今,街や庭園/寺社を彩る花たちで,最も目立っているのは梅と椿かと思います.どちらも全ての木が開花しているわけではありませんが,咲き始めの方が美しい気もします.
今日は夕方散歩で,鎌倉海蔵寺へ行ってきましたが,花の少ないこの時期でも,梅と椿はきれいな花で楽しませてくれました.
帰りがけに旧川喜多邸/現川喜多映画記念館を訪れてみると,ここでも紅梅が記念館の建物を引き立てていました.
庭の手前の方にまだ若い河津桜の木に花が咲いていました.
河津桜は早咲きのの代表的な品種と聞いています.比べてみると梅との違いが感じ取れます.
帰宅後,鶴岡八幡宮の早咲き桜が,既に一月にかなり咲いていたのを思いだし,買い物の前に遠回りして寄ってみました.
もう真っ暗でしたが,iPhoneカメラは優秀です.
さすがに色はとんでしまいましたが,まだ沢山花を付けている姿を,しっかり捉えてくれました.
そして,木の一番下の花をフラッシュ下で撮影すると,色もしっかり捉えることができました.昼間とるよりきれいに見えます.
お恥ずかしいことに,この早咲き桜の品種名を知りませんでした.
調べてみると「大寒桜」とする情報がありました.
https://www.yoritomo-japan.com/hana-kesiki/sakura/ookanzakura-hatiman.htm
鶴岡八幡宮は,この「大寒桜」の名所としても知られているそうです.
鶴岡八幡宮の太鼓橋横には,早咲きとはいえないものの,ソメイヨシノの前に咲くことで知られる彼岸桜もあります.
https://www.yoritomo-japan.com/hana-kesiki/sakura/ookanzakura-hatiman.htm
ただ,この情報が正しいのかどうかは分かりません.植木ペディアにある開花時期からすると,むしろ寒桜と合っていると思います.
大寒桜の開花は,「ソメイヨシノより一週間ほど早い」としています.
https://www.uekipedia.jp/落葉広葉樹-ア行/オオカンザクラ/
一方,
寒桜は「寒中(1月中旬)に咲くため、カンザクラと名付けられた」「開花時期は気候によって大きく変動し、12月中に咲く年もあれば、3月にずれ込んで葉の展開と同時に咲く年もある」
https://www.uekipedia.jp/落葉広葉樹-カ行/カンザクラ/
以下に早咲きの桜の品種の一覧と簡単な解説を載せておきます.
早咲きの桜たち
(以下の解説は主としてhttps://chiteki-blog.com/1406.htmlから.プロの方の解説ではないようですが,とてもよくまとまっていますので訪れてみて下さい.各品種に付けられたリンクは画像をお借りしたサイトです.より詳しい解説がこちらから得られるかと思います)
1月~3月中旬に開花する桜が,一般的には「早咲きの桜」と言われるようです.寒緋桜がその代表で,現在流通している早咲きの桜の多くは,この寒緋桜の交配種のようです.
1 寒緋桜(カンヒザクラ)
https://www.google.com/search?寒緋桜
中国南部から台湾にかけて,自生する桜で,台湾桜とも呼ばれます.
下向きに咲く釣り鐘状の花が特徴的.
2 寒桜
https://www.botanic.jp/plants-ka/kanzak.htm
寒緋桜と山桜の交配種と考えられています.
花は小輪,一重咲きで淡紅色.
3 大寒桜(オオカンザクラ)
https://www.uekipedia.jp/落葉広葉樹-ア行/オオカンザクラ/
寒緋桜と大島桜(または山桜)の交配種,と考えられています.
花は中輪,一重咲きで淡紅色.
4 河津桜
https://www.kawazu-onsen.com/sakura/
寒緋桜と大島桜の自然交配と考えられています..
花は大きくピンク色.
1955年,飯田勝美という人が偶然,静岡県賀茂郡河津町でこの桜を発見したため,
この名がついたと言われています.
5 修善寺寒桜
https://www.hananokai.or.jp/sakura-zukan/syuzenjikanzakura/
寒緋桜と大島桜の交雑種と考えられています.
花は中輪の一重咲きで,色は紅紫色.
6 オカメ桜
https://media.mk-group.co.jp/entry/sakura-okame/
開花時期は,2月下旬~3月上旬ごろ.
花は小輪,一重咲きで紅紫色.
イギリスの桜研究家が豆桜と寒緋桜を交配して,作り出したもの.