小麦と大麦（２）小麦は世界で最も食べられている穀物．それでも約30％が飼料やバイオ燃料に．大麦はトウモロコシ・小麦・米に次いで，穀物の中で生産量世界第４位．しかし，その70％は飼料に用いられています．そして，16％が酒造用モルトとその他の産業用，14％が食品用に．古代の日本人が，麦をあまり食べないで飼料に用いてしまったのは，致し方ない？

小麦と大麦（２）

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小麦と大麦（１） 「麦」は小麦と大麦，二つを区別せずに表しており，どちらも奈良時代には栽培されていたことは確実．しかし，麦の普及は日本では遅れ，万葉集では，馬に食べられています．「柵(くへ)越しに麦食(は)む駒のはつはつにあひ見し子らしあやにかなしも」．日本で普及が遅れた主たる理由の一つは，石臼の普及が江戸期までずれ込んだため．エジプトでの石臼の登場は紀元前3,000年頃，回転式石臼は紀元前600年頃の古代オリエント時代と考えられています． - yachikusakusaki's blog

世界の小麦と大麦

小麦が，世界で最も食べられている穀物であることはよく知られています．

生産量のトップはトウモロコシですが----

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トウモロコシの大部分は飼料やバイオ燃料に．

例えばアメリカで生産されたトウモロコシ：　

エタノール原料が約40％，飼料が約36％，酒造用がわずかで残りの大部分は輸出用（おそらく飼料として）．

小麦も飼料やバイオ燃料に使われるそうですが，その割合は，それぞれ17％，12％．http://www.fao.org/3/i3107e/i3107e.pdf

（“米”を飼料にすると聞くと眉をひそめてしまう日本人からみると，17，12％という数字は決して小さくないように感じてしまいますが）

一方の大麦．

小麦とは異なり，生産量のデータを捜すのにやや苦労しました．

大麦の生産量は穀物のなかでは堂々の第４位．

小麦，更に米から，かなり離されての第４位ですが．

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そして，大麦の場合，コーンほどではないものの，

飼料用がむしろ主！

なんと70％．

（食用が一定量で，飼料用の割合は，生産量に連動して変動しますが）

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大麦は，オーストラリアやEU，ロシアでは主要な飼料．古代の日本人が，あまり食べないで飼料に用いてしまったのは，致し方ない様な気もします．

食品・種・産業用消費 30％の内訳は，

16％が酒造用モルトとその他の産業用，14％が食品

だそうです．

主要生産国の内訳は，次の通り．

小麦はEU，中国，インドの順．

アメリカがロシアに次いでの５位はやや以外．

ちなみに，2014/2015のデータからは，日本の生産量は第36位で856千トン．http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1602/spe1_02.html

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一方の大麦

中国，アメリカはトップセブンには入ってきていません．

ヨーロッパとカナダ・オーストラリアが主要生産国．

日本の生産量は，2百万トン弱．何位になるのでしょうか？

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