オリオン座は,最も広く親しまれている星座の一つ.
Star Myths | Theoi Greek Mythology
中国や日本でも,オリオン座に由来する名前,表現,信仰があったとか.
例えば中国では,オリオン座 - Wikipedia
▽オリオン座の中国名は参
(さそり座は商⇒参商の如し=反対側に位置していてけっして同時に昇らない)
▽信仰 三つ星は戦いの神
また,日本の家紋では,名字と家紋_column(星)
▽星を円形で表しますが,
オリオン座の中央に列する三つの星を大将軍星・左将軍星・右将軍星 として、三武・将軍星などとよばれ、むかしから武神として信仰されました.一文字と組み合わせた「三つ星一文字紋」と「一文字三つ星紋」が有名です.字と家紋_column(星)
古代ギリシャでも,オリオン座は,代表的な星座の一つと見なされていたようで,
例えば,ホメーロスのイーリアスで,鍛冶の神ヘーパイストスが作った盾の装飾の描写は次の通りです.
そこには大地あり天空あり海がある.
疲れを知らぬ陽があり,満ちゆく月,また,天空を彩る星座がすべて描かれている
ーすばる(プレイアデス)に雨星(ヒュアデス),さらに力強いオリオン,また「熊」座,これは別名「車」座ともいい,同じ場所を廻りオリオンをじっと窺っている.
この星のみは,オケアノスの流れに侵(つ)かることがない.
ホメロス (著), Homeros (原著), 松平 千秋 (翻訳) イリアス〈下〉 (岩波文庫)