「爆発的な感染拡大には進んでおらず,一定程度持ちこたえているのではないか」「対策は長期にわたって続く」「保健所の負担の軽減 等への支援が必要」新型コロナウイルス対策専門家会議 NHK // 「インフルエンザのように夏になれば消えるという根拠はない」WHO テレ朝ニュース // 新型コロナ,「春に終息」と言えないこれだけの理由 SARSとMERSに季節性の証拠なし,証拠に基づかない予測に専門家が警鐘 NATIONAL GEOGRAPHIC News 

「感染拡大 持ちこたえているが警戒緩められず」専門家会議

NHK 3月9日 22時05分

https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/latest-news/

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新型コロナウイルス対策の専門家会議は「今後1~2週間が感染拡大のスピードを抑えられるかどうかの瀬戸際だ」とする見解を示してから2週間となる9日,新たな見解をまとめ,国内の感染状況について「爆発的な感染拡大には進んでおらず,一定程度持ちこたえているのではないか」という認識を示しました.ただ,感染者の増加傾向は続き,警戒を緩めることはできないとして,引き続き換気の悪い密閉空間でのイベントなどを避けるよう呼びかけています.

 

国の新型コロナウイルスの緊急対策本部の専門家会議は,先月24日に「これから1~2週間が急速な拡大に進むか収束できるかの瀬戸際にある」とする見解を出し,2週間たった9日,各地で起きている集団感染の状況を分析したうえで現状についての新たな見解をまとめました.

 

新たな見解では,現時点での国内の状況について「クラスター」と呼ばれる感染者の集団を比較的早期に発見できた事例も出ていることなどから,「爆発的な感染拡大には進んでおらず,一定程度持ちこたえているのではないか」とする認識を示しています.

 

また,感染者数が最も多い北海道で人と人との接触を可能なかぎり控える対策を取っていることについて,対策の効果の判断を今月19日をめどに公表する予定だとしています.

 

一方で,感染者数は増加傾向が続き,依然として警戒を緩めることはできないとしています.

 

さらに,先週まで報告が少なかった国でも患者数が急増していることから「今回,国内での流行をいったん抑制できたとしても,しばらくはいつ再流行してもおかしくない状況が続くと見込まれる.国外から感染が持ち込まれる事例も今後繰り返されると予想される」として,対策は長期にわたって続くという見通しを示しました.

 

そのうえで,

▽保健所の負担の軽減,

▽地域での広域連携,

▽さらなる感染拡大に備えた医療提供体制の強化

に向けた支援,を行う必要があるとしています.

 

そして一般の人たちに対しては,

▽換気の悪い密閉空間で,

▽多くの人が密集し,

▽近距離で会話や発声が行われる,という3つの条件が重なった場で集団感染が確認されているとして,引き続き可能なかぎり避けるよう協力を呼びかけています.

 

 

WHOが過度な期待に警鐘「夏に消滅する根拠ない」

テレ朝NEWS

2020/03/07 19:05

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000178312.html

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 WHO(世界保健機関)は,新型コロナウイルスについて「夏になれば消えると考えるのは誤りだ」と過度な期待を戒め,今できる対策に全力を尽くすべきだと訴えました.

 

 WHOの危機管理の責任者は「ウイルスが異なる気候条件のなかでどのように変化するかまだ分かっていない」と述べ,「インフルエンザのように夏になれば消えるという根拠はない」としました.そのうえで「自然消滅を期待せず,今こそウイルスと闘わなければならない」と強調しました.また,日本と韓国を巡っては感染が拡大するなかで「うまく対応している」とした一方,週明けから互いに入国規制を強化することについて「有効ではない」として自制を促しました.さらに,「政治的な争いではなく,人命を守ることに集中すべき」と指摘しました.

 

 

新型コロナ,「春に終息」と言えないこれだけの理由

SARSとMERSに季節性の証拠なし,証拠に基づかない予測に専門家が警鐘

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/022700130/

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 世界中で急速に拡大している新型肺炎(COVID-19)の流行は,インフルエンザのように春になれば終息するのだろうか.多くの専門家は,暖かくなってウイルスがどんな動きをみせるかを予測するのは時期尚早とみている.

 

 コロナウイルスには多くの種類があるが,人間に感染するのは7種だけだ.そのうち4種が,軽い風邪症状を引き起こすことで知られている.目下流行中の新型コロナウイルスSARS-CoV-2)を含め,残りは新しいものとされ,致死率が高く,コウモリやラクダなどの動物から人間へ感染したと考えられている.(参考記事:「新型コロナウイルスに感染するとこうなる」)

 

 夏になれば流行も収まるだろう,と考えたくなるのは理解できる.今月,米国のトランプ大統領は中国のウイルス封じ込め作戦について,「特にこれから暖かい季節になれば」成果を上げるだろうとツイートした.

 

「季節性」とされるインフルエンザウイルスや,軽い風邪症状を引き起こすコロナウイルスであれば,確かに気温の上昇とともに終息するので,トランプ大統領のツイートにはある程度の科学的根拠はある.しかし,新型コロナウイルスも同様の反応を見せるかどうかはまだわからない.現在,この病気を研究している専門家も,ウイルスがこれからどうなるかを予測するのはまだ早いとしている.(参考記事:「新型コロナ,インフルやエボラと比べた危険度は」)

 

 米メリーランド大学の研究者スチュアート・ウェストン氏は「これも季節性のものであればいいのですが,今は何とも言えません」と話す.同大学では,新型コロナウイルスの研究が急ピッチで進められている.

 

 2月25日の時点で,感染者数は世界34の国と地域で8万人を超えた.専門家は,この先も感染拡大は続くだろうと警告している.

(以下略)

 

 

クルーズ船二次感染のインパクト あったのか、なかったのか : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

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