2020年2月20日
クルーズ船の乗客など,11人の治療に当たった医師が取材に応じました.
忽那賢志(くつなさとし)医師(国立国際医療研究センター)です.
治療した患者のうち,いずれもクルーズ船の乗客で60台以上の男性三人が重症化したということで,肺炎の症状が出ると,進行が早い印象だと話しています.
忽那医師「咳とか,喉が痛い,鼻水が出るというような症状で始まって,大体4日目5日目位から,肺炎の症状が強くなると.7日目位からあっという間に呼吸状態が悪くなって,人工呼吸器を使わないといけないような病態になる」
また,全ての重症患者にエイズの発症を抑える薬を投与したということですが,どの程度の効果があるかは不明で,「どんな薬が効くのか,探索を進める必要がある」としています.
忽那医師は,「ほとんどの患者は軽症で,通常の風邪よりは症状が出る期間が長いものの,一週間ほどで回復して退院している人もいる」とする一方で,高齢者などの感染拡大を防ぐ必要性を強調していました.
忽那医師「高齢者とか,持病がある方が感染すると,ほんとに危険な感染症ですので,そういった方々が感染しないように,社会全体で取り組みをしていかないといけない」
致死率は2.3% 高齢者や持病ある人は注意 中国分析データ公表 | NHKニュース
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厚生労働省や全国の自治体によりますと,今日午後8時半までに国内で感染が確認された人は,
合わせて726人.
日本で感染した人や中国からの旅行者などが78人,
チャーター機で帰国した人が14人,
クルーズ船の乗客・乗員が新たに13人増え,634人となっています.
一方,厚生労働省は,国内で感染が確認されて人のうち,クルーズ船の乗客乗員を除いて,昨日までに合わせて22人が症状が改善するなどして,退院したとしています.
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https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
2020年2月20日の記事見出し抜粋