
なんと台湾の方でした.今,着物体験が大人気なんです.
(映像)着物を着た外国人たち:ルクセンブルグ人,インドネシア人,アメリカ人---
着物はレンタル.この姿で1日町を歩くのが楽しいそうです.外国人人気で京都に着物レンタルの店が増え,現在180件以上あります.
朝から続々と観光客が.このお店には1日平均100人以上来るそうです.店内は大混雑.着物選びを手伝うのは外国語を話せるスタッフ.ネームプレートには話せる言語が書いてあるので,気軽に相談できます.七ヶ国以上(英語,中国語,韓国語,タイ語,フランス語,スペイン語,ドイツ語)に対応.
京都はグローバル化していますね.外国人に人気の柄は.トランプ柄?伝統にこだわらない派手な柄が人気です.ここでは200以上の柄を用意.着物の世界も変化しています.着物を選んだら,着付けやヘアメークも.50分で完了.
「大変だなこれ」「メークもしてくれるんだ,すごいですね」
「着心地はいかがですか?」
フランス人女性「ちょっと歩きづらいけど女性らしくなった気分よ」アメリカ人女性「とてもエレガントできれいだわ.もう脱ぎたくないの」
番外編.大人気の着物体験でした.
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「いや大変ですよ」「お店が」「いや,着物はね.歩くのも大変でしょ.トイレも大変でしょ.この中で着物を着た人はありますか?
着た事がある人.浴衣じゃないよ」
「四人いる.ってか、女子みんなそうなんだ」
ヘザー(アメリカ)「友達の結婚式で司会をしたんですが,新婦が日本人なので私も着物を着ました」
「どうだった?」
ヘザー「一日中,何も食べる事ができなくて痩せちゃったわ」
「ヌールも着た事があるんだ」
ヌール(レバノン)「かわいくなったけど,帯が苦しかった.それに私は背が高いし,草履が小さくて歩けなかったの.でも写真を沢山撮ったし,日本で一番楽しい思い出だわ」
「なるほどね.着物の魅力っていうのは何ですかね?歩きにくくて食べられなくですよ.大変なのに.何が魅力なのよ」
ヘザー「多くの女性にとってドレスも同じよ」「そうなの?そうか!ドレスもそうか!」
ヘザー「そうよ.パーティードレスの時も食べられないのよ」
「そういうもんなのか.で,着物の魅力は何さ?着物の魅力は何?」
ヘザー「着物の生地が美しいわ.着物は伝統で美しいものなの」
ジョージ(イギリス)「女性が着るときれいだけど,外国人男性が着てもクールに見えないよ」
ジニー(オーストラリア)「別人に変身できるのがいいの.立ち居振る舞い,歩き方,話し方まで変わってくるわ」
アントニオ(スペイン)「自分が特別になる瞬間を味わえるんだ.着物を着てお寺をまわったり,普通の生活ではできないよね.着ている数時間はキツいけどすばらしい特別な時間なんだ」
「なるほどね.さあ,佐藤さんいかがですか?」
佐藤博康「外国の方たちが着るっていう事は,彼らの好みとか,そういうことにも合わせた,さっき,トランプの様な柄もありましたけど,そういう柄に合わせたものを,逆に受け入れて提供していくという,京都ならでは,京都の文化が新たに生まれていく.京都そのもの自体が1000年近くにわたって,国の都を続けてたっていう背景には,常に新しいものを取り入れていくという文化があった.新しいものを拒絶するっていう事ではなくて,自分たちでまた新たな文化に作り替えていく.これを繰り返してきたからこそ,もってきたんだろうと思うんですけど」