草花/樹木/作物/季節・ガーデン

枯葉を詠んだ短歌  「今シーズン最も低い気温を観測し,東京に木枯らし一号」とのニュース.境内の枯葉に冬近いことを思わされる夜の妙本寺へ. 秋をいかに思ひ出づらむ冬深み嵐にまどふおぎのかれはは 菅原孝標女  槻(つき)の木の梢あかがね色に見ゆ枯涸葉(かれからびは)に夕日照りさし 岡麓  枯葉採り姑枝あつめて火を焚けばゆゑわかなくに涙あふれ来 吉井勇  ひとひらの枯葉が行方高くあり光りに向ふ鳥ならなくに 河野愛子  わがうちにかそけき枯葉踏みて行く人よ谺(こだま)となりて還らむ 角宮悦子

つい一週間前には,11月の最高気温を更新したと報じていたのに,https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/11/07/230607 今日は「全国的に今シーズン最も低い気温を観測し,東京に木枯らし一号が吹いた」とのニュース. https://www3.nhk.or.jp/ne…

落葉を詠んだ短歌2  落葉に似た言葉に枯葉があり,地面の落ちた葉はどちらも使えます. シャンソンの「枯葉」は「落葉」でも良さそうですが,イメージ的には「枯葉」がより良いように思われます. 落ち葉終へて眠りに入らむ白樺の林を遠く望む静かさ 植松壽樹  紅きセーター黄のセーターの子らとほり朝の篠懸の落葉さやけく 木俣修  いきどほりしづめしわれのむらぎもにくれなゐの落葉いち枚残る 福田栄一  たどきなく耳を澄ませば身もだえて落葉を急ぐ木々と思ほゆ 大西民子

昨日は,寿福寺のあと,つい先日訪れた川喜多映画記念館〜鶴岡八幡宮まで,再び足を伸ばしました. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/11/05/235830 https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/11/11/234905 落葉の写真を改めてと…

落葉を詠んだ短歌1 寒さが際立つ中,鎌倉寿福寺まで.常緑樹がほとんどの境内に中,イチョウは黄色い葉を落としていました. 山おろしの月に木の葉を吹きかけて光にまがふ影を見るかな 西行  流れゆく木の葉のよどむ江にしあれば暮れてののちも秋の久しき 源実朝  落葉して月の色のみしろがねのうてなさびたるよるの木枯(こがらし) 小沢蘆庵  石にまどひ木の根にまどひ落葉らはおのがまにまにたむろせるのみ 伊藤左千夫  真冬日のひたと射し照る落葉山越えいそぎつつ心は散らず 若山牧水

寒い1日でした. 大阪では,木枯らし一号が吹いたそうで,明日は更に冷え込むようです.つい最近夏日だったので,寒さが際立ちますが,ようやく晩秋らしくなったということですね. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231111/k10014254891000.html https:…

蔦,柿黄葉,石蕗(つわぶき)を詠んだ短歌. 雨の1日,ご近所の散歩.ツタ・カキの紅葉,ヒイラギ・ツワブキの花に出会いました. 思はずによしある賤のすみかかな蔦の紅葉を軒に這はせて 西行  日をつぎて降りたる雨の晴れしかばうつくしき柿のもみぢ落ちをり 斎藤茂吉  山里の草のいほりに来てみれば垣根に残るつはぶきの花 良寛

今日は,朝から雨交じりの1日. 車で買い物に出かけたこともあり,歩いたのはご近所だけ.それでも秋らしい植物に出会えます. ご近所の車庫のツタ.紅葉が美しい植物です. よく見ると実がなっていました. ツタ Parthenocissus tricuspidata は,ブドウ目…

イヌホウズキ  英勝寺の庭に咲いているのを見つけました.ホオズキと命名されていますがナス属で,ナス属特有の形をした小さな白花です.黒い実がなるはずです.完熟すれば毒性が弱まるようで,ケニアやタンザニアでは食べられているとのこと.英語名はblack nightshade(猛毒のベラドンナはdeadly nightshade).花も実も小さなイヌホオズキですが,ナス属のタイプ種となっています.

今日のNHKでも,11月の暑さの話題が. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231108/k10014251281000.html とはいっても11月第2週. 鎌倉英勝寺の薄.季節は晩秋であることがわかります. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/11/06/221725 1…

秋深き・秋ふかみを詠んだ短歌3  11月の「極値」を更新した今日でしたが,秋は日増しに深まり,様々な木の実が色づいています. 秋ふかき今朝のあさけに見し夢のかなしきことは妻にかたらず 石井直三郎  枝も葉も秋深くなりし風にあひて骨のふれあふ音たつる樹樹 五島美代子  秋ふかき磯の径(こみち)の綿あざみ袖にちらしてわれはもとほる 吉野秀雄  うす日射す路地を横切る白い蝶へたへたと弱し秋深みゆく 坪野哲久  明日は散る萩ほのぼのと衰へて父につれなく秋深むべし 馬場あき子

「秋深き」「秋ふかみ」を詠んだ歌を取り上げて3日目なのですが--- 一昨昨日の記録的な暑さを,今日,またまた更新! https://weathernews.jp/s/topics/202311/070155/ https://tenki.jp/forecaster/gureweather/2023/11/07/26006.html それでもやはり11月.…

秋深き・秋ふかみを詠んだ短歌2  木々は色づきはじめ,山茶花の見頃も近づいています.秋は少しづつ深まつてきています. 秋深き山のかげのの柴の戸に衣手うすし夕暮の空 伊勢  諏訪の神のみすゑの子等と秋深き富士見野の花にいにしへ語るも 伊藤左千夫  秋深しこの日も栗鼠(りす)のふるまひを盗み見すなり落葉松(からまつ)林 与謝野晶子  あき ふかき みだう の のき に すごもる と かや に はね うつ はち の むれ みゆ  会津八一 

昨日,散歩の時に目にした,鎌倉のイチョウ,ケヤキ,そしてハゼノキ.どの木も少しずつ色づいていました. 暖かな陽気が続いていますが,秋は,すこしづつ深まつてきています. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/11/05/235830 立ち寄った…

秋深き・秋ふかみを詠んだ短歌1  鎌倉川喜多映画記念館のイチョウは,遠目には緑濃く見えましたが,下から覗くとかなり紅葉が進んでいました.欅も色づき,ハゼノキの美しい赤い葉も増えてきていました.源氏池にはオナガガモ到来.源氏池からの夕焼けはお薦めです. 佐保山の柞(ははそ)の色は薄けれど秋は深くもなりにけるかな 坂上是則  秋ふかき淡路の島の有明にかたぶく月をおくる浦風 慈円  箱根山ふたごの山も秋ふかみ明ぐれ風に木の葉ちりかふ 曾禰好忠

夕方,紅葉の様子を見ようと川喜多映画記念館へ.その足で,夕日を眺めに鶴岡八幡宮まで行って来ました. 川喜多映画記念館の遊歩道には,イチョウ,ケヤキ,そしてハゼノキがあります. まずはイチョウ. 遠目には,まだ青々していますが,見る角度を変えて…

妙法寺の晩秋の花  「秋も深まってきているはず」なのですが,11月としては,記録的な暑さの今日,鎌倉妙法寺まで秋みつけに. 逆川にはシロバナイヌタデ,ジュズダマ. ハギは最後の一花.ツワブキは咲き始め,センリョウ,サネカズラは美しくいり付いていました.サザンカの横にリス,ホトトギスにはクマバチ.そして,仁王門の前にはノハラアザミ(多分)が咲き乱れていました. もの思ひし頃に知りたるあざみにて棘の痛みを試しなどして 福田栄一

11月に入って4日目.「秋も深まってきているはず」 暦Wiki/季節 - 国立天文台暦計算室 と思い,「秋深き」「秋ふかみ」を詠んだ短歌を取り上げるつもりでしたが--- 今日は,11月としては,記録的な暑さ! https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2023/11/04/2…

菊を詠んだ短歌3  日本語の「きく」は,漢字「菊」の音読み?訓読み?答えは音読み.漢字も音も花と一緒にやってきたようです.英語では近年「mum」が一般的に?  まくらべに黄菊の鉢を置きしから一夜の夢にきみを見にけり 岡野直七郎  宿酔(ふつかよひ)の濁りはくらき目を伏せて何にもの云ふ残菊の花 斉藤史  菊の香に手術のあとの友眠るこの夜ただに惜しひとつ身命 大野誠夫  菊を焚く年々にしていや寒き心の色の白菊を焚く 馬場あき子 

菊という名前 世界で最も菊を愛する中国と日本.ともに名前としては「菊」が使われています. https://www.google.com/search?中国開封菊文化祭 https://www.google.com/search?日本の菊展 日本に菊が渡来したとき(奈良時代後半〜平安時代初期)に,この漢…

野生菊とハマギク 「野生菊」は,「キクに近縁の野生種」.キク属ですが,当然のことながら,園芸種のキクとは別種.ノジギク(白い舌状花+管状花),シマカンギク(黄色い舌状花+管状花),イソギク(管状花のみ)などがあります.海外でも人気があり,ニッポンデージーとも呼ばれるハマギクは,「野生菊」とは別属.トキのように「日本の日本」(Nipponanthemum nipponicum)という学名がつけられています.水色に塗りたる如きおほぞらと白き野菊のつづく路かな 与謝野晶子

野生菊 NHKみんなの趣味の園芸では,菊を以下のように分けていますが,種としては全て同じキク Chrysanthemum ×morifoliumになります. https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-277 大ギク(大菊) …菊花展などで見られる観賞…

菊を詠んだ短歌2  ピンポンマム,スプレー菊などが並べられていますが,どのような種類なのか,改めて整理してみました.この仲間は,アメリカで品種改良され,日本に入ってきたため,洋ギクと呼ばれることがあります.  種々(くさぐさ)の中にも分きてふじばかま菊こそ秋の香はつくしけれ 小沢蘆庵  わが庭にさける黄菊の一枝を折らまくもへど足なへわれは 正岡子規  旅にゐて朝をめざめつ残菊の白きに心引きしましたり   菊のはな酢にひたしつつうらさぶしかくしつつこそ秋も過ぎなむ 北原白秋

フラワーショップの店先には,ピンポンマム(ポンポンマム),スプレーギク(スプレーマム)などの「洋菊」が並べられていますが,どのような種類なのか,改めて整理してみました. なお,マムmumとは菊のこと.学名Chrysanthemum(クリサンサマム、クリサン…

菊を詠んだ短歌1  洋ギクを多く見かける昨今ですが,今でも和ギク中心の菊花展は秋の風物詩.江戸時代『当世後の花』には現在つくられている花形がほとんど全部載せられている」とのこと. 露ながら折りてかざさむ菊の花老いせぬ秋の久しかるべく 紀友則  秋風の吹きあげに建てる白菊は花かあらぬか波の寄するか 菅原道真  心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花 凡河内躬恒  いく秋に我があひぬらむ長月のここぬかにつむ八重の白菊 西行

日本の秋の花と言えば,古来よりキクが定番. 和ギクは仏事用というイメージが定着しているせいか,一般のフラワーショップの店頭では,ポットマム,スプレーマム,ポンポンマムなどの洋ギクが主流のようにも思いますが--- https://greensnap.co.jp/columns/…

山茶花を詠んだ歌 鎌倉源氏山公園〜葛原岡神社へ行って来ました.出会った秋の花・実は,ミズヒキ,イヌビワ,返り咲きのソメイヨシノ,ホトトギス,ヨウシュヤマゴボウ,ヤブミョウガ,クサギ,そしてサザンカ. 人いゆき日ゆき月ゆく門庭(かどには)の山茶花の花もちりつくしたり 佐佐木信綱  山茶花の白きを愛づるこの園にわれを怖れぬ山鳥のこゑ 斎藤茂吉  山茶花のはな散りすぎて,/庭のうへに/あたる日の色/濃くなりにけり 釈迢空  散る花のうへにまた散る山茶花のいまだ暮れざる夕暮れの時 佐藤志満

鎌倉源氏山公園・葛原岡神社へ行った来ました. 山道にかかる前のお宅の美しい花たち. キバナコスモス,コスモス,センニチコウ,ブーゲンビリア,ダリア 山道に入ると,ミズヒキ,イヌビワ,ツワブキ,ツルドクダミ. 源氏山には,名札のつけてある木もみ…

秋の日・秋の陽を詠んだ短歌3  北鎌倉・浄智寺まで秋みつけに行って来ました.センリョウの実が赤みを増しています.秋咲きのクロッカスとほととぎす.細竹の林には,早くもタケノコが.色づいている柿.ピンクと白のシュウメイギク.そしてサザンカも. 折りこんでゆく秋の陽のくれないや少女の夢の鶴のかたちや 松坂弘  秋の陽よあまりあらわにふるなかれ わが恋物語 —— 一部割愛 福島泰樹  とけ合わぬ絵の具を両手にもてあます青春前期 秋の陽が降る 永井陽子

「大気が不安定」という天気予報でしたが,日没までの鎌倉はやや雲の多めながらも秋日和. 北鎌倉・浄智寺まで秋みつけに行って来ました. クロガネモチと円覚寺山門 道ばたにはかわいらしい花や実. ペラペラヨメナ,ヒメツルソバ,ホソバヒイラギナンテン…

ケイトウは食べることができますか? 答はイエス.日本語レシピはみつかりませんが,江戸時代の書物(農業全書,菜譜)に食用との記載があります.現在のケイトウはもともとは野菜だった!世界を見ると,ノゲイトウが,西アフリカ・中央アフリカでは伝統的な食べ物として食べられています.葉,柔らかい茎,若い花穂は茹でて食べられ, ナイジェリアの代表的な料理として,Efo Riro (Nigerian Stewed Greens)があります.ホウレンソウ初め,ヒユ科には食用植物が多く,ケイトウもその一つです.

大船フラワーセンターで,ケイトウとセンニチコウに出会いました. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/10/25/232637 https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/10/26/231614 左側のケイトウは,昔ながらのケイトウ Celosia crist…

秋の日・秋の陽を詠んだ短歌2 秋の大船フラワーセンターの花壇には,コスモスの他,ペンタス,ブルーサルビア,センニチコウが.プラタナスなども茂り,来園者を癒やしてくれています. 秋の日となりなむときに かたらはむ.裏戸をとぢて かへり寝よ.をとめ 釈迢空  フラスコの透明に似し秋日(しゅうじつ)のわれの歩みに従(つ)きて来る山 葛原妙子  もの言へば声みな透る秋日ざしわれの怒りもはかなくなりぬ 中城ふみ子  処女(をとめ)にて身に深く持つ浄き卵(らん)秋の日吾の心熱くす 富小路禎

昨日訪れた秋の大船フラワーセンター.やはりコスモスが主役の花と言って良いかと思いましたが--- そのほかに,ペンタスとブルーサルビア, ケイトウ,センニチコウが華やかに花壇を彩っていました. よしず張りの部屋には,しっかりと育てられた大輪の菊も…

秋の日・秋の陽を詠んだ短歌1 大船フラワーセンターで秋の日を満喫してきました.秋晴れとまでは言えないものの,秋の陽を受けた木々・草花をゆっくり楽しむことができました. 秋の日はうつろひやすし月草の露のさかりの色にほこるな 小沢蘆庵  地にわが影空に愁(うれひ)の雲のかげ鳩よいづこへ秋の日往(い)ぬる 山川登美子  ものなべてしづかならむと山かひの川原の砂に秋の陽のさす 斎藤茂吉  秋の日の白光(びゃっこう)にして我が澄みて思(おもひ)ふかきは為すなきごとし 北原白秋

今日は,天気予報は曇り時々晴れとあまり良いものではなかったのですが,午後は概ね晴れ. 大船フラワーセンターで,秋の日を満喫してきました. 正面ゲートすぐのフラワーコンテナには.ケイトウ,ヒャクニチソウなど多くの花が植えられ,来場者を迎えてく…

サルビアを詠んだ短歌  今日も入り日の後の夕焼けを見てきました.八幡宮本宮前から,そして源平池から. 美しい秋空を下,わが家の秋の花も元気いつぱい.孔雀アスター,フジバカマ,そしてサルビアたち. ものおもふわかき男の息づかひそなたも知るやさるびあの花 北原白秋  秋となりわが膝さむき夜夜を燃え尽きぬなりサルビアの花 斉藤史  サルビアの朱の鮮(あざら)けし産みのこせし子があるごとき心疼きよ 菊池良子  サルビアの霜枯れてたもつ朱みれば心の修羅のゆらぎたちくる 岡野弘彦

昨日は,光明寺裏からの富士山と夕焼けをお届けしましたが, https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/10/22/235539 今日は,鶴岡八幡宮からの夕焼けを見てきました. 秋の夕焼けは美しい!いつ見ても心が洗われる思いがします, 大石段を上がっ…

大仏のギンモクセイは,今年は?  大仏まで,沿道のお宅の花や実を眺めながら,佐助,大谷戸を通って散歩.春に比べ花は少なめですが,様々な実を楽しむことができるのが秋.トキワサンザシ,イヌホウズキ,ダイダイ,ソヨゴ(?),ノブドウ.そして,モッコクの実にはリスが! 樹洞が大きく開いてしまった大仏のギンモクセイ.しっかり花を咲かせていました.  木犀の金より銀に咲き移る季(とき)を恋ふるはわれから妖し 三国令子  木犀の香りにふりむく坂道に/二十の景色/モノトーンとなる 俵万智

今日の鎌倉は,やや雲が多く,また,昨日に比べると気温も低かったものの,過ごしやすい1日でした. 大仏まで,沿道のお宅の花や実を眺めながら,佐助,大谷戸を通って散歩. キンモクセイを足場に巣をはったジョロウグモ. ノボタン,マリーゴールド,キバ…

ニンニク/Garlic4 中国料理とにんにく  中国料理でもニンニクは頻繁に使われますが,「中国名菜譜」で主に使われているのは「ネギ」「生姜」で,にんにくはその1/4.高級料理にはあまり使われないのかもしれません.一方,戦後に中国料理を受け入れた日本では,戦前はほとんど用いなかったにんにくを好んで使うようになっていて,「NHK今日の料理」のレシピでは,「中国名菜譜」の2倍以上のニンニクが用いられ,「しょうが」「ネギ」の1/2を越えています.そして,中国では使われない餃子にもにんにくを使用するように.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)34 ニンニク/Garlic4 中国料理とにんにく 世界に出回っているニンニクの70%以上は中国産. https://en.wikiped…

鎌倉霊園から瑞泉寺へ,そして,夕方には由比ヶ浜まで散歩.1日,清々しい秋を満喫.出会つた秋の花は,お供えのクルクマ,カーネーション,ピンポンマム,宿根アスター,宿根かすみ草.霊園では,ケイトウ,スミレ,セイタカアワダチソウ,コセンダングサ,ヒャクニチソウ,マリーゴールド,そしてコスモス. 瑞泉寺ではキンモクセイ,ヨメナ(ノコンギク?),シュウメイギク,白フヨウ.そして早くも茶の花が咲き始めていました.新しき障子張りつつ茶の花もやがて咲かなとふと思ひたり 北原白秋

このところ.穏やかな日が続いています. 昨日は,車で鎌倉霊園から瑞泉寺へ,そして,夕方には由比ヶ浜まで散歩.1日,清々しい秋を満喫できました. https://www.google.com/maps/place/鎌倉霊園/ 鎌倉霊園は55万平方メートルという広さ.鎌倉という土地…

ニンニク/Garlic3 世界のニンニク生産量/スペイン・フランスにおけるガーリック  生産の70%以上は中国産.ヨーロッパで,最も多くニンニクを生産している国はスペイン.「塩と同様、何にでも使われ,ニンニクを使わない料理を見つけるのは難しいだろう」とのこと. フランスでは,最も重要なハーブではありませんが,多種類のニンニクを使い分けていることに驚きます.白ニンニク,新ニンニク,秋ニンニク,野生ニンニク,甘ニンニク,巨大ニンニク,若いニンニク,アイル・ロゼ,アイル・ロゼ,アイル・ルージュ---

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)33 ニンニク/Garlic3 世界のニンニク生産量/スペイン・フランスにおけるガーリック https://www.google.com/se…

ニンニク/Garlic2 イタリア料理におけるガーリック  「イタリア料理で最も誤解されている食材,ニンニク(マシュー・ドーズ)」によれば,「イタリア以外のほとんどの人々が,ニンニクは実際よりも重要な位置を占めていると信じている」「イタリア本国では,今日ではニンニクを慎重に使っている」.とはいえ「今日存在する多くの古典的なイタリア料理の中心にニンニクがあることを止めることはできない」「イタリア料理とニンニクを同一視するのは,まったく正しいことではないが,まったく間違っているわけでもない」

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)32 ニンニク/Garlic2 イタリア料理におけるガーリック ガーリックをたっぷり使った料理としては,イタリア料理…

ニンニク/Garlic1 ニンニクの語源と表記,そして薬理作用  古代ギリシャ,中国では紀元前に記載があるというニンニク.語源は「にんにく=忍辱=辱めを忍ぶ」=大蒜(おおひる)の隠語として.漢字は,大蒜/蒜(近縁植物の総称・古称)/葫. 臭いの元アリシンは,アリインから調理過程等に生成します.そして,アリイン・アリシンは様々な薬理作用(抗酸化作用,食欲増進,殺菌,疲労回復,解毒,心臓負担軽減 等)を持つ可能性が指摘されています.完全に証明されたわけではありませんが.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)32 ニンニク/Garlic1 ニンニクの語源・漢字表記,臭いの元アリシンの多彩な薬理作用 おなじみの,特有の強烈な…

砥草・木賊を詠んだ短歌 / 芙蓉を詠んだ短歌  おんめ様(大巧寺)〜妙本寺のいつもの散歩コースを歩いてきました.おんめ様水舎の両脇にはトクサが植えられています.妙本寺祖師堂の裏手の芙蓉はまだ満開です. 白き猫庭の木賊の日たむろに眼はほそめつつまだ現(うつつ)なり 北原白秋  木賊むら蜥蜴いかなるいとなみに生きて涼しき風渡るらむ 馬場あき子  白芙蓉あしたは軽(かろ)く夕まぐれほのぼの重し光(かげ)を孕みて 栗木京子

晴れた日,いつもの散歩コースを,昼前に歩きました. おんめ様(大巧寺)〜妙本寺コースです. 駅前の銀行の植え込みの赤葉千日紅とマリーゴールド.ちょうど良い気候なのか,元気いっぱいでした. 今の季節のおんめ様は,コムラサキが美しい姿を見せてくれ…

夕ばえ・夕焼けを詠んだ短歌  浜辺に到着すると,太陽はちようど沈んだところでした.空には茜雲,水面もあかく染まつていました. 白雲もゆうやけ雲も暮れ色にいろ消えゆくも日は入りぬらし 正岡子規  夕映えの雲あかくしてそことなく浜なでしこの安房の国見ゆ 与謝野晶子  夕焼小焼大風車のうへをゆく雁が一列鴉(からす)が三羽 北原白秋  ゆうやけの/たちまち暗き 夜となりぬ。/山黒々と/雨たれてをり 釈迢空  夕茜内浦凪ぎをわたりきて汀さざなみくれないに染む 加藤克巳

夕方散歩で,海まで行って来ました. 途中の花屋さんには,秋を代表する園芸植物の花が,美しく店先に並べられていました. コスモス. 宿根アスタービクトリア,エリカ,カルーナ. 浜辺に到着. 太陽は,ちょうど沈んだところでした. 空には,淡い茜色の…

ショウガ/Ginger5 ジンジャーパウダー  スパイスメーカーは,乾燥ショウガを挽いたジンジャーパウダー(英語ではGround Ginger)を販売しています.保存性が高く強火に耐えられ,お菓子作りに最適.少ない量で辛みを出すことができます.ただ,生のショウガの複雑な風味を出すことは難しいようです.14世紀のヨーロッパではこしょうに次ぐ重要なスパイスとして用途が広がった歴史があるとのこと.生姜焼き,焼肉,クッキー,ドレッシング,紅茶などに一度使ってみようかと思います.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)31 ショウガ/Ginger5 ジンジャーパウダー(Ground Ginger) Fresh Ginger とGroud Ginger スパイスメーカーは,…

ショウガ/Ginger3 インド料理とショウガ  インドとショウガと言えば,シナモン,カルダモン,クローブ等にショウガを加えたマサラチャイMasala Chaiを思い浮かべてしまいますが,ショウガのみを使ったAdrak Chaiもも飲まれています.そして,ショウガは,インド料理では,濃厚なグレイビーソースや,ベジタリアン料理,肉料理など多くの料理に使われる重要な食材で,ニンニクと一緒に砕いたり,すり潰したりしたジンジャーガーリックマサラを使った料理もたくさんあります.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)29 ショウガ/Ginger3 インド料理とショウガ 東アジアの国々で,よく使われているショウガですが, https://yach…

ショウガ/Ginger 2 東アジアの生姜  食生活の変化が激しい現代でも,日本料理になくてはならない食材.冷や奴の薬味,豚肉生姜焼き,寿司にガリ---ショウガは,日本だけではなく,東アジアの国々の食卓に欠かせません.中でも中国料理におけるショウガの利用は,想像を超えるものです.本格的調理本レシピでは,中国の魚介類・肉類料理では50%以上にショウガが使われていました.ニンニクと並んで,ショウガは中国料理に必須です.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)28 ショウガ/Ginger 2 東アジアの生姜 ショウガは,食生活の変化が激しい現代でも,日本料理になくてはならない…