木枯らし(凩)を詠んだ短歌2  届け物のついでに鎌倉浄光明寺へ.ソヨゴ,カキ,ミゾソバ,アスター,アツバキモガヨラン,ギンヨウボダイジュ,ケヤキ---  焼く餅のふくれ見入れてひとりなり外はくれゆく木枯の風 松田常憲  さんざめき杳く流るる木枯らしの中を手負ひのごと帰り来ぬ 稲葉京子  木枯は多摩十万の枯丘を吹きて知る人なくなるごとし 馬場あき子  こがらしに吹き曝されている君を かばひつつ ともにぬくもっている 佐々木妙二

今日は,風はそれほど強くありませんでしたが,雲の多い1日でした.

午後,鎌倉扇ガ谷に届け物があって,冬に向かいつつある道端と浄光明寺の植物をiPhoneカメラに収めました.

 

ソヨゴとカキ.

アスター

白バラも咲いていました.

ピンポンマム?

ミゾソバ.扇川に花を咲かせていました.

 

繁殖の時期が近いヤマバト夫婦.

 

光明寺は,北条氏にゆかりのが深く,室町時代に入ってもとても栄えた寺院.

https://www.trip-kamakura.com/place/181.html

何回か見かけたことのある花.PictureThisでは,「アツバキミガヨラン 厚葉君が代蘭」.

 

ギンヨウボダイジュ?

 

光明寺をあとにして帰宅の途に.

 

ハゼノキとチャノキ.

ケヤキ

 

木枯らし(凩)を詠んだ短歌2

(古今短歌歳時記)

 

焼く餅のふくれ見入れてひとりなり外はくれゆく木枯の風  松田常憲 ひこばえ

 

(よろ)ひゐるこころもつひにかなしきか遠木枯を夜(よは)にきくとき  木俣修 冬暦

 

まま母の負い目の解けし刻はなく愛せ愛せとこがらしは鳴る  荻原欣子 流年

 

凩の街角に赤き受話器みえ思考失ひしごとく寄りゆく  森山晴美 わが毒

 

さんざめき杳く流るる木枯らしの中を手負ひのごと帰り来ぬ  稲葉京子 ガラスの檻

 

夕まけて木枯吹けり蒼みたる地平に冬は到らんとして  前田透 天の金雀枝

 

木枯は多摩十万の枯丘を吹きて知る人なくなるごとし  馬場あき子 月華の節

 

こがらしに吹き曝されている君を かばひつつ ともにぬくもっている  佐々木妙二 生

 

溲瓶(しびん)ひとつ傍らにして眠らむにひとたび聞ける明けのこがらし  近藤芳美 営為

 

木枯らしの一番,二番ばうばうと過ぎてひと時代(よ)のきはまらんとす  成瀬有 海やまのの祀り