食材探検NHKBSおかわりにっぽんの今年秋の第一弾は,
「いわし~愛知・南知多町~」
いわしの郷土料理を求めて愛知県知多半島を旅したのは田中理恵さん.
食材探検 おかわり!にっぽん - NHK Google マップ
手開きのイワシの刺身,「いわしの酢みそあえ丼」は,見るからにおいしそうでした.
(レシピも載っていますよ!)http://www.nhk.or.jp/program/okawari/archives/20170905.pdf
イワシは,サバと日本の漁獲量の一二を毎年争っている魚.
魚種別漁獲量のグラフ | 探してみよう統計データ|なるほど統計学園 海面漁業生産統計調査:農林水産省 統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
とはいっても,イワシには3種類あって,統計上は別々に扱われている「しらす」を加えた四つの漁獲量の総計ですが.
田中理恵さんが,刺身で頂いたのはマイワシ.漁獲高は最も多いイワシですね.
静岡県/水産技術研究所/水技研らいぶらりぃ/生物の名前を調べる:しらす干しに混入する生物
この写真をお借りした,静岡県水産技術研究所のサイトは,とても面白くてためになるサイト.
魚について知りたければ是非訪れるべきと思いました.例えば,上の写真でも分かるように,しらすになる稚魚(:「ほとんどがカタクチイワシの稚魚」がしらすの正体)の画像も見られます.
さらにさらに,混ざってくる“チリメンモンスター”の正体も詳細に解説.
静岡県/水産技術研究所/水技研らいぶらりぃ/生物の名前を調べる:しらす干しに混入する生物/その他
マイワシ(サーディン),ウルメイワシ(ラウンドへリング),カタクチイワシ(アンチョビ)は別の科の魚!
イワシ類として一緒に扱われている三種のイワシは,全てニシン目ですが,属が違うだけではなく,科の段階で分かれてしまう魚.(ウルメイワシは以前はマイワシと同じニシン科に分類されていました).
「マイワシには,ウルメイワシやカタクチイワシより,ニシンの方が近縁」ということになりますね.
三種を同じ類としてまとめ,イワシ類として扱うのは日本だけだとか.
アンチョビとサーディンを同じように思ってしまうのは,私だけではない?日本人の多くがもしかすると---?
Dussumieriidae - Wikipedia イワシ - Wikipedia Etrumeus - Wikipedia ニシン科 - Wikipedia
田中理恵さんが訪れた愛知県は,マイワシよりむしろカタクチイワシが多く獲れる県.郷土料理としていただいていた,「いわしのひきずり」は,画面からはカタクチイワシだったような気もしました(私の見間違えかもしれません).
海面漁業生産統計調査:農林水産省 (レシピも載っていますよ!)http://www.nhk.or.jp/program/okawari/archives/20170905.pdf
しらすだけではなく,煮干しも,特に断っていない場合はカタクチイワシ.煮干の紹介|マルカイフーズ株式会社
そして,カタクチイワシは,世界で最も沢山獲られ,世界中で食べられている魚.ペルーカタクチイワシはほとんどの年で漁獲量1位.
漁獲量の変動が大きいので,年によっては一位の座を守れないようです.
例えば,2014年は世界的な不良で2位.それでも,カタクチイワシJapanese anchovyを合わせればこの年も世界一.
魚種別漁獲量 | 探してみよう統計データ|なるほど統計学園 http://www.jaicaf.or.jp/fileadmin/user_upload/publications/FY2016/SOFIA2016_in_brief-J.pdf
番組では,料亭のあっさりした美しい「いわしの塩煮」,誰でもできる「アンチョビガーリックバタートースト」に加え---
イタリア家庭料理「いわしのポルペッティーネ」も紹介されていました.
(レシピも載っていますよ!)http://www.nhk.or.jp/program/okawari/archives/20170905.pdf