一昨日はマンゴー,昨日はパイナップルを取り上げました.
マンゴー - Wikipedia パイナップル - Wikipedia
今日は,この二つのフルーツに,
グアバ,バナナ,
Guava - Wikipedia バナナ - Wikipedia Banana - Wikipedia
パパイア,ドラゴンフルーツ
パパイア - Wikipedia ドラゴンフルーツ - Wikipedia
を加え,
トロピカルフルーツの栄養について,触れてみたいと思います.
仲間内だけでは分からないことも多いので---
日本の代表的果物ミカン・リンゴ,
そして,緑黄色野菜の代表・ホウレンソウとも.栄養成分を比較してみましょう.
水分/エネルギー/三大栄養素とミネラル
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水分
トロピカルフルーツといわれるものも含め,一般的に果物は,水分豊富.
暑い夏には水分補給源として優れた食べ物です.水分が少なそうなバナナでも75%は水.
エネルギー
果物は甘いことがその美味しさの元の一つです.
甘さはしょ糖や果糖を含んでいるということ.すなわちエネルギー源として無視できない.
多い順にバナナ,マンゴー,パイナップル.
ダイエット中の人は,果物のエネルギーにもご用心,と言われるゆえん.
最もエネルギーが多いバナナ.
・一本は,中程度のもので可食部75グラムだそうなので,約60キロカロリー.
(バナナの重さは1本、1房で何グラム、大きさやカロリーは?)
・ごはん茶碗一杯は,150グラムとして約250kcal.(茶わん1杯のごはん)
・「バナナ4本分がごはん一杯分」と考え,エネルギー摂取を調節すれば良いでしょう.
ミネラル
カリウム,カルシウム,マグネシウムは,それなりの量含まれています.清涼飲料水より果物(果汁100%ジュースを含む)による水分補給が優れているゆえん.
また,塩分過多が気になる人は,カリウムを果物でとるのがよいと言われています.ビタミンでは,これといって目立つ数値が見られないドラゴンフルーツ;ここにあげた果物の中でカリウムはトップクラス,マグネシウムはNo1.
ビタミン
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ビタミンとして大きい数字が見られるのが,カロテン・レチノール(ビタミンA)とビタミンC.
ただし,どちらのビタミンも,果物によって多い少ないがかなり極端.
カロテン・レチノール(ビタミンA)は,温州ミカンには及びませんが,マンゴー,グアバ(赤肉種),パパイアにかなりの量含まれます.
沢山食べられるのが(値段を気にしなければ)果物の強み.ホウレンソウを少し副えたおかずと山盛りの果物.どちらがカロテンが多いでしょうか?
果物が野菜の負けないのがビタミンC.
グアバ,パパイア,パイナップルは温州ミカン以上.グアバの数値はこの中では飛び抜けています.マンゴーもそれなりの数字.
ビタミンCが気になる人は,これらの果物は強い味方です.
そのほか,多くの果物でそれなりの数値がみられるが,葉酸.
バナナのビタミンB6,これは,かなり多いと言えますね.
食物繊維/単糖類/有機酸
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一般的に,果物の食物繊維は野菜(特に根菜類),キノコ,海藻等に比べると,それほど多くはありません.
しかし,グアバの数値はかなりのもの.食物繊維供給源として考えて良いと思われます.この場合も,食べる量(値段?)との兼ね合いになりますが.
果物の特徴の一つは,冒頭にもとりあげた甘さ.エネルギー源にもなるものですが,ブドウ糖,果糖,しょ糖がしっかり含まれています.
その割合は果物によって異なりますが---
バナナ,マンゴー,パイナップルとエネルギーの多い果物には特に多い数字が並んでします.
有機酸は,空欄の部分は測られていないことを示していますので,比較は困難ですが,果物の味を決める重要な要素の一つ.甘さで隠れてしまっていますが,バナナにもしっかり有機酸が含まれていて,味に厚みを与えていると思われます.