欧米でとてもポピュラーなスキミヤ(シキミヤ).実は日本原生のミヤマシキミの園芸改良種.これからかなり人気が出るのでは.雌雄異株で「億両」と名付けられた実を楽しむためには二株必要ですが,雄株のつぼみだけでも結構楽しめます.あとは値が下がってくるのを待つだけ?

シキミア(スキミア)を購入しました.

フラワーショップで初めて見て,つい衝動買い!

今年は庭に花が少ないと思って買いすぎのきらいが---.

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今は,つぼみの時期.そして,この時期に一番楽しめるときとか.

花が咲くと

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http://www.kaikaen.com/sp/item/flower/

しかし,残念ながら実はつけない.雌雄異株の雄花!

雌株の花・実を捜してみると

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https://item.rakuten.co.jp/chigusa/10018776/

かわいらしい花と実.実橘・億両と命名されて宣伝されていますが---.今のところまだ一般には浸透していませんね.

雄株はつぼみを楽しむ.こちらの方は,じわりと人気が出つつあるようです.

 

欧米で改良が進みとてもポピュラーな植物になっていて.クリスマスの飾り付けにもよく使われるそうですhttp://www.an-corp.jp/plants/skimmia/

これから日本ではどうでしょうか?欧米のパテントの壁をクリアでき,値も下がってくれば,かなりいけるのでは?

 

それに,なんていっても学名がSkimmia japonica.

japonicaということは,日本原生種!

日本のミヤマシキミがヨーロッパに渡って園芸種として改良された.

名前も

www.dictionary.coWord Origin

「C18: New Latin from Japanese ( mijama-) shikimi, a native name of the plant

日本語の ( mijama-) shikimi,原生の植物名からのnewラテン語から

とのこと.

(英語の発音からはスキミヤに近いのですが,ミヤマシキミからということで,シキミヤとも呼ぶのか?またはラテン語発音がシキミヤに近いのか?)

 

いずれにせよ,様々な園芸品種は,植物学上の種としてはミヤマシキミそのものなんですね.

今まで思ったほど人気がなかったミヤマシキミ.冬場の観賞用植物としてはなかなかのもの.欧米で人気が出た品種の移入で,日本でも見直されていくでしょう.

 

なお,ミヤマシキミはシキミの名前をもらっていますが,葉が似ていると思われただけ.

シキミ(アウストロバイレヤ目,マツブサ科,シキミ属 Illicium,シキミ I. anisatum)とは全く異なる植物.

ミヤマシキミ:ムクロジ目,ミカン科,ミヤマシキミ属Skimmia,ミヤマシキミS. japonica

園芸種がスキミヤ(シキミヤ)と呼ばれているのは,例によって「属」のラテン語名Skimmiaを,種の名前としてつけたためですね.

 

ミカン科ですが,雌株の実は毒性がある,というか,実だけではなくて全体が有毒で,かなり危険ということです.http://www.geocities.jp/tama9midorijii/ptop/mip/miyamashikimi.html

なお,名前をもらったシキミもその実に強い毒性(神経毒アニサチンを含有)があって,同じシキミ属のトウシキミの実=「八角:中華香辛料」と間違われて中毒例があるとのこと.シキミの名前は「悪しき実」からというのが定説.

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ミヤマシキミ - 庭木図鑑 植木ペディア http://www.naro.affrc.go.jp/org/niah/disease_poisoning/plants/Illicium.html

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