プリムラ・マラコイデスを購入.初めて育てたとき,サクラソウという名前で販売されていたため,私にとってはサクラソウと言えばこの種.春めいた気分にさせてくれる,かなり好きな花です.サクラソウ属(Primula)には,沢山の鑑賞用の種が属しています.プリムラジュリアン,プリムラシネンシス----.ヨーロッパで最も一般的に見られるプリムラは「サクラ」ではなく「ローズ」(プリムローズ).  桜草の花の一鉢買ひてきぬ春こしかなとけふよろこびて 安田章生

サクラソウを購入.

とは言っても実際には,マラコイデスの標識が漬けられた種.和名サクラソウPrimula sieboldii :日本の野生種.一度本当の野生の姿を見てみたいものです)とは異なるプリムラ・マラコイデス(Primula malacoides )が学名.

初めて育てたとき,サクラソウという名前で販売されていたため,私にとってはサクラソウと言えばこの種.

今回購入してものは,ホームセンターの見本に置いてあったもので,沢山花がついていながら安価でした.

春めいた気分にさせてくれる,かなり好きな花です.

小さな苗から自分で育てても,少し気を使って栽培すれば,これぐらいになるときもあったのですが---.寒い時期の温度管理や水やり(特に多すぎると)がいい加減だと育たないとこもありました.強そうでも乱暴な扱いは禁物であることを思い知らせてくれる花でもあります.

 

サクラソウ属(Primula)には,沢山の鑑賞用の種が属しています.

 

よく知られているものをNHK趣味の園芸ウィキペディアから画像をお借りして並べてみます.

プリムラ・マラコイデス Primula malacoides

https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-206

 

プリムラポリアンサプリムラジュリアン) Primula Polyanthus Group :「ジュリアン」がより一般的な名前かとおもいます.さらに,単に「プリムラ」と呼ばれることも多いのがこの種.私は違和感を感じてしまう呼び方です.属名で呼ぶような属を代表する種とはおもえないからです.他のサクラソウ属の花とはやや異なる人工的な花に見えてしまうためでしょうか.

 

プリムラシネンシスPrimula praenitens(Primula sinensis)

中国原産とされています.以前,関西在住の頃よく見かけた品種ですが,わが家の近くの園芸店では見ることがありません.

https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-760

サクラソウ Primula sieboldii

日本の野生種.伝統園芸植物の一つ.江戸時代にさかんに品種改良が行われた種とのこと.

https://ja.wikipedia.org/wiki/サクラソウ

 

クリンソウ Primula japonica

山野草として販売されていることがあります.

 

プリムラウルガリス(プリムローズ)Primula vulgaris 英名:the common primrose

西ヨーロッパ,南ヨーロッパで最も一般的に見られるプリムラとのこと.英語でprimrose(the common primrose)と呼ばれています.英語圏では「サクラ」ではなく「ローズ」なんですね.

https://en.wikipedia.org/wiki/Primula_vulgaris

 

 

わが家には,多年草として”ジュリアン”が毎年花を咲かせてくれています.一年草扱いとするのが普通のようですが,条件が揃えば多年草としても育つようですね.

シネンシス,クリンソウは育てたことがあります.クリンソウはなかなか風情があって育てがいがありました.

 

サクラソウプリムラを詠んだ短歌

(古今短歌歳時記より)

あけくれのまづしき部屋に養ひて心慰む桜草の花  金子薫園 覚めたる歌

 

 

西の窓に友がおきゆきし桜草の咲きつづく日々を春のきにけり  北見志保子 珊瑚

 

 

夜々に鉢のプリムラを妻はつむ花の衰ふる事を嫌ひて  近藤芳美 静かなる意志 

 

 

桜草の花の一鉢買ひてきぬ春こしかなとけふよろこびて  安田章生 表情