毎年,種から育てるビオラ.
昨年は種まきが遅れ,冬場の花はほとんど楽しめませんでした.多分,その代わりなのでしょう.今年は春が過ぎても花がなくなることがありませんでした.
さすがにもう庭の片隅においてありますが,今でも花をつけています!
遅くまで残っていたビオラは,ある昆虫にとっては,生き延びるための格好の餌となり----
蛹にまでなることができました.
蛹の主は,ツマグロヒョウモン.
幼虫は三頭いたのですが,蛹を確認できたのは一頭.友人にメイルしたところ,返ってきた言葉は「オスかな,メスかな?」
仕方ありません,鉢にゆったりぶら下がっていたものをとり---,
しかし,光り輝く10の突起をもつ,なんと美しい蛹!
箱に入れて毎日覗くこと約一週間.
ネットでは9日で孵化とあったのですが,蛹を確認してから10日以上もたち,心配になってきた昨日.
立派な雌の姿を確認できました.
ツマグロヒョウモンの幼虫を見て,雌か雄かはなかなか見分けられないのですが,文部科学大臣賞を取った中学生,小池未知君のの観察記録では,
「サナギの背にある5対10本のトゲは金色、銀色の2色ある。トゲが金色だと、羽化後にメスになる。銀色はオスだ。」
ツマグロヒョウモンの研究⑤ 〜成虫のふしぎ〜 (中学校の部 文部科学大臣賞) | 入賞作品(自由研究) | 自然科学観察コンクール(シゼコン)
とありました.
友人に聞いたところ,やはり「見分けるのは難しい」とのこと.
小学生の頃から何年間も観察を続けた小池君ならではの観察眼!
ちなみに一匹だけだった私の蛹は金色に見えました.そしてメスでした.
チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera,アゲハチョウ上科 Papilionoidea,タテハチョウ科 Nymphalidae,ドクチョウ亜科 Heliconiinae,ヒョウモンチョウ族 Argynnini,ツマグロヒョウモン属 Argyreus,
ツマグロヒョウモン A. hyperbius
ドクチョウ亜科に分類されていますが,毒があるわけではありません.
「ヒョウモンチョウ類は古くからタテハチョウ科に組みこまれていたが、研究が進んだ結果、かつて独立した科として扱われていたドクチョウ類に近縁とされ、21世紀初頭の時点ではドクチョウ亜科に組みこまれる」とありました.ヒョウモンチョウ族 - Wikipedia
チョウ - Wikipedia http://www.nymphalidae.net/Nymphalidae/Phylogeny/Phylogeny.htm タテハチョウ科 - Wikipedia