「さあ,始まりました.“まんぷく!農家メシ”でございます.今回はですね.兵庫県南あわじ市にやってきました.梅沢さん.あちらが四国徳島でございます」「はいはいはいはい」
「あの橋を渡れば,四国でございます」「もう,ホントに,四国のすぐ近くなんですね.南あわじ市」
「さあ!今回のテーマでございます.かなり,梅沢さんテンション低い.なぜ,テンション低いのか.
そうです.今回のテーマは,こちら!たまねぎをいただきます」
(タマネギの巨大オブジェ!)
南あわじ市にある黄金の巨大玉ねぎをめざせ!淡路島ドライブプラン | Holiday [ホリデー]
「さあ,来ました.淡路のたまねぎ」
「本当に---長ねぎ,たまねぎ,それから,らっきょう.私は,食べられないよって,ずっと言ってるの.
人間にはね,本当に,私のような天才役者でも----」「違う違う違う---」
「弱点は,1個ぐらいあるんです.何が違うの?」
特に,生のたまねぎは苦手なんですって!
どうも,鈴木奈々です.
とういわけで,今回頂くのは,たまねぎ.おつまみにぴったりの香ばしいキツネ焼に---
丸ごと豪快な,炊き込みご飯.うまみがギューッと詰まった,たまねぎラーメンも.
梅沢さんもびっくり?
美味しいたまねぎの農家メシを頂きま〜す.
NHK BSプレミアム
5月20日月曜 NHKBSプレミアム 午後7時00分~ 午後7時30分
兵庫県はたまねぎ生産量が全国3位.
作物統計調査 作況調査(野菜) 確報 平成29年産野菜生産出荷統計 年次 2017年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
やわらかくて,甘みが強いのが特徴です.
特に3月から5月上旬にとれる新たまねぎは,辛味が少なく,みずみずしいんですって.
さあ,今回頂く農家メシは,こちら.
“1軒目 93歳の現役農家も大好き!あま〜い新たまねぎ”
「93歳のお父さんがすすめるってのも,これも,酷じゃない?俺は,やっぱ先輩のこと,大事にするタイプだから」
「じゃあ,もしかしたら,梅沢さんが1軒目,食べるかもわかりません」
「いやいや,食えないって!」
“2軒目 転職して大成功!元ラーメン屋さんのたまねぎラーメン”
「いいじゃん!たまねぎ入れなくたって」
「でも,大成功やから,きっと味がおいしくって,何かポイントがあると思うんですよ」
「あそう」
“3軒目 厚揚げあっちゃんのラブラブたまねぎメシ”
「いや,勘弁してよ」
ぼやいてないで,早く行きましょ!
「出発!行ってきま〜す」
さあ1軒目は
“1軒目 93歳の現役農家も大好き!あま〜い新たまねぎ”
「ちょっと,これ,全部たまねぎじゃないですか?これこれこれ---うわ,すごい」
「たまねぎ,たまねぎ,たまねぎ」「たまねぎ,きたきたきたきた〜!」
玉葱畑 南あわじ市倭文安住寺 淡路島 | Mapio.net
1軒目の農家さんに到着です.
「たまねぎまねぎたまねぎ!すごい! ここで分かる」「立派なたまねぎですね」
「あっ,こんにちは!」「こんにちは」
迎えたのは,仁里(にざと)克(つよし)さん(たまねぎ農家 60歳),妻久美子さん(55歳),そして,父仁里忠夫さん(93歳)
「93歳でございます」「大したもんだ」
「何代目ですか?」「3代目や」
93歳の忠夫さんは,たまねぎを作り続けて70年以上.今でも,毎日,畑に出ています.
家族三人で,年間,およそ6トンも,たまねぎを作ってるんです.
「淡路は,たまねぎが有名なんですか?」「明治時代に,稲作をしとったんですけど,その裏作に,たまねぎを作り始めた」「裏作で,はじめ,作ってたんだ」
「気候と土が,たまねぎにいいんですか?」「淡路は温暖で,冬もめったに雪が降らない」
暖かい淡路島では,雪があまり降らないので,10月ごろから,たまねぎの苗を植えます.半年かけて,じっくり育つので,ぎゅっとうまみが詰まったたまねぎができるんだそうです.
それでは収穫させてもらいましょう.
「おじいちゃん,教えて---簡単やな」(笑い)
「簡単---引っ張ったらいい?」「ほんでいい」
「ほんでいい,ほんでいい.こうやってこうやって」
「茎を持って引っ張ったらええ」
梅沢さんも,やって下さいよ.
「おじいちゃん,(梅沢さんが)引くところ,なくなる」
「おじいちゃん頑張って引くと,梅沢さん,引くとこなくなる」「これ立派だね」
「これも立派ですよ」「まるまるとして」
「これ,でも,どうなんですか?大変なことというたら,朝早いとか,腰が痛なるとか,どういうことが大変ですか?」
「やっぱ,土やから,草がすっごく生えるんです.たまねぎに負けないぐらい,うわ〜っと生えるんですけど,うちは,おじいちゃんが全部抜く.ここぜ〜んぶ抜く」
「これ,全部,おじいちゃんがやんの?」「そうです.引くんです.一本ずつ」
「いやいや,それ,だって,家族でやったらいいじゃん.全部おじいちゃんがやるの?」
「いや,私は仕事に行かなきゃいけないので」
「汚い汚い.ずるいわ,ずるいわ!何で--汚いわ」「ははははは」「ずるいわ,ずるい!なんで---,汚いわ〜」「ハハハハハハ」「サッカーコートぐらいの広さ」
「サッカーコート場くらいの大きさの」「七千平米」「雑草を,おじいちゃんが,93歳のおじいちゃんが一本ずつ!」
「ちょっと,ここで悲しいお知らせなんですけど,梅沢さんが嫌いなのがたまねぎだったんです」
「富美男,おいしいで!」「あ---はい」「たまねぎを食べて」「あ---はい」「たまねぎを食べて,元気になってくれ」「はい!分かりました」「ははははは」
「よーし,元気でたまねぎたべるぞ〜」「お〜」「たまねぎ,食べるぞ!」「お〜」「食べるぞ」「お〜」
「よかった,よかった.ハハハハハハ」
気合いが入ったところで,ご自宅に移動です.
(おじいちゃんは自転車で.梅沢さん東野さんたちは,徒歩で)
まずは,新たまねぎを生で頂きましょう.
「新たまねぎのスライス?」「はい」
「ほどほどでいいですよ」「こんなもんでいいですか?」「こんなもんでいいです」「これが,うまいんですよ.ほんとに」「はい」「やわらかくてね」「はい」
料理①:たまねぎスライス
材料 新たまねぎ(1個)
作り方
①新たまねぎをスライサーでスライス。
②皿に平らに盛り30分置いておく。
③お好みでポン酢やドレッシングをかけていただく。*ワンポイント:空気に触れさせるのでラップはせず、冷蔵庫にも入れない。水にさらさなくても、辛みが少なくなり、食べやすくなる.
スライスしたてを食べるのかと思ったら,
「作りたてを食べるんじゃなくて,擦ったやつをちょっとおく?」「そうですね」
スライスしたものを30分ほど,置いておくそうです.空気にさらしておくだけで,更に辛味が少なくなるんですって.
「30分たったものがあります」「あるんですね」「はい」
「まず,俺からいきます」「どうでしょう?」「これこれ!全然あの辛味がない.これが,新たまねぎってこと.うん.おいしい」
生が苦手な梅沢さんは,ドレッシングをかけて頂きます.
「でも,今日は天気もいいし,たまねぎさんにとっては最高でしょうね」「最高です.あっ,これ,ほんまにうまいわ」
「淡路島っていうのは,やっぱ,温暖で---」「そのしゃべり,いらないです.食べて下さい」(笑い)
「手が進まん.ほら,ちょっと,ご主人も伏し目がちになってる.お父さんもね,一言お願いします」「食べてくれ.おいしいで」
「でも,土地がやっぱり」「食べて」
(梅沢さん,おそるおそる食べる!)
「どう,どうですか?」
(すぐにお茶)
「ハハハハハ」
「でも,今までの食べたたまねぎの中では,美味しいだろうなって思います.苦みが全然ない」「ないですないです」「甘みだけ」
「スタッフから要望いいですか?リアクション,もう,10倍してもらっていいですか?静かにキャップ開けて,お水とかお茶をくむの,やめてもらっていいですか?(笑い)何か,おかしなことになってんのかなと思ったんで」
「違う違う違う違う」「でも,苦みはないでしょ?」「苦みはない.これは私,嫌いだから言えますよ.苦みはない!甘みがあるんですよ,でもたまねぎだなっていうのは分かります」
(またお茶を飲む)
「わかりますから.そりゃそうです.ニンジンだなって思ったら末期ですから」(笑い)
そして,もう一品,料理なんですけど.奥さん,何してくれますか?
「たまねぎをチンするだけです」「チンするだけ」「はい」「お願いします」
料理②:たまバタ
材料 たまねぎ(1個),バター(5g)
作り方
①たまねぎの皮をむいて上下を切り,上部に十字に切り込みを入れる.
②ラップをして電子レンジにいれ,600wで4分温める.
③バターを乗せて,お好みでしょうゆをかければ完成.
これは簡単です.
「おしょうゆかけても美味しいですよ」「ちょっとかけて」
「かけていいですか?このまま」「信用してます.---はい,結構」「熱いよ」
「甘くておいしいです.あっ,おいしい.更にまた,食べやすくなりますね.これは.バターじょうゆがものすごく合います.ほくほくで.でも,俺は,これ,めちゃくちゃおいしいし.梅沢さんも,まあまあ,何だかんだ言いながら,人生で初めてじゃないですか?」
「生でなんか,初めてですよ」
「初めてですから,おじいちゃんも,長生きして,気をつけて自転車のって.雑草はもうそんな取らんで.奥さんにやってもろうて--」(笑い)
「のんびり,たまねぎ作って下さいね」
この時期しか食べられない,甘〜い新たまねぎ.
ごちそうさまでした.