「ママゴト」第4回「だいすきなひとをだいじにしよう」
http://www.nhk.or.jp/drama-blog/image/4_eikototaiji.jpg
中国地方の架空の町,場末のスナック「アムール」のママ・恩地映子(安藤サクラ)のもとへ,旧友の滋子(臼田あさ美)が久しぶりに姿を現す.しかし,滋子は5歳の大滋(小山春朋)を映子に預け、置き手紙をし行方をくらましてしまう.映子は赤ちゃんを産んだ自らの過去を思い出し「おばちゃんがあんたのママをやってやるけ」
映子と大滋との疑似親子のような奇妙な共同生活が始まる.
映子は火事で「アムール」を失い大滋と別れようとするが、大滋の母親代わりを続ける決意をする。常連客からもらったチケットで、映子は大滋を遊園地へ連れて行く.本当の親子のように遊園地で楽しい時間を過ごす映子と大滋.
ーウルトライジャーのしたじきを映子に見せてー 大慈「これなんて読むの」 映子「だいすきなひとをだいじにしよう,じゃな.ええこというな,ウルトライジャーは」 大慈「かっこえー,遊園地に来てよかった」
---
ー映子の手を握ってー 大慈「おばちゃん,観覧車行こう」 映子「オオ,行こうか」 大慈「あっちじゃ」(係員に)「ボク乗れるん?」 係員「保護者の人と一緒じゃったら,乗ってもええよ」 大慈「そんなんおらんわ」 映子「おるじゃろ.ここに,ほごしゃ」
大慈「ホゴシャって,なん?」
映子「大好きな人を大事にするもんのことよ」「ほら,乗るで」
---
大慈「あっ,もうすぐ一番上じゃ,今一番天国に近いところにおるけ,神様のお願いしたら聞いてもらえそうじゃな」
ー大慈お祈りをするー
ーやや心配そうな浮かぬ顔でー 映子「なんお願いしたん?」 大慈「神様にお願いするときは黙っとかなきゃいけんのよ」 大慈「おばちゃんは何のお願いした?」 映子「黙っとかなきゃいけんのじゃろ?」 大慈「えっ,内緒で教えて」
ー映子の耳元でひそひそ声でー
大慈「ぼくはな,またおばちゃんと遊園地に来たいってお願いしたんよ」
ー映子,なんとも言えない表情ー
大慈「おばちゃんは?」
映子「ウチは---」ー大慈を抱き寄せ目を潤ませてー「ウチは---同じことをお願いした」
http://www.nhk.or.jp/pyd/mamagoto/html_mamagoto_story04.html
大慈「どうしたん?」 映子「どうもせん,どうもせん」「ばちがあたりそうじゃわ」 大慈「なんでー?」 映子 ー首を振りながらー「ええ,いや何でもない」「ほうじゃ,帰りにラーメン食べて帰ろうか」 大慈「やったー,ぼくラーメン大好き」
映子の独白
大慈の願いが叶いませんように.
うちがお願いしたのはそれじゃった.大慈の願いはきっと母親が帰りますようにだと思ったけ.大好きな人を大事にできん.こんな人間を神様はきっとゆるしてくれん.
---
戻ると児童福祉局の職員が.二人を待ち受けている.
---
児童福祉局の職員から逃げ出したところへ,突然滋子が現れる.大慈を呼び戻しに来たのだった.
---
ー滋子に大慈を渡した後のアパートー
映子「また大事なもんがおらんなった」
(赤ちゃんを亡くしたときの滋子の励ましの言葉を回想.「タバコを吸うついでに息すればいい」「月が昇って沈んだら,それで一日たってるけ.その間息してたら勝ちよ」)
月を見ながらタバコをすう.
主題歌(THE BLUE HEARTS 「ナビゲーター」)がオーバーラップ
ママゴト | NHK プレミアムよるドラマ:2016年9月20日(火)再放送:9月26日(月)録画
安藤サクラさん,「ゆとりですが何か」で初めて出演作品を見て,大ファンになりそうな予感.そして,小山春朋君という相手役を得た「ママゴト」.凄みのある堂々とした演技から揺れ動く微妙な表情を見せる場面まで.見る者の心を捉えます.
番組ウェブサイトから一部文章を使わせていただきました.また,ご感想掲示板 | ママゴト から,「凄み」「揺れ動く微妙な表情」という表現をいただきました.安藤サクラさんへの絶賛の言葉はこのサイトにも数多く書き込まれています.その他抜粋すると
「体当たりの演技」「普段からガラリと変わり映子ママに変身」「ド迫力」「オンナが惚れる」「セリフのリズム感とか表情がいい」「芸能一家のお嬢さんなのにやさぐれた演技が自然」「鳥肌です」「オジサン3人組が常連客として通いつめるのも納得」「魅力に圧倒されて」「一番好きです!顔表情 スタイル 声」「演技がすごく切なくて好き」「役者オーラがはんぱない」「こんな役者なかなか巡り会えない」.