昨日,世界における新型コロナウイルスの感染状況を改めて調べてみました.
かつては気になってかなりの頻度でチェックしていたのですが---
最近は世界にまで関心が行かなくなっていたので.
世界の1日の死者数は1日約1万人!
全く収まる気配はありません.
Coronavirus (COVID-19) Deaths - Statistics and Research - Our World in Data
その中で気になったのが,ブラジルの死者の多さ.
1日あたりの死亡者数はアメリカを抜いてダントツ世界一.
Coronavirus (COVID-19) Deaths - Statistics and Research - Our World in Data
Coronavirus (COVID-19) Deaths - Statistics and Research - Our World in Data
人口比では,東欧諸国がブラジルの上をいっていますが----.
Coronavirus (COVID-19) Deaths - Statistics and Research - Our World in Data
また,死亡累積数ではまだまだアメリカがトップを独走中です.
しかし,ブラジルの死亡者増加の勢いが突出していることは,累計数を示した次のグラフからも読み取れます..
(世界全体の死亡総数は3月28日現在で288万人)
Coronavirus (COVID-19) Deaths - Statistics and Research - Our World in Data
このような状況下でもブラジル大統領は行動制限に反対しているとか.
(2021年3月4日 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20210307/k00/00m/030/143000c )
30万人を超えるブラジル死亡者のうちの多くは,亡くならずに済んだのでは?と思うと,このトランプを信奉する大統領には,怒りを禁じ得ません.
そして,世界がこのブラジルに注目し恐れているのは,現在のブラジルの感染の多くが変異株によると考えられていること.
どれほどのスピードで感染するのか?
現在のワクチンは,この変異株の感染を抑えることができるのか?
どちらもまだ結論は出ていないようですが,NHKのまとめ(3月25日現在)は以下の通り.
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/newvariant/qa.html
ブラジルで広がった変異ウイルスは、ブラジルから日本に到着した人でことし1月6日、最初に検出されました。
WHOによりますと、2021年3月23日までに41の国と地域で感染が確認されています。
日本国内では、2021年3月24日までに35人から検出されています。
ブラジルでは、北部のマナウスで去年12月4日に最初に出現したと見られ、1月の時点ではマナウスで報告された感染者の91%がこの変異ウイルスへの感染だったということです。
感染力は従来のものより高いとされ、WHOによりますと、数理モデルを使った解析では、従来のウイルスに比べ、「実効再生産数」が11%高いと推定されるとしています。
3月23日までに41の国と地域で感染が確認されています。
このウイルスも南アフリカで最初に報告された変異ウイルスと同様に、抗体の攻撃から逃れる「E484K」と呼ばれる変異があるため、再感染したケースが報告されています。
なお,南アフリカの変異株には効力がないと言われていたアストラゼネカ社のワクチンは,ブラジル株には有効と分かったそうです.
EXCLUSIVE-アストラゼネカ製ワクチン、ブラジル変異株に有効=関係筋 | ロイター
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