レアー(Rhea)2 ゼウスの母レアーはティターンの女神(Thitaness).ガイアとウーラノスの間に生まれます.神統記の記載では「天に添寝して生みたもうたのは 深渦(ふかうず)の大洋(オケアノス),コイオス クレイオス ヒュペリオン(ヒュペリーオーン) イアペトス(イーアペトス) テイア(テイアー) レイア(レアー) テミス ムネモシュネ(ムネーモシュネー) 黄金の冠つけたポイベ(ポイベー) 愛らしいテテュス(テーテュース)」 + ティターンの系譜改訂版

ゼウスの母レアー(Rhea, Rheia レア,レイア)は,ギリシャ神話の神々の家系の中心に位置するティターンの女神(Thitaness).

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http://www.theoi.com/Titan/TitanisRhea.html

 

ティターンはガイアとウーラノスの間に生まれます.

ヘーシオドスの神統記には次のように記されています.

岩波文庫版 ヘシオドス 神統記(廣川洋一訳)より

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大地(ガイア)の子

さて大地(ガイア)は まずはじめに彼女自身と同じ大きさの

星散乱(ちりば)える 天(ウラノス)を生んだ 天が彼女(ガイア)を すっかり覆いつくし

幸(さきわ)う神々の 常久に揺るぎない御座となるようにと.

 

また大地は 高い山々を生みたもうた

緑陰濃い山々に棲(す)む女精(ニュンペ)の女神たちの楽しい遊山の場所を.

 

また(大地は)大浪荒れる不毛の海

ポントスを生んだ 喜ばしい契りもせずに.さてつぎに

天に添寝して生みたもうたのは 深渦(ふかうず)の大洋(オケアノス)

コイオス 

クレイオス 

ヒュペリオンヒュペリーオーン) 

イアペトス(イーアペトス)

テイア(テイアー) 

レイア(レアー) 

テミス 

ムネモシュネ(ムネーモシュネー

黄金の冠つけたポイベ(ポイベー)

愛らしいテテュス(テーテュース)

これらのあとから 末っ子 悪智恵長(た)けたクロノス

子供たちのなかでいちばん怖るべき者が生まれた この者は強壮な父親(天ウラノス)を憎んだ

 

ティターンの系譜

今までにまとめたギリシャ神話の神々の系譜では,このティターンの部分はややいい加減でした.改めてこの部分のみ訂正した図が以下の通り.

レアーとクロノス以外にも,3組の兄弟姉妹婚が.

 オーケアノス × テーテュース,

 コイオス × ポイベー,

 イーアペトス × クリュメネー,

 クロノスー × レアー,

また,ゼウスと結ばれる女神も二名. 

 テミス,ムネーモシュネー

 

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