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テレビドラマも予想以上,でも「エキレビ」がそれ以上に面白い 恋愛ドラマと恋愛ドラマではありませんドラマ 「運命に,似た恋」(原田知世/斉藤工)」&「地味にスゴイ!校閲ガール河野悦子」(石原さとみ/菅田将暉)

NHKは独自の編成で,そして民放各局は共同歩調をとって,新しいドラマが放映されていきます.様々なジャンルに渡って.

10月は民放ドラマの新シーズン.

ネット上では,沢山の人が感想を言い合い,批判したり賛同したり.また,ドラマ批評のプロ&似非プロの方々が,数多くのレポートや批評文をアップしています.私は「エキレビ」を時々覗いてきました.

 

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一昨年来テレビドラマを見るようになった私(連続テレビドラマ 2016夏期、新作は不作だったような気が-).しかし'純粋'恋愛ドラマはちょっと苦手でいつもこわごわ視聴.今シーズン,多分見ないだろうと思いつつ録画しておいた原田知世さん/斉藤工さん主演のNHKドラマ.私以上に苦手そうな方が「はまった」ということで見始めてみたら,「くすぐったーい!(下記引用の木俣さん表現)」.でも次がどう展開するのか?気になって仕方ありません.

夜10時台で「ながら視聴」にぴったり,とチャンネルを合わせた石原さとみさん主演の日本テレビドラマ.自称「恋愛ドラマではありません」ドラマ,結構楽しめて,見ながら終わらせるつもりだった仕事がはかどりません.

どちらも予想以上によくできている.役者も脚本家も達者.

そして,この二つのドラマのエキレビを覗いてみたら,ドラマ以上に面白い.そして,ドラマとは何たるかをわかりやすく教えてくれています.プロです!特に木俣冬さんはおすすめ.一部抜粋しますので是非全文を.

 

運命に、似た恋 | NHK ドラマ10

斎藤工がありえないことばかりする「運命に、似た恋」episode1 - エキレビ!

木俣冬北川悦吏子斎藤工をどれだけ素敵に描くか!期待して1話を観たら、ありえね〜〜! の連鎖。これは褒めです。ありえない、でも、あったらいいな[ハート]をこれでもかとぶっ込んでくる力技。いや、ただの力技ではなく、緻密に計算された、技とハートが合わさったフィギュアスケートの演技のような1話だった.
最近のラブストーリーはちょっと慎まし過ぎる、ラブストーリーはこうでなくちゃの見本のような1話.」

以下木俣さん「ありえない」12話の内5つを抜粋します

・できたてのきれいな椅子----斎藤工にかしづくように座らされて、どこかの国の貴婦人みたいな気分----ありえないロマンティックな出会い

斎藤工「次の信号が青だったら第三京浜出てほんとうにどこか行きませんか、このまま」原田知世「もし信号が赤だったら?」斎藤工「そのときは・・・停まります」くすぐったーい! こんなふうにキュンとくる素敵なセリフ---それから「信号は黄色で。それがわたしの人生」と来た

北川悦吏子脚本が今度は母親キャラの息子までをドリームにする。「つぐみは真下から空を見るのが好きで 地面を蹴って飛ぶ。『そのあとは空が落ちてくるみたい』なんて言う」

・元旦那にお金をせびられる。そして名台詞「弱い者を見捨てられないのはほんとうは自分も弱いから」

・「もしあのストールが無事落ちて来たらあの人はいい人,もしあの木にひっかかったら悪い人」みごとにナイスキャッチ。いやいや、ストールは重量がないからそんないい感じに落ちないと思う。でも、ここで、みごとに45歳主婦、恋に落ちた、という顔になる。

 

地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子|日本テレビ

石原さとみ「校閲ガール」放送事故レベルとか安易に言うな、ドラマをナメるな - エキレビ!

米光一成「「放送事故レベルの現実乖離に批判殺到「校閲をナメるな」」(Business Journal)という記事があがっていた。---いくらなんでも誇大妄想。もしくはPV狙いの釣りタイトル。ウケ狙いの扇動だ。ひどいなー。こどもに諭すように書いてしまうが、ドラマってのは現実とは違うのよ。ドキュメンタリーじゃないんだから、現実と同じだったり、ふつーだったりしないんだよ。-------フィクション音痴だ。」
そして,六つの指摘に対して,フィクションとしてのドラマの巧みさを一つ一つ解説.そのうちの一つを今度は以下に完全コピペします.

“校閲者として採用された人がのちにファッション誌の編集部に異動するという話は、聞いたことがありません”という批判も、お門違いだ。
なにしろ、ちゃんと「そういう話は、聞いたことがない」という前提でドラマは描かれている。
そもそも、第一話の段階では、ファッション誌の編集部に異動する気配などない。
やり手の茸原部長が、そそのかしで言ってるにすぎない。
「仕事ぶりが認められれば希望の部署に移れることもあります」と言ってるだけで、ファッション編集部に移れるとは言ってないところが部長も策士だ。
「ファッション誌編集部に異動できますよね?」という質問にも、はっきり答えずに未来への扉はもう開きかけていますよね」とごまかす。
異動できるというのは、河野悦子の勘違い的願望として描かれているだけである。聞いたことなくて、当然だ。
だが、茸原部長と河野悦子ならやりかねないという期待を抱いたり、でも校閲の奥深さを知った河野悦子はファッション誌編集部の道を選ばないかもしれないという予測をしたり、そういったことがドラマを楽しむ方法のひとつだ。

 

「'あり得ない''フィクション'」を 見るように仕向ける「ドラマのプロ」の技ってスゴイですね.そして更に面白く書き留める「批評のプロ」の方々も.

そして,ネット上の受けねらい記事,何も知らないとホントかと思わされます.「批判殺到」なんて,いったいどこからの情報?

 

菊花開(きっかひらく) キクの花が咲き始める頃