11月もあと1週間.今日から寒くなるとの予報通り,風が冷たい1日でした.
秋の花もほぼ終わる中,道ばたの小さな花壇で黄色く目立っているのがツワブキ.この季節貴重な花です.
かなり長く咲いてくれる花なので,はじめに開いたものは既に衰えています.
中には元気いっぱいの花も.
古今和歌歳時記(鳥居正博編)によれば,古歌には詠われていないとのこと.
しかし,明治期以降は,高名な歌人がこの花を取り上げています.
花が褪せ,これから冬という季節を織り込んだ歌が多いようですね.
ぎぼうしも羊歯も枯れ伏しつはぶきの黄に咲きし花はけふぞうつろふ 斎藤茂吉
音の無き時間ながれて石蕗を離れし蝶のいづくへ帰る 大西民子
ま広葉に冬陽当たるものどやかに石蕗に花終わりてをりぬ 馬場あき子