1ヶ月に一回の兵庫行き.
今回は帰り道,絵本好きのステキな案内人を得て伊丹へ.
場所は伊丹市立美術館.
「みやのまえ文化の郷」の一角にあるこじんまりとした,でも他の美術館とはひと味違う美術館.
絵本の絵・児童文学の挿絵,更には絵本の原作も手掛ける林明子さんの原画展を開催中.
彼女の手掛けた「はじめてのおつかい」は,子育て中私も何回か読んだ絵本.
もう40年前の作品になるんですね.展覧会は,「はじめてのおつかい40th」.
ポスターの絵は,「こんとあき」.原作も手掛けた作品.
http://artmuseum-itami.jp/jp/wp-content/uploads/2017/03/hayashi_itami_pressrelease.pdf
中に入ると,よく考えられた仕掛けや林さんの仕事場の再現コーナーも.
展示は,10以上の彼女の作品の原画や製作過程を示す品々(例えば絵コンテなど).さらには林さんの綴った思い出.
「はいじめてのおつかい」は最初に手掛けた作品で沢山のことを教えてもらいながら書いたものだそうです.
たとえば,主人公みいちゃんが,おつかいに出かける場面は左から右へ歩いて行くように.なぜなら絵本は左から読むから.お母さんが大忙しな様子を描いた部屋のテーブルクロスはまっすぐでなく斜めになっていた方が良い---.
原画は,絵本を見たときには全く思いもつかないような,でも後から考えればそうなんだろうな,と思わせる丁寧な線と細かな色使いで描かれた作品でした.
絵コンテは,映画監督の仕事と全く同じでストーリーを絵に表す構想が詰め込まれたもの.
子どもたちの表情・動きが生き生きと描かれているのは,姪・甥っこたちを丁寧に観察したたまもの.
とてもステキな空間で,穏やかな気持ちにさせてくれる一時でした.
次のような本の原画が展示されていた気がします.「はじめてのおつかい」と「おふろだいすき」しか知らなかった私なので,多分,幾つか間違えている---.
会場を後にしたときまだ時間があったので,バスで昆陽池公園へ.お目当ての昆虫館は改装中で残念ながら休館中.でも晩秋の昆陽池をゆったり満喫.
付録:絵本の累計発行部数ランキング 2017年04月06日
解説もついています.ぜひこのサイトを訪れてみて下さい.
http://kot-book.com/picture-book-ranking/
一部転載させて頂きました.林明子さんの作品は19位と45位にランクイン.