クールジャパン!
本日のテーマは,
ピーター「Japanese」一同「 あるある」
外国人から見ると,まか不思議な日本人の行動.
そんな「ニッポン人あるある」を徹底解明!
COOL JAPAN「外国人が感じた“ニッポン人あるある”Part3」
COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン~ - NHK
4月7日日曜
NHKBS1 午後6時00分~ 午後6時45分
「日本人は電話で相手が切るまで待ちがち」「日本人はハンバーガーを紙に包んで食べがち」「日本人はバックを開けがち」など、外国人から見ると滑稽で不思議な日本人の行動や習慣。我々日本人にとっては当たり前だが、外国人が奇妙に感じる「日本人あるある」を徹底検証&徹底討論。クール、ノットクールをおり交ぜ、なぜ「日本人は○○しがち」なのか、その謎を解明する。
【出演】青山学院大学教授…小林康夫,【司会】鴻上尚史,リサ・ステッグマイヤー,【語り】日高のり子,中井和哉
「さあ始まりました.クールジャパン.今日もクールな日本文化が見つかるんでしょうか?」「はい,本日は,シリーズ第3弾.
外国人が感じた,ニッポン人あるある.
~That's So Japanese~」
「第3弾になりますか,エレベーターの閉ボタンを必ず押すとかね.女の子は内股で歩くとかね.もう,本当,ビックリすること,沢山出ましたですからね」
「はい.さあ,今回も外国人が感じる,ニッポン人にありがちな行動.その不思議に迫ってみたいと思います」
「さあ,いかがですか?小林さん」
「でも,我々にとっては何気ない,当たり前のことなんだけど,他の目から見ると,何か,そこに秘密が隠れているかもしれないし.その辺り,面白いですね.我々の知らない私たち」「はい」
「さあ,それでは,外国人の皆さんが,日頃感じている『ニッポン人あるある』を発表していただきましょう.それでは皆さん,一斉に,どうぞ!」
「う〜ん.なるほどね.なるほどなるほど.さ〜,それでは,まずピーターから行こうかな.その『日本人あるある』は何ですか?」
ピーター(アメリカ)「アメリカでは,ハンバーガーやホットドッグなどは素手で食べるんだ.でも,日本人は,必ず紙に包んだまま,食べるよ.素手で食べた方が絶対においしいのに!」
「ははっ,ホントかよ?」「オフコース」
「はい,さあ,それでは,この『ニッポン人あるある』.同感という人は,あるある札を上げて下さい.それでは,どうぞ」
「お〜,1,2,3,4,5,6人!
あっクリスティアン(イギリス)とムリナム(インド)は,あんま,思わないのね.」「NO」
「あ〜そうですか.でも,まあ6人いますね」
ニッポン人は,なぜ,ハンバーガーを紙に包んだまま食べるのか?
普段のまま,食べてもらいました.
男性A女性A⇒確かに,包み紙を使って食べますね.
男性B⇒包んだまま.指がハンバーガーに触れないように,紙の使い方を工夫.
男性C女性C⇒包んだまま.女性C「ベトベトするとか.油のベトベト感とか.スマホとかに付くとイヤ」
男性D女性D⇒包んだまま.女性D「手が汚れちゃう」男性D「僕は,逆に手が汚れてたら,食べ物に触れたくない,っていうのがあって,紙に包んだまま食べます」
男性E女性E⇒包んだまま.男性三人組⇒全員包んだまま.
ほとんどの人が,包み紙を使って食べました.
これを外国人は,妙だと言うのです.
そこで,外国人の食べ方を,こちらの店でウォッチング.
具だくさんでボリューム満点のハンバーガー.おいしそうです.
COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン~ - NHK
包み紙は,そのまま持って食べられるように,工夫されています.
スケートボードを持って現れた,こちらの男性.オーストラリア人.カップルで.
そのまま,素手で食べ始めました.
女性も,お手ふきや包み紙を使いません.豪快です!
手の汚れは気にならないのでしょうか?
おっと,汚れた手をなめています.
続いては,ドイツ人の4人組.
やはり,包み紙は使いません.4人全員が素手です.
左の男性,うれしそ〜うに指をなめています.
女性も,やっぱり(指をなめています).
こちらのカップルも(男性カナダ,女性オーストラリア):素手で!
外国人は,ハンバーガーを素手で食べるのが普通のようなんです.
取材者「なぜ,素手で食べるの?」
女性(オーストラリア)「食べ物がおいしければ手が汚れるのは気にならないわ.気にするより,楽しむことが大事よ」
男性(オーストラリア)「指が汚れたら,なめるか,ナプキンで拭けばいいんだよ」
女性(ドイツ)「この方が食べやすいわ」
男性(ドイツ)「ドイツでは指をなめるのは悪いことではないよ」
男性(ドイツ)「指を汚すのも食べる楽しみの一部だよ」
日本人は,なぜ紙で包むのでしょうか?
女性「めんどくさいじゃないですか.拭いたり洗ったりするのが」
女性「なめるのはないかな」「ないな」「なめると,お行儀が悪いし,品がない」
女性「わざわざ手を汚して食べようとは思わない」男性「思わないね」
女性「手で食べる習慣がないので,素手で食べるのは抵抗がある」女性「なんでもお箸で食べてるので,直接触るのは抵抗があますね」
食べるときに指の汚れを気にする日本人.どう思いますか?
「言われてみると,そうだよね」「はい」「確かに紙で包むね」
「皆さん,日本人の,この意見は,どう思いましたか?ピーター,どうだった?」
ピーター(アメリカ)「ハンバーガーは気楽に食べるものだよ.パンが包みになってるんだから,紙に包む必要はない.だから納得できないんだ」
「そうですか.なるほどね,なるほどね.---インドは,カレー素手で食べてるでしょう?あれ」
ムリナル(インド)「インドでは,カレーは素手で食べるけど,ハンバーガーは,紙に包むか,フォークとナイフだよ」
「なぜ?」
ムリナル(インド)「素手で食べるのは,温度を感じたり,スパイスを混ぜたりするため.ハンバーガーは海外から来たから,紙に包んで食べるんだと思う」
「なるほど!あれ?中国も素手で食べるの?」
シン(中国)「ハンバーガーは素手よ.中国には,北京ダックなど,素手で食べるものが多いの.
「じゃあ,なぜ素手で食べるの?」
ハファエラ(ブラジル)「素手で食べた方が,おいしく感じるからよ.紙に包んだままだと,すごくジャマなの」
「そんなに難しい?え〜,本当?」
ピーター(アメリカ)「紙に包んだまま食べる方が,よっぽど難しいよ」
アンドリュー(カナダ)「カナダでは,指をなめればきれいになると思われている.だから,指が汚れることを気にもしないよ」
「え〜」
「待て待て」
「じゃあ,日本はなめることを下品と思われてんですけど,これはどうなんですか?」
クリスティアン(イギリス)「もし,指がきれいなら,イギリス人は気にしないわ」「なるほどね」
ピーター(アメリカ)「有名な店の広告が,『指をなめるほどおいしい』なんだ.そうすべきだと宣伝してるんだ.あまりにおいしから,つい,指をなめちゃうってね」
オクサナ(ロシア)「ロシアにも『指をなめるほどおいしい』という言い回しがあるの」
ピーター(アメリカ)「だろ?」
オクサナ(ロシア)「でも,実際になめたりしないわ」
ピーター(アメリカ)「オウ」(笑い)
アンドリュー(カナダ)「指をなめることを,楽しみにしているよね.何かを食べたあと,指をなめることは,食べる楽しみの一つだよ」
「ラーメンのスープを,最後まで飲むみたいなもんだね」
「最後は指をなめる」「そう,あの人は指をなめてる.このハンバーガー,おいしいんだな.なるほどね」
ここで,日本人がいかに指の汚れを気にしているかがわかるグッズを用意しました.
「こちらは,フライドチキンを食べる時,手に油が付かないようにするための手袋なんですね.ふたイドチキンをとります」「手が汚れない!やった」「慣れてますね?」「これ,本当に手が油っこくなって,スマホが困るんですよ.あとあと」
「なるほどね.そして,更に,こちらは,ポテトチップスを触らずに食べられる専用のトングなんです」「ははははは」
「あっ,手が汚れない!」「はい」「食べられるんですね」「すばらしいと思いませんか?」「すごいね〜」
「で,置いたときに,このトングの部分が下に触れないように,角度が調整されているんですよ」「あっ浮いてるんだ」「浮いてるんですよ」「すげえ,すげえ」「工夫されてるんです」
「That's so Japanese!」
「こういうグッズ,どうよ?これ.これ,クールなの?」
ハファエラ(ブラジル)「ひどいと思う.食べる楽しみの半分を奪っている.すごく,悲しいわ」「なるほどね」
オクサナ(ロシア)「すばらしいグッズだと思うわ.手が油っぽくならないのよ」
ハファエラ(ブラジル)「洗えばいいじゃないの.そうすれば,スマホも使えるし」
「ピーターが悲しい顔になってる」
ピーター(アメリカ)「失望したよ.バーベキューなど,シェアして手で食べるのがアメリカの食文化なんだ.手袋やトングを使うなんて,まるで,病院みたいだよ」
「あ〜」「あ〜」
ピーター(アメリカ)「日本人は指の汚れを気にしすぎだよ」
「なるほどね」
ニコラ(フランス)「日本人は,目に見える汚れしか気にしないんだ.だから,よく,トイレでスマホをいじってるよね.全く衛生的じゃない.見えなければ,汚れがないものだと思ってる」
アンドリュー(カナダ)「公衆トイレに石けんがないことも違和感を感じるよ.水で洗ってきれいになったと思ってるけど,そうではないよ」
シン(中国)「日本人は,お風呂の水を,数日使い続けるわ.一度使ったのに,また使うのはどうかと思うわ.どれだけ細菌がいるか,わからないわ」
「なるほど.分かった,つまり,日本人は包むけれど,それは,目に見える汚れとかは嫌がるけど,目に見えない汚れのことに関しては,実に,日本人は無頓着でケアしていないと.
小林さん.いかがですか?これに関しては」
小林さん「結局,衛生とか,衛生じゃないって話じゃ,なくなって来ちゃったってことですね.
これね.食べる時に,何て言うの,リチュアルとして,儀式として,
手をこう洗うだの,ティーセレモニーやってお茶会やって,手を必ず洗うとか,神社に行って手を洗うとか,そういう,別に,これは本当にきれいになってるかどうかじゃなくて,手をきれいなままにしておく.衛生じゃなくて.そういう感覚はどっかにあるっていうことかな〜,
これが一つと,もう1個.
やっぱり日本の中には,ものを包むっていう伝統
があるから,お金も包み,何も包んで,包むってことをすごく大事にしてきてるので,わざわざ手が汚れないように包んでくれてるものを,そのまま---.そこに何かこう,それをいただいて,やっぱりそのまま食べましょうねっていう感覚は,どっかにあるような気がしますけどね」