相模原 障害者 優生思想 旧優生保護法 差別 抵抗

”相模原殺傷植松被告に死刑判決” 死刑判決を聞いて,私の胸中は2つの思いに引き裂かれる気がした.一つは「死刑は当然だ」という思い.その被告に対して,「いや,お前こそいらない」という判決を突きつけたのが今回の死刑である.被告と同じ論理で被告を社会から排除することになる. もう一つは,「ネット空間」が植松被告に与えた影響についてである.植松被告が,その世界観をゆがませていったのもネット空間かもしれない.渡辺一史さん 読売新聞湘南版 

相反する2つの思い ノンフィクションライター 渡辺一史さん 読売新聞 3月17日朝刊 湘南版 死刑判決を聞いて,私の胸中は2つの思いに引き裂かれる気がした. 一つは「死刑は当然だ」という思いだ. 過去の判例に照らすまでもなく,この事件で奪われた生命…

全国障害者問題研究会は二日,政府による全国の小中高などへの休校要請について「障害のある子と家族に深刻な問題をもたらす」として,撤回を求める声明を出した.声明は「全国一律の休校要請は,科学的根拠と十分な検討のない施策」と批判.障害のある子にとって,生活リズムの乱れなどによる行動の不安定化の懸念がある.地域の障害者福祉サービスなどは,現状から学校以上のリスクがある.保護者の就労と所得の保障,職員の体制確保への対応を求めている.東京新聞2020年3月3日夕刊D版

障害者団体 休校の撤回要請 「子と家庭に深刻な問題」 東京新聞2020年(令和2年)3月3日(火曜日)夕刊D版 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り,全国障害者問題研究会(東京都新宿区)は二日,政府による全国の小中高などへの休校要請について「障害のあ…

「自分が多数を殺傷して社会と国に訴えたというのだから『テロリズム』である」要因は3つ.1.悪意・侮蔑感がやまゆり園で職に就いて増幅された.2.「役に立たない自分」を挽回.3.目立てなくなってきた中で,「ゆがんだ自己実現」を図った./滝本弁護士.大変であっても共に生きることこそが本当の豊かさを導くのだと覚悟を決めるかどうか.本当の勝負は裁判が終わってからになる./奥田牧師 相模原殺傷 結審した“命をめぐる法廷” 最後に語られたのは2

結審した“命をめぐる法廷” 最後に語られたのは 2 WEB特集 結審した“命をめぐる法廷” 最後に語られたのは | NHKニュース www3.nhk.or.jp 相模原市にある知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害されるなどした事件で,元職員の植松聖被告(30…

「私,普通のお母さんだから,たいしたこと言えないのだけど….でも美帆のことだけは誰よりもわかっているから,法廷でしっかり伝えなきゃって思うんです.諭すように話した方もいてそれも大事だと思ったけれど,私はあえて悲しみも厳しいことばもぶつけようと思っています.被告には何一つ届かなかったとしても」障害者殺傷事件 結審した“命をめぐる法廷” 最後に語られたのは 1

結審した“命をめぐる法廷” 最後に語られたのは 1 WEB特集 結審した“命をめぐる法廷” 最後に語られたのは | NHKニュース www3.nhk.or.jp -----(前略) 相模原市にある知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害されるなどした事件で,元職員の…

「兄としての自覚もあったし,正義感も持っていました.誕生日にはカレンダーの日付を指さしておめでとうという気持ちを表現しました」「聞いてみると,単なる思いつきだったと思いました」「何げないこんなことが娘にも家族にも喜びでした」「娘の笑顔に会いたい」相模原殺傷事件公判 被害者遺族らの意見陳述 3 + 「むかつきました.一ミリも謝罪された気がしません.冗談じゃないです.美帆にはもう会えないんです」遺族や家族の席からすすり泣く声が聞こえた.相模原殺傷死刑求刑 東京新聞

相模原殺傷事件公判 被害者遺族らの意見陳述 3 東京新聞 2020年2月13日朝刊より 「四回目のお正月が過ぎたのに,年賀状が書けません.“おめでとうございます”だけはどうしても」---相模原殺傷 遺族らが意見陳述1 - yachikusakusaki's blog 「好き放題言い,…

「好き放題言い,----あまりにひどいですね.自分の人生,起こした事件に真剣に向き合うときですよね.あなたはあまりにも幼い」「痛いという言葉が言えなかったのですが,さぞ痛かっただろう」「判決は通過点に過ぎません.このような出来事が二度と起きないよう,事件を語りつづけることが,被害者家族の使命と考えています」「私,心をとざしてしまいました.それでも娘のことを言いたいのです.娘の笑顔はたくさんの人を幸せにしてくれました.」相模原殺傷事件公判 被害者遺族らの意見陳述2

相模原殺傷事件公判 被害者遺族らの意見陳述 2 東京新聞 2020年2月13日朝刊より 【殺害された女性=当時(六〇)=の弟】 植松聖さんに死刑を求めます. 人が亡くなり,刃物で重傷を負い,職員,家族,世の中の人が心に大きな忘れられない傷を負って生きて…

「四回目のお正月が過ぎたのに,年賀状が書けません.“おめでとうございます”だけはどうしても」「箱根駅伝を見て一緒に笑いながら過ごす時間はとても幸せでした」「分かったのは,被告人が,息子が誰か,どんな子なのか分からないのに,刺してしまったことだけでした」「大変なときもありましたが,苦労と不幸は違うのです」殺害された男性の母 / 「『不幸をつくる』存在だと言いますが,そんなことはありません.私や周囲の人を人間的に成長させてくれました」殺害された男性の姉// 相模原殺傷 遺族らが意見陳述1

相模原殺傷事件公判 被害者遺族らの意見陳述 1 東京新聞 2020年2月13日朝刊より 【殺害された男性=当時(四三)=の母】 息子が亡くなって四回目のお正月が過ぎたのに,年賀状が書けません.「おめでとうございます」だけはどうしても書けません. 息子は…

一人ひとりに価値がある 寺町東子(新聞を読んで/東京新聞 ): 「国の借金が減る」「社会の役に立ちたい」「『重度障害者を殺す』と言ったとき,一番笑いをとれた」「半分以上の人に同意や理解を示してもらった」美容整形や衆議院議長への手紙など,被告人が他者からの承認を強く求めていたことがうかがわれる.事件以前に,一人の人として大切にされてきたのだろうか.ありのままに受け入れられた経験はあるのだろうか.続く公判に注目したい. +東京新聞 相模原殺傷事件公判 2月 13日⇒2月 7 日

一人ひとりに価値がある 寺町東子 東京新聞 新聞を読んで 2020年2月9日朝刊 二〇一六年七月,相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者十九人が刺殺され,職員二人を含む二六人が負傷した事件の裁判員裁判が一月八日,横浜地裁で始まった. 被…

2020年2月6日 相模原殺傷事件 被告人に直接質問 遺族「何も得られず」/謝罪「本当の気持ちか」// 1月28日 園での勤務経験が影響か 植松被告が主張/「暴力はない」やまゆり園長/犯行一方的思い込み//1月27日「匿名審理,問題を象徴」と主張//1月27日「施設入所 負担の証拠」//1月25日被告,正当化延々と持論/被害者家族「あきれた」「責任能力を争うのは間違っていると思います」「大麻の話をもう少し」// 1月24日 背景に「金欲しい」植松被告犯罪と認識 東京新聞 被告人質問関連記事まとめ

相模原殺傷事件公判被告人質問 これまでのまとめ 東京新聞2020年2月7日⇒1月23日 ▽2020年2月7日 朝刊 相模原殺傷 犯行、両親から制止 差別思想、幼少期からか 東京新聞:相模原殺傷 犯行、両親から制止 差別思想、幼少期からか:社会(TOKYO Web) 相模原市…

相模原市の知的障害者施設で19人が殺害されるなどした事件の裁判.殺害された女性の弟「詳しい状況を教えてください」「急に殺傷して申し訳なく思っています」「たぶん3回以上は刺したと思います」/「ただの弱い者いじめでは」「そうは思いません」「重度障害者を育てるのは間違っている」//大けがをした尾野一矢さんの父親剛志さん「『障害者はかわいい』本当に」「仕事がしやすいからかも」/「必要ない人間は1人としていないとは思いませんでしたか」「それは感情なので」NHK NEWS WEB 2/5

障害者殺傷事件 遺族ら植松被告に直接質問 やり取り詳細 NHK NEWS WEB 2020年2月5日 19時25分 www3.nhk.or.jp 相模原市の知的障害者施設で入所者19人が殺害されるなどした事件の裁判で5日,被害者参加制度を使って,殺害された60歳の女性の弟と,大けがをし…

どうして今,名前を公表したかというと裁判の時に「甲さん」「乙さん」と呼ばれるのは嫌だったからです.話しを聞いた時にとても違和感を感じました.とても「甲さん」「乙さん」と呼ばれることは納得いきませんでした.ちゃんと美帆という名前があるのに.「美帆は一生懸命生きた」 相模原殺傷事件 美帆さんの遺族手記全文 毎日新聞//読売新聞オンライン//NHK特設サイト「19のいのち—障害者殺傷事件—」亡くなった19人それぞれのエピソード

「美帆は一生懸命生きた」 相模原殺傷事件 美帆さんの遺族手記全文 毎日新聞2020年1月8日 03時02分(最終更新 1月8日 06時10分) 「美帆は一生懸命生きた」 相模原殺傷事件 美帆さんの遺族手記全文 - 毎日新聞 相模原殺傷事件で犠牲になった女性(当時19歳)の…

2016年7月,相模原市のの知的障害者施設で,入所者19人が殺害された事件,明日初公判が開かれます.植松聖被告は,一体,何故,このような事件を起こしたのか?裁判が近づくにつれて,被告の言葉に,変化が見られるようになりました.「アホなことしたなとは思います」「事件の時は,ちょっとおかしかった」奥田牧師「経済の格差の問題を越えて,生きていい人と,生きてはダメな人たちが,どっか明らかに分断されていく,そういう時代全体の中で,この事件をもう一度位置づけなおさないと,見誤るんじゃないか」

ニュースウオッチ9 NHK総合1 1月7日(火曜)午後9時00分~ 午後10時00分 ニュースウオッチ9 - NHK NHKオンデマンド|ニュース 2016年7月,相模原市のの知的障害者施設で,入所者19人が殺害された事件,明日初公判が開かれます. 殺人などの罪に問われて…

生産性がないと存在しちゃいけないという空気が社会にあり,「いつかこんな事件が起きる」と予兆のようなものを感じていました.マイノリティー性や弱者性がある人は,特権を得ているように見られている.かたや苦しいのに何の支援も受けられないと感じている人がいる.全員が「負けたら死ぬ」というゲームに強制参加させられている状況です.ゲームの怖ろしさを自覚すれば,そこから降りたり引いてみたりできます.競争の怖さ 自覚を 雨宮 処凜さん 相模原事件を考える 公判を前に 毎日新聞

競争の怖さ 自覚を 作家 雨宮 処凜さん(44) 相模原事件を考える 公判を前に 毎日新聞 2019年12月27日(金) 生産性がないと存在しちゃいけないという空気が社会にあり,心のどこかで「いつかこんな事件が起きる」と予兆のようなものを感じていました. 周…

植松聖被告の考えと我々が思ってしまっていることの間に,そう距離はない.事件の根には「社会に対する無駄な危機感」があります.「世の中が悪くなる」という話が本当なのか問わねばなりません.優生思想を根絶できなくても,弱くすることはできます.してはならないことがあることは認めさせる.同時に漠然と抱いてしまっている不安・危機感に対して冷静になり,考え,落ち着く.両方が大切と考えます.誤った危機感 検証を 立岩慎也さん /相模原事件を考える 公判を前に 毎日新聞

誤った危機感 検証を 社会学者 立岩慎也さん(59) 相模原事件を考える 公判を前に 毎日新聞 2019年12月26日(木) 人を殺傷してしまったのは特異ですが,植松聖被告(29)の考えと我々が思ってしまっていることの間に,そう距離はない. 事件の根には「社会…

相模原市「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件で,来年始まる被告の裁判は,被害者のほとんどが記号で呼ばれる.尾野剛志さん「差別意識が残る中で,家族の心も傷ついてしまったところがあるのだろう」.県警は事件当日殺害された十九人を匿名にし性別と年齢だけを発表した.「差別的な扱いではないか」「匿名では殺された人がどういう人物か見えない」.匿名発表を巡る論争が起きた.平野康史さん「利用者本人の存在が無視されている.彼らがいなかったことと同じ」差別の深淵 「やまゆり園」公判を前に ㊦ 東京新聞

差別の深淵 「やまゆり園」公判を前に ㊦ 匿名審理 事件語れぬ遺族 「親の怒りはみんな同じ」 東京新聞2019年12月28日(土曜日) 殺害された人は「甲A」「甲B」---. けがを負わされた人は「乙A」「乙B」---. 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」…

「津久井やまゆり園」で入所者十九人を殺害した植松聖被告は元職員だった.なぜゆがんだ思いを募らせ,犯行に至ったのか.「どうして気持ちを止められなくなったのか,本当に分からない」と入倉園長.被告と手紙でやりとりを続ける最首悟さん「介護が楽だといえるのは,彼が本気で介護の仕事をしていなかった証拠」と指摘.障害者支援に携わる岩坂正人さん「相手と関係を築き意思が通じたとき,仕事の喜びが生まれる.彼にはそんな体験がなかったのではないか」差別の深淵「やまゆり園」公判を前に㊥ 東京新聞

差別の深淵 「やまゆり園」公判を前に ㊥ 障害者に本気で向き合わず 介護の仕事「楽だった」 東京新聞2019年12月27日(金曜日) 「津久井やまゆり園」で入所者十九人を殺害した植松聖被告(二九)は,施設で三年余り働いた元職員だった.それなのに,なぜ障…

「意思疎通がとれない人は居てもらっては困る」.植松聖被告(二九)は,裁判員裁判でどうしても訴えたいことを尋ねた際に,これまで通りの発言をくり返した.接見したのは十一日.長男が重度の自閉症という神戸金史さん.今年二月の最後の接見では「すぐに安楽死させるべきだった」と強弁した.「感情がこもった言葉で,憎悪を感じた」.ノンフィクションライター渡辺一史さん「自分の説を堂々と展開すればいいのに,当初の発言と比べて熱がないと感じる」 差別の深淵 「やまゆり園」公判を前に ㊤ 東京新聞

差別の深淵 「やまゆり園」公判を前に ㊤ 強弁,ゆらぎ--- 見えぬ本心 幼少期,家族 接見に語らず 東京新聞2019年12月25日(水曜日) 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で,入所者十九人が殺害され,職員を含む二十六人が負傷した事件から三年余…

「奥原さえ子さんと,その支援者の皆さんにお越しいただきました.よろしくお願いします」「よろしくお願いします.ありがとうございました」「終わってない,終わってない」「聞いてないようで,すごく聞いてて,自分も参加してるよ,みたいな」「刺された.『それ,当たり前やろ』.世間がね.そんなことになるのはおかしいし,さえ子さん知らへんから,そんなことが言えるんちゃうん?」「楽しかったら手を上げて下さい」「は〜い」(拳を握ったまま)NHKEテレ/バリバラ 障害者殺傷事件3年 まちで暮らす 4

障害者殺傷事件3年 まちで暮らす NHKEテレ/バリバラ NHK バリバラ | 番組紹介 初回放送 2019年7月25日(木)夜8:00 アンコール 2019年12月5日(木)夜8:00 今から3年前(2016年7月26日),相模原市の障害者入所施設で,19人が殺害される事件が起きた.「障…

一人暮らしを選んだ後,実際どうやって生活を作っていくのか? 奥原さえ子さん.重い知的障害と自閉症があり,言葉で意思を伝えるのが難しい.ヘルパーが交代で付き添うさえ子さんの自立生活. 19年前に始まった.母親が亡くなり,父親も体調を崩してしまった.急きょ始まった自立生活では,問題が続出.答えが見つからなくても,さえ子さんの生活は続く.日々,現場で試行錯誤をくり返してきた.「フフフフフフ.魅力的な人なので,楽しい」NHKEテレ/バリバラ 障害者殺傷事件3年 まちで暮らす 3

障害者殺傷事件3年 まちで暮らす NHKEテレ/バリバラ 初回放送 2019年7月25日(木)夜8:00 アンコール 2019年12月5日(木)夜8:00 今から3年前(2016年7月26日),相模原市の障害者入所施設で,19人が殺害される事件が起きた.「障害者は不幸しか生まない」 …

一人暮らしに向けて,一矢さんは,去年夏から,定期的にヘルパーと過ごしている.施設で暮らしてきた一矢さん.食事を自分で選べる生活ではなかった.一矢さん「これ」 ヘルパー「前は言わなかった自分の意思を,やりとりする場面が出てきたりしているみたいですよ」 自立に向けて〈point 本人の意思を確かめるのが難しい!〉〈point “一人暮らし”の理解,選択が難しい.⇒まず体験させる〉〈point 子ども時代から“ヘルパー付き自立”を体験〉NHKEテレ/バリバラ 障害者殺傷事件3年 まちで暮らす 2

NHKEテレ/バリバラ 障害者殺傷事件3年 まちで暮らす 1 ( + NHK首都圏ネットワーク「やまゆり園」運営法人見直しへ) http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2019/12/06/234622 yachikusakusaki.hatenablog.co 相模原市の障害者入所施設で19人が殺…

相模原市の障害者入所施設で19人が殺害される事件が起きた.3年がたち,障害のある人は事件をどう思っているのか? 重傷を負った尾野一矢さん.ある決断を迫られている.「施設に戻ることは考えていない?」「ないです.ぜひ,一矢にも健常の人と同じようなね,暮らすことをさせてあげたいな」ここへは戻らないことにした尾野さん.実は2年前に取材したときには,全く逆の考えだった.NHKEテレ/バリバラ 障害者殺傷事件3年 まちで暮らす1 + NHK首都圏ネットワーク「やまゆり園」運営法人見直しへ

「バリバラ」バリアフリーバラエティ 始まるよ. NHK バリバラ | 番組紹介 障害者殺傷事件3年 まちで暮らす1 アンコール 初回放送 2019年7月25日(木)夜8:00 再放送 2019年7月28日(日)0:00(土曜深夜) アンコール 2019年12月5日(木)夜8:00 アンコー…

映画『ジョーカー』は,単なるヒット作にとどまらず,賛否両論の感情的な反応を沸き起こしている.争点は主人公・アーサーのような貧困独身男性「インセル:不本意の禁欲主義者,非自発的独身者(involuntary celibate)」が抱える問題だ.事態は深刻である. 格差問題が経済や社会的地位のみならず,恋愛・結婚をめぐる「人間関係格差」であることの証左だからだ.// 人間関係格差の時代 映画『ジョーカー』が提起した課題 水無田気流 東京新聞

社会時評 水無田気流 人間関係格差の時代 映画『ジョーカー』が提起した課題 東京新聞2019年11月26日(火曜日)夕刊 ハロウィーンの日,勤務先の国学院大学がある渋谷の街で,今年は白塗りの顔にスーツ姿の『ジョーカー』のコスプレが目についた.周知のよう…

トランプ大統領とヘイトクライム 相模原施設殺傷事件は,2016年,アメリカ大統領選挙キャンペーン中に起きた事件でした.「ニュースが始まりです」「トランプ大統領は,真実を話していると思いました」(植松被告) 大統領の言動とヘイトクライムの関連性がアメリカでも指摘されています.「ヘイトクライム統計値」によれば,トランプ大統領が就任した2017年に起きた事件は,ほぼ全ての偏見カテゴリーで2016年より増加していました.このような「トランプ効果」を「証明できた」とする論文も現れています.

海外のニュースのはあまり神経が届かないのですが,「トランプ大統領の言動が『ヘイトクライム』とどのような関係があるのか?」には,かなり大きな関心を持っています. 今日は,新聞・ネットの記事を交えて,「トランプ大統領の言動とヘイトクライム」に関…

 敗戦直後の旧満州(中国東北部)で,岐阜県の黒川村(現白川町)周辺から渡った黒川開拓団の女性が,団幹部の指示でソ連兵に性的な「接待」をさせられた.「(夫がいる)奥さんには頼めん….あんたら娘だけ,犠牲になってくれんかと言われた.団の幹部にですよ」口を閉ざしてきた女性や遺族らは近年「悲劇を語り継がねば」と,行動を続けている. <つなぐ 戦後74年> 性接待 満州で1度死んだ 女性,遺族ら 歴史伝える決意 東京新聞 2019年8月14日 朝刊

<つなぐ 戦後74年> 性接待 満州で1度死んだ 女性,遺族ら 歴史伝える決意 東京新聞 2019年8月14日 朝刊 東京新聞:<つなぐ 戦後74年>性接待 満州で1度死んだ 女性、遺族ら 歴史伝える決意:社会(TOKYO Web) 敗戦直後の旧満州(中国東北部)で,岐阜…

植松聖被告と接見.礼儀正しく言葉づかいも丁寧だが,問題を掘り下げようとするといら立ちをみせ感情をあらわにする.意思疎通のとれない障害者が日本の財政難をはじめ,さまざまな問題の根源であると説く.しかし節約できたとしても財政難が解決するわけではない.「ムダ遣いの犯人」を探しては,バッシングを浴びせる姿勢が本当の英知とは思えない.そう語りかけようとする時のいら立ちはいっそう激しく声を荒げる.もう一つ,彼が向き合おうとしない事実.彼は『安楽死』という言葉を間違えて使っている.渡辺一史 7月26日 東京新聞夕刊

相模原障害者殺傷事件から3年 直視しない二つの事実 渡辺一史(ノンフィクションライター*) 東京新聞 6月26日夕刊 2016年に相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件から26日で3年になる. 筋ジストロフィーの男性を追った「こんな夜更けにバナナかよ」の著者…

やまゆり園 私も祈る 殺傷事件 3年  脳性マヒで生まれつき歩行が困難な東京都中野区の和田拓也さん.この3年月命日の献花を続けている.「障害者はいなくなればいい」植松聖容疑者の言葉が頭から離れなくなった. 通勤時にはすれ違う人たちから,冷たい視線を向けられているような感覚になり,居てもたってもいられず,その週末,初めて献花に訪れた.事件後は,障害者が積極的に街へ出ることが理解につながると考えるようになり,好きなアイドルのコンサートにも通う.読売新聞 7月26日夕刊

やまゆり園 私も祈る 殺傷事件 3年 都内の障害者 月命日に献花 読売新聞 7月26日 夕刊 知的障害者19人の命が奪われた「津久井やまゆり園」(神奈川県相模原市)の殺傷事件から26日で3年. 脳性マヒで生まれつき歩行が困難な東京都中野区の和田拓也さん(26…

相模原殺傷事件3年 共生への取り組み(2) 障害者も,好きな場所で,社会参加をしながら生きられるように─. そんな理念の元,施行された障害者総合支援法では,常に介護を必要とする在宅の重度障害者に対し,公費負担でヘルパーを派遣する「重度訪問介護」の対象が,知的障害などにも拡大された.重い知的障害がある小林利之さんは,地元のNPOどのサポートを受け,05年から一軒家で「一人暮らし」をしている.生活を続けるうちに,できることが増えた.掃除ではちりとりを担当し,スーパーにも一緒に行く. 読売新聞7月26日

相模原殺傷事件3年 共生への取り組み(2) 神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件から3年.園では今,入所者123人を対象とした「意思決定支援」が進む.重度障害がある入所者たちの意向をくみ取りながら,今後の住まいの選…

相模原殺傷事件3年 共生への取り組み(1) 事件後,「地域社会から隔離されがちになる旧来型の大規模施設」との批判の声が上がり,県は,やまゆり園を小規模化した2施設に分散させる計画を決めた.入所者を決めるプロセスは,従来とは異なる.住宅街の中で少人数が共同生活を送るグループホーム(GH)なども選択肢としたうえで,本人の意思を尊重しながらの作業.事件で重傷を負った尾野一矢さん.両親は,一矢さんが訪問介護サービスを活用し,アパートで一人暮らしをする日を夢見ている.読売新聞 7月26日 金曜日

相模原殺傷事件3年 共生への取り組み(1) 読売新聞 7月26日 金曜日 朝刊 神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件から3年.園では今,入所者123人を対象とした「意思決定支援」が進む.重度障害がある入所者たちの意向をく…

相模原殺傷事件3年  ▽被害者家族 風化を懸念:「忘れられると,再び同じような事件が起きてしまうのではないか」 ▽笑顔の娘 誇りだった 母「心の傷」癒えず:心の傷は今も癒えず,事件のことを周囲に話そうとすると激しい動悸が襲う.それでも,心境を明かす決意をしたのは,娘のことを忘れないでほしいと願うから.▽植松被告「死にたくない」:差別的な主張を続ける一方,最近は「死にたくない」とも語り,裁判を気にするそぶりも見せている.読売新聞 7月26日 金曜日

被害者家族 風化を懸念 相模原殺傷事件3年 読売新聞 7月26日 金曜日 朝刊 神奈川県相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で入所者らが殺傷された相模原殺傷事件から,26日で3年となる. 障害者への差別や偏見を社会に問いかけた事件だが,読…

事件の後,障害のある子どもの地域での暮らしを模索し始めた人がいます.52歳の長女・美志さんには重い知的障害やてんかんの発作があります.一人で介護をしてきましたが,いずれは娘を施設に入れようと考えていました.そのさなかに起きたのが,相模原障害者殺傷事件でした.娘が望む暮らしとは何か.改めて考え始めた久代さん.障害がある人の地域での暮らしを紹介する記事を見つけました.“知的障害があろうと,重複障害があろうと,地域で自立生活を送ることができる” 首都圏ネットワーク 7月26日金曜(2)

首都圏ネットワーク 7月26日金曜 NHK総合1 午後6時10分~ 午後6時52分 今日7月26日は,19人の命日です. (1) 相模原市の知的障害者施設津久井やまゆり園の前です.かけがえのない命が,理不尽な理由で奪われたあの日から3年.現場に設けられた献花台…