9/15ブログはアメジストセージ。
関連した私の疑問がいくつか。以下、何とか解いていきました。
ほとんどの人は「もう知っている、どうでもいい」と思われることでしょうが---。
でも、アメジストって何のこと?
録画してあった「開運!なんでも鑑定団」をたまたま再生していたら---。
バレーボールの中垣内祐一さんが紫水晶を出品。若い時ブラジルで1万円で買った16kgの原石が40万円!番組中では紫水晶といわず、当たり前のように「アメジスト」と呼んでいました。
知らぬは私ばかり。
二月の誕生石なんですね。ほとんどの人が知っていて当たり前。また、水晶ですからパワーストーンの世界でもとても有名でウェブ上にも沢山の記事。
アメジストは英語ではamethystと記載したサイトも。
また、名前がギリシャ神話に由来するといくつかのサイトが記載していました。
amethystならアメシストなのでは?
[ǽmǝθist] n.【1】(1)アメシスト,紫水晶,紫石英.▶2月の誕生石. (2)東洋アメシスト
(oriental amethyst). 【2】アメシスト色.
宝石鑑別団体協議会が決めた名前も---。 天然クォーツ-パープルの名称は「アメシスト」。定義と命名法
ジュエリー通販店の説明がとてもわかりやすかったです。
公式では「アメシスト」という呼称が定義されています。しかし、「アメジスト」という呼称が消費者に浸透しているため、ジュエリーショップでよく目にするのは「アメシスト」「アメジスト」表記が乱立しているのが現状です。 アメシスト、アメジスト、どっちか正解? | ジュエリー・宝石専門オウンドメディア Dujour
名前の由来はギリシャ神話?
名前の由来をギリシャ神話と記載したサイトがいくつかありました。
例えば
「アメシストという名の少女が、いたずら好きで酒と豊穣の神・バッカスの家来のバッケーたちにいたずらでおそわれそうになった時、月の女神・ディアナがアメジストを水晶に変身させたのです。---(中略)---
ここから、アメジストは愛の守護神、そして酒に酔わない力がある宝石だと信じられていたのです。」http://www.mowa.jp/info/birth_2ame.htm
すてきな話ですね。
しかし、ランダムハウス英語辞典では、
語源として「ラテン語 amethystus<ギリシャ語 améthystos「酔わせない,酔わない」(酔いを妨げるという信仰からこの名がある)」と。
上記のジュエリー通販店も日本語版Wikipediaでもランダムハウスとほぼ同じ。
どこにもアメシストという少女の名前は出てこない。
英語版Wikipediaでこの疑問が解けました。記事にはキチンと引用文献が示されていて信用できそうです。Amethyst - Wikipedia, the free encyclopedia
「ギリシャ神話由来」とする説は、ルネサンス期フランスの詩人レミ・ベローが創作した詩"L'Amethyste, ou les Amours de Bacchus et d'Amethyste" (Amethyst or the loves of Bacchus and Amethyste)をギリシャ神話そのものと間違えた、と考えるのが妥当。
名前アメシストの由来はギリシャ語。でもギリシャ神話ではないようですね。ちょっと残念。詩人の創作意欲を駆り立てる名前と姿をしていることは確認できました。