シモツケが咲いています.
名前は下野国 (栃木県) で最初に見つけられたためといわれています.
この画像の株.大部分は白花ですが,所々に赤い花が.
“源平”という品種(多分)
枕草子では,ユウガオに続いて褒められています.その割に,話題になることが少ない---.私は大好きな花です.
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/05/31/001424
枕草子 64段 『枕草子』の現代語訳:37
夕顔は花のかたちも朝顔に似て,言ひ続けたるにいとをかしかりぬべき花の姿に,実の有様こそ,いとくちをしけれ.などて,さはた生ひ出でけむ.ぬかづきといふ物のやうにだにあれかし.されどなほ夕顔といふ名ばかりは,をかし.しもつけの花.蘆(あし)の花.
赤花のシモツケも庭に.
こちらも撮ったのですが,アップするのを中止しました.今年はうどんこ病にとりつかれて,葉はもちろん,花にも元気がない.
一方の“源平”.今年こそ元気ですが,きちんとした花を見るのは実は三年ぶり.
去年・一昨年と,青虫が花という花を蕾のうちに食べてしまい,悲惨なことに.今年も危うかったのですが,間一髪気づいて,蕾を食べられる前に駆逐に成功しました,
調べてみると,青虫の名前は,シモツケマルハバチの幼虫.
つぼみも葉も気づけば丸坊主!?ハバチの幼虫・成虫の防除や駆除方法 | LOVEGREEN(ラブグリーン)
成虫の姿をはっきりと認識したことはないのですが,とてもキッチリした性格?のようで,蕾がつく細い枝全てに産卵するに違いない.そうでなければほぼ全ての蕾が一斉に食害にあうことは説明できません---
昨年までを思い出すと,つい熱くなってしまいます.
今年,元気に咲いている花を改めて見ると,先日アップしたホザキナナカマドとよく似ています.
yachikusakusaki.hatenablog.com
形というより,雄しべが長く全体をふわっとした花に見せているところが特に.
シモツケはバラ科 Rosaceae,バラ亜科 Rosoideae,シモツケ属 Spiraea,シモツケS. japonica
シモツケ属とホザキナナカマド属とは系統樹上近い位置にあります.
シモツケ属にユキヤナギ,コデマリがありますが,雄しべはこれほど長くないと思います.
シモツケの赤花も,雄しべの長さが余り目立たないように思います.こちらは色のせいで目立たないだけのようです.
6月上旬の我が家の庭の主役は,小さい花を精いっぱい沢山咲かせている植物たち.
そして,先日とりあげたアスチルベ.
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/05/31/000802
主役の中の主役アジサイも小さな花の集まり.
もうすぐ咲きそうな小さな花も.片隅に.
ただ,小さな花たちが主役なのは6月まで.
花が減ってくる7月を支える植物たちも準備を整えています.
インパチェンスはこれからどんどん枝を増やし,大きな株になるはず.
小さなサンルームに置いて冬越ししたハイビスカス.最初の花を咲かせました.