中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園は中国を含む12の国に拡散した新型コロナウイルスの遺伝情報を分析した結果,ウイルスの発生源は武漢の海鮮市場ではなく,外から市場に入ったものだとしています.NHKBSニュース,テレ朝ニュース

"先月初め注意喚起でまん延抑えられたか”

NHKBSニュース

2020年2月23日

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BSニュース - NHK

 新型コロナウィルスをめぐって,中国の研究機関が,ウィルスの遺伝情報を解析した結果,先月初めのウィルスの拡散時期に,幅広く注意喚起が行われていれば,世界的なウィルスのまん延は抑えられた可能性があると指摘しています.

 これは政府系の研究機関,中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園が,中国の大学などとの共同研究の結果として,ホームページ上で公表したものです.

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版纳植物园基于全基因组数据解析新型冠状病毒的演化和传播----中国科学院西双版纳热带植物园

 それによりますと,この研究機関などが,12の国に拡散した93の新型コロナウィルスの遺伝情報について解析したところ,当初,感染源であるとされた湖北省武漢の海鮮市場でみつかったウィルスは,他の場所から入ってきたもので,それが市場の外に急速に拡散していったことが分かったということです.

さらに患者の発病時期などから類推しても,海鮮市場がウィルスの発生源ではないと証明づけられるとしています.

 

 また,研究では,これまでに去年12月8日と先月6日の二度にわたって,ウィルスが幅広く拡散した時期があったということです.

 この内12月8日の拡散時期から判断すると,ウィルスは12月初めか,早ければ11月下旬には,すでに人から人への感染が始まっていた可能性があると指摘しています.

 また,先月6日の拡散時期に幅広く注意喚起が行われていれば,先月中旬以降の世界的なウィルスのまん延が抑えられた可能性があると指摘しています.

 

 

 

「1月6日に注意喚起なら拡大防げた」中国の研究機関

2020年2月23日 14時34分

テレ朝news

news.tv-asahi.co.jp

 中国政府系の研究機関が先月6日に新型コロナウイルスが拡散した時期にきちんと注意喚起が行われていれば,世界的な拡大は防げた可能性があると指摘しました.

 

 中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園は中国を含む12の国に拡散した新型コロナウイルスの遺伝情報を分析した結果を公表しました.それによりますと,ウイルスは去年12月8日と先月6日の2度にわたって広く拡散したということです.さらに,12月初めか早ければ11月下旬にはすでに「ヒトからヒト」へ感染していた可能性があるとしました.2度目に拡散した先月6日のタイミングで幅広く注意喚起が行われていれば,中国国内を含む世界的な感染拡大を抑えることができた可能性があると指摘しています.また,ウイルスの発生源は武漢の海鮮市場ではなく,外から市場に入ったものだとしています.

 

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