ワッフル2 リールワッフル/スイーツ(イギリス・フランス・ベルギー・ドイツ)3  高島礼子さんは,フランスリールにある創業1761年のパティスリーで,ワッフルをいただきます.「あっ,こういうもの?あれ?」 まるで小判のような形.しかも薄い.中にはクリームまで入っています.店のオーナー「今でこそ,ベルギーのワッフルが世界的には有名ですが,元々のワッフルとは,当店のように,生地の間にクリームを詰めたものでした」

NHKBSプレミアム 

オリエント急行 スイーツ列車紀行 西欧(2020年4月初回放送)

“ヨーロッパの歴史あるお菓子から最先端のデザートまで魅惑のスイーツを味わう列車の旅”

より.

https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/YLGKWGLR2Q/episode/te/8R65X1ZKQR/

 

高島礼子さんが,初めにワッフルを求めてやって来たのは,フランスのリール・フランドル駅.

「うわ〜.リール駅.時計台があって趣がありますね」

https://en.wikipedia.org/wiki/Lille-Flandres_station

 

リールは,ベルギーとの国境に面した町.この町にも一風変わったワッフルがあると言います.

 

こちらがそのお店.

https://nl.wikipedia.org/wiki/Maison_Méert#

https://www.meert.fr/en/

Le salon de thé MéeraLe ル・サロン・ド・テ・メール

創業1761年のパティスリー.

(フランス語 pâtisserie パン菓子店 特にFrench Pastryの製造販売店

 

Pastry store famous for its Lille waffles

 

ショーウィンドウをのぞき込んだ高島さん.目移りがしたのか(番組の構成上,ワッフルを食べるしかないのに---)

「コレはちょっとどうしよう」

Pastry store famous for its Lille waffles

 

ここ,リールの出身で,空港の名前にもなったシャルル・ド・ゴール仏大統領もワッフルを目当てに通ったお店です.

パリの大統領官邸に届けさせていたほどのワッフル.(フランス語ではgaufre*1)

 

出されたワッフルを見て

「あっ,こういうもの?あれ?」

まるで小判のような形.しかも薄い.

https://www.google.com/search?q=Meert+waffles

中にはクリームまで入っています.

 

「懐かしい味がする.お砂糖がざらざらしているんです.パンにバターを塗って,昔の白砂糖を塗って食べている感じ」

薄い生地の間には,素朴な味わいのクリーム.

ワッフルの概念が覆されます.

https://www.google.com/search?q=Meert+waffles

隣の席の女性「リールで暮らしています.リールの菓子店では,クリームの入ったワッフルを作っているんです」

 

店のオーナー「今でこそ,ベルギーのワッフルが世界的には有名ですが,元々のワッフルとは,当店のように,生地の間にクリームを詰めたものでした.

ド・ゴール大統領も愛した,本物のワッフルは,リールが発祥なんです.日本やベルギーのワッフルとは,見た目やレシピは違いますが,リールのワッフルは,独自性を守り続けていきます」

 

リールのワッフルを.フランスでは誇りを持って元祖と名乗っています.

https://www.meert.fr/en/

https://willtravelforsnacks.wordpress.com/2019/10/12/gaufres-at-meert-in-paris/



 

 

*1 フランス語ではワッフルはゴーフル

waffle ⇨フランス語翻訳:gaufre

しかし,日本では

日本国語大辞典

ゴーフル 〘名〙 (フランスgaufre) 薄く焼いたせんべい状のもの二枚の間に,クリームなどをはさんだ洋菓子.

ワッフル 〘名〙 (英waffle) パンケーキの一種.小麦粉に卵,砂糖,牛乳などを加えてやわらかく溶き,型で焼いたもの.

 

Méert waffleを,Méertの英語版ウェブサイトでは,このように紹介しています.

The Méert waffle, an icon since 1849, is a brioche style pastry filled with Madagascar vanilla cream that indulges your taste buds with sweetness and bliss.

これをフランス語に自動翻訳させると.

La gaufre Méert, emblématique depuis 1849, est une pâtisserie briochée fourrée de crème à la vanille de Madagascar qui régale les papilles de douceur et de bonheur.

日本語訳は

1849年に作られたのメール(Méer)ワッフルは,マダガスカル産バニラクリームがたっぷり詰まったブリオッシュ(軽くて甘いパン)スタイルのお菓子で,甘みと至福の味覚を堪能させてくれる.

 

*2 MéertとMéert Waffleのような"充填"ワッフル(aufrefourréefilled waffle)の他サイトでの紹介記事を載せておきます(DeepL翻訳)

▽Méertの紹介

https://willtravelforsnacks.wordpress.com/2019/10/12/gaufres-at-meert-in-paris/

メゾン・メールは,現在も営業している最も古いフランス菓子店のひとつである.

リールの本店は,ショコラティエが開いた1761年にさかのぼる.1849年,マイケル・パウルス・ジスリヌス・メールが事業を引き継ぎ,マダガスカル産バニラを使った有名なゴーフル(=ワッフル)のレシピを開発した.この小さなワッフルは大きな評判を得ている: レオポルド国王,シャルル・ド・ゴールウィンストン・チャーチルなどが大ファンだったと言われている.高く評価されたレシピは今も変わっていない.

現在,店舗はさらに増え,パリにも2店舗を構え,リール店から毎日配送されてくる.

ワッフルを意味するゴーフルは,普通のワッフルとはまったく違う.2枚の薄いワッフルで甘いバニラフィリングを挟んでいる.レシピは現在公開されている.ブリオッシュ生地をワッフルアイロンに入れ,縦に切ってバター,砂糖,バニラを混ぜたものを詰める.YouTubeのビデオでは,作り方を簡単に紹介している.

ゴーフルは6個入りで18,50ユーロ(バニラ12個入りは29,00ユーロ).パリの店では1個売りもしているが,これはその場で作るのではなく,リールであらかじめ作られたものなので,箱に入ったものと同じである.

 

▽"充填"ワッフル(aufrefourréefilled waffle)の紹介

filled waffle

https://www.france-voyage.com/gastronomy/filled-waffle-gaufrefourree-508.htm

楕円形のワッフル(gaufrefourrée=filled waffle)は,最も古いフランス菓子のひとつに由来する.当時のワッフルは非常に薄く,棒状または円錐状に巻かれていた.

充填ワッフル(The filled waffle)は19世紀に発明され,1849年にリールで作られたメゾンメールのバニラ入りワッフルに由来する.黄金色のワッフルは,小麦粉,砂糖,イースト,塩,バター,卵で作られている.まずオーブンで手焼きし,2つに割ってバニラやラム酒で香りづけしたバターと砂糖で包む.ビールやホットチョコレートと一緒に,いつでも楽しむことができる.

このデザートは,フランス北部がベルギーと共有するワッフル作りの長い伝統に由来する(例えば,リエージュワッフルやブリュッセルワッフル).

 

*3 Méertのウェブサイトで紹介しているFrench Pastry

https://nl.wikipedia.org/wiki/Maison_Méert

 

*4 リールには,ワッフルのデリバリー店があります.看板は英語?

日本にも同名のお店が展開していますが,同じ系列かどうかは確かめていません.

フランスでは全土に系列店があるようです.

リールのこのお店のワッフルの主力商品はベルギーワッフルの形をしていますが,間の詰め物はあるように見えます.

https://www.ubereats.com/fr-en/store/waffle-factory-neuve/M5MYIWK2TwykLZPw0DaoWQ