2022-01-01から1年間の記事一覧

皇帝ダリア  瑞泉寺まで紅葉/黃葉探しに出かけた際,いくつかの花にも出会いました.その中で,最も目立っていたのが皇帝ダリア.茎が木質化して大きくなる種で,英語ではTree Dahlia.日が短くならないと花芽ができないので,開花期が遅く11月下旬から咲き出します.球根の株分けで増やすことができますが,挿し木も可能. 穴ほりてダリヤを秘めぬ土ふかく生きて孤ならず激しきものは 馬場あき子

昨日,紅葉/黃葉と落葉を探して鎌倉瑞泉寺まで散歩しました. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/ 今日は,その間に出会った花を取り上げてみます.もちろん数は少ないのですが--- 最も目立っていたのがこの花.道中での出会いが二回,瑞泉寺の境内に…

鎌倉の美しい紅葉・黄葉/桜落葉を詠った歌  瑞泉寺までの道中の美しい紅葉・黄葉を探してみました.目立つのは楓でしたが,落葉も含めて目立って美しかったのは大巧寺のヌルデと道中のお宅のハゼノキ.思いのほか美しかったのがエノキとイヌビワの黄葉.荏柄天神の大イチョウの紅葉の見頃はもう少し先かと思います.八幡通りのサクラ紅葉,誰も見向きもしませんが風情があります. いつとなき散れる桜の虫食い葉石の間に重なりにけり 土屋文明

今日もまた,美しい紅葉/黃葉と落葉を探しながら,鎌倉瑞泉寺まで散歩.帰りは鎌倉宮からバスを利用してしまいましたが. 出会った順では無く,印象に残った紅葉/黃葉の画像を順不同でお届けします. 道中,どこでも目立つのは楓の紅葉でしたが,目立って美…

けやき(つき)・けやきの落葉を詠んだ歌  古事記の歌謡にも詠われ,神聖視されてきたケヤキ.江戸幕府が植栽を奨励したため,特に関東地方に多く見られます.古名は槻. とく来ても見てましものを山背(やましろ)の高(たか)の槻群(つきむら) 散りにけるかも 高市連黒人  うらさむき今朝の日和に風たちて欅の枯葉散り騒ぐなり 若山牧水  

最もよく見かける落葉樹の1つ,ケヤキ. 特に関東地方に多いように思いますが,これは,江戸時代に幕府が奨励したためとのこと. (関東近郊に立派なケヤキが多いのは、徳川幕府がその植栽を奨励したことにちなむ。江戸時代には橋げたや船、海苔を養殖する…

木の葉散る・落葉を詠った歌  英勝寺までの散歩の道すがら,沢山の落葉に出会いました.多くが色あせた中に鮮やかな葉も.「こゝかしこ さだめなく とび散らふ 落葉」の季節   石にまどひ木の根にまどひ落葉らはおのがまにまにたむろせるみゆ 伊藤左千夫  風いでて落葉しきりに降る音す酔へどもさびし肘曲げて寝む 吉井勇  たどきなく耳を澄ませば身もだえて落葉を急ぐ木々と思ほゆ 大西民子 

黄葉の季節は,また,落葉の季節でもあります. 昼前に英勝寺まで散歩した際の画像です.多くは色あせた姿ですが,鮮やかな色彩を保った葉も混ざってきます. 「落葉」という言葉は,古事記でも使われている語ですが,万葉集には詠まれず,平安時代の短歌に…

「寄生虫(トキソプラズマ)がオオカミに群れのリーダーに必要なものを与える」: Nature誌のニュースが伝えることによれば,「トキソプラズマに感染したオオカミは,感染していないオオカミに比べて,生まれた家族を捨てて新しい群れを作る確率が11倍高く,群れのリーダーになる確率が46倍高いことを発見した」とのこと. 寄生性原生動物が 動物の行動に影響を与える!?

今日の話題は,オオカミと寄生虫.久しぶりの動物ネタです. Nature誌Newsから “Parasite gives wolves what it takes to be pack leaders” https://www.nature.com/articles/d41586-022-03836-9 「寄生虫がオオカミに群れのリーダーに必要なものを与える」 …

桂 / 桂を詠んだ歌  古事記ではヤマサチビコが登り,万葉集では月の中の木として詠われました.ハート型のかわいらしい葉は,秋には見事に黄葉し,その時期に高まる芳香で人々を和ませます.  川添の木むらの桂黄葉せり添水(そうず)をおとせ小屋の戸口に 岡麓   真野の宮 砌(みぎり)におつる秋の葉の桂のもみぢ すでに 色濃き 釈迢空

歌人たちは,古来より,カエデやイチョウ以外の紅葉/黃葉も歌に詠んできました.そのような歌を取り上げています. 今日は「桂」.詠まれた歌はあまり多くないようですが.かわいらしい葉は大好きです. https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/122539 古…

はじ(櫨)もみじ・うるしもみじを詠った短歌  ハゼノキやヤマウルシはカエデ,ツタとと同等かそれ以上に美しく紅葉する木.どちらもウルシ科ウルシ属で,ヤマハゼ,ウルシはそれぞれ別種.キチンと見分けることが私にはできません. 崖のつちほろろ散る日の秋晴れに漆紅葉のさびしくも燃ゆ 若山牧水  島山の櫨のもみぢの美しき朝を出でゆく真熊野の船 岡野弘彦  峠路のぬるでは深く紅なれば頬にやはらに夕陽はもゆる 馬場あき子

歌人たちは,古来より,カエデやイチョウ以外の紅葉/黃葉も歌に詠んできました.そのような歌を取り上げています. 「柞もみじ」「蔦もみじ」に続き,今日は櫨(はじ/はぜ)もみじ,うるしもみじ,ぬるでもみじ. 櫨(はじ/はぜ)もみじ,漆もみじ ハゼノキ…

ツタ/蔦もみじを詠った短歌  カエデと並んで,古来から紅葉の美しさが詠われてきた植物.蔦とよく間違われるのがアイビー(セイヨウキヅタ)ですが,こちらは紅葉しません.  思はずによしある賤のすみかかな蔦の紅葉を軒に這はせて 西行  秋こそあれ人は尋ねぬ松の戸を幾重もとぢよ蔦の紅葉ば 式子内親王  とゞ松の幹の根方に這ふ蔦のもみぢ葉紅し一葉一葉に 宇都野研  ひしめきて欅の幹を巻きのぼる散り際の蔦紅に透ける 山崎孝子

歌人たちは,古来より,カエデやイチョウ以外の紅葉/黃葉も歌に詠んできました.そのような歌を取り上げています. 昨日の「柞もみじ」に続き,今日は「蔦もみじ」. ツタ(蔦)は,カエデと並んで,古来から紅葉の美しさが詠われてきた植物. 唱歌・紅葉(1…

さくらもみじ(桜紅葉)を詠んだ歌  さくらもみじ(桜紅葉)は,辞書にも載っている言葉.私が知ったのは最近ですが,広く使われていてご存じの方も多い言葉かと思います.最もきれいな年の1枚の葉だけ取り出せば,カエデにも負けない美しさ.  人いまだ行かぬこの路うつくしう桜もみじの散れるこの朝 若山牧水  箒目の波うちなせる庭の面に散りてさやけき桜の黄葉 若山喜志子    

歌人たちは,古来より,カエデやイチョウ以外の紅葉/黃葉も歌に詠んできました.そのような歌を取り上げています. 昨日の「柞もみじ」に続き,今日は「桜もみじ」. さくらもみじ(桜紅葉) さくらもみじ(桜紅葉)は,辞書にも載っている言葉.私が知った…

柞(ははそ)もみぢ・雑木もみぢを詠んだ歌  古来より,歌人たちは,カエデやイチョウ以外の紅葉/黃葉も歌に詠んできました.「柞」は「ミズナラなどのナラ類およびクヌギの総称」  さほ山のははその色は薄けれど秋は深くもなりにけるかな 坂上是則  唐土(もろこし)の梢もさびし日の本のははそのもみぢ散りやしぬらん 栄西  静心ひとめをいとひ秋山の楢葉もみぢの根を踏み登る 若山牧水

紅葉/黃葉と言えば, 私はカエデとイチョウを思い浮かべてしまいますが,落葉樹であれば,ほぼ全てが秋に葉の色を変えていきます. 歌人たちは,カエデやイチョウ以外の紅葉/黃葉を歌に詠んできました.今日からは何回か,古今短歌歳時記(鳥居正博 教育社)…

雨にめげずに鶴岡八幡宮へ,そして宝戒寺まで,紅葉&黃葉の探索に行ってきました.川喜多映画記念館の銀杏の黃葉,ハゼノキの紅葉は,真っ盛り一歩手前.鎌倉での最も美しいカエデとの声もある柳原神池,国宝館前の紅葉は既に見頃.宝戒寺のシンボルの1つにもなっている無患子.葉のとても美しい木ですが,こちらの見頃はもう少し先か. 森の中無患子のもみぢ黄に照れば心に梯子を掛けて見ており 前川佐美雄

昨日,雨にめげずに鶴岡八幡宮へ,そして宝戒寺まで,紅葉&黃葉の探索に行ってきました. 小さな公園の銀杏はすでに黃葉真っ盛り.そして川喜多映画記念館の銀杏の黃葉は,真っ盛り一歩手前といったところでした. 川喜多記念館の銀杏の隣にはハゼノキもあ…

ツワブキ/ツワブキを詠んだ短歌  雨の鎌倉宝戒寺の庭に,ツワブキが見事に花咲かせていました.植物としては地味な印象をもっていましたが, これだけ咲き誇っている様子を見たのは初めてです.  山里の草のいほりに来てみれば垣根に残るつはぶきの花 良寛  村はずれうすひく家の日あたりにかたまり咲けるつはぶきの花 佐佐木信綱  ま広葉に冬陽当たるものどやかに石蕗に花終わりてをりぬ 馬場あき子

今日は,雨.寒い1日でしたが,めげずに鶴岡八幡宮から宝戒寺まで散歩. 紅葉を観るのが主な目的でしたが,その様子は明日のブログに回して,今日は宝戒寺の庭一面に咲いていた石蕗の話題と,石蕗を読んだ短歌の紹介とします. 昨日の妙本寺の続きになりま…

鎌倉妙本寺を訪ねました.惣門奥の比企谷(ひきがやつ)幼稚園は,園舎が寺院の一部に見えます.比企ヶ谷はこの地に館を構えた比企一族に因んでつけられた谷戸(やと)の名前です.大イチョウの紅葉はまだこれからですが,ギンナンはほぼ落ちきったようです.カエデの紅葉はまちまちでしたが,きれいに色づいている樹も.寺務所前には,ツワブキが沢山花開いていました.つややかな葉とともに晩秋〜初冬のやや寂しい境内を彩ります. 音の無き時間ながれて石蕗を離れし蝶のいづくへ帰る 大西民子

久しぶりに,明るいうちに鎌倉妙本寺を訪ねました.このところ,夕方散歩で暗くなってからの参拝ばかりでしたので. 明るいうちは,道中の紅葉も楽しめます.ツタ,ヤマボウシ,ハゼ--- 惣門とそのすぐ奥にある比企谷(ひきがやつ)幼稚園.幼稚園の園舎とは…

新型コロナウイルスの全国感染者数は,第6波のピーク時に近づきつつあります. 第8波かと危機感がつのります.第7波では,今までで最多の死者(1万4千人以上)を出してしまいました.死者数だけはなんとか低く抑えて欲しいものです.もう一つ気になるのが後遺症.ニューヨークタイムズに 「Covid うつ病は本当です.知っておくべきことがあります」という記事がありました.疲労・圧迫感が感染後2~6週間持続し,活動に支障をきたしたり,他人との関係に悪影響を及ぼすようであれば専門家の助けが必要とのこと.

新型コロナウイルスの日本での第8波への危機感が政府や各都道府県から表明されています. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221118/k10013896361000.html https://www.tokyo-np.co.jp/article/214546 現在の感染状況を数値として確かめておきましょう. …

メタセコイア  墓参の帰りがけに,大庭城址公園に立ち寄りました.かつて大庭景親が居住したとも言われる城を,太田道灌が修築した城跡が公園として整備されています.この周辺では桜の名所として知られていますが,今の時期は残念ながらあまり見所はありません.この公園のシンボルツリーは,現代の化石植物メタセコイア.今では珍しいとはいえませんが,私は初めて.紅葉はもう少しですが,なかなか立派な樹で,満足して帰路につきました.

昨日,墓参の帰りがけに,大庭城址公園に立ち寄りました. かつて大庭景親が居住したとも言われる城を,太田道灌が修築した城跡が公園として整備されています. NHK大河ドラマのおかげで大庭景親の名前がかなりポピュラーになっているかとは思いますが--- ht…

霊園のフウ(楓) お墓参りに行った霊園.シンボルツリーはケヤキ.正面の大きな木をはじめ,至る所に植えられています.霊園内の街路樹は,モミジバフウ.鎌倉では見かけませんが全国的に街路樹として多く採用されているようですね.一部はきれいに紅葉していて,今日見た霊園の中では一番でした.アメリカでは'American sweetgum'と呼ばれ,属名は「液体の琥珀」.アメリカ南部ではチューインガムのように噛む目的で樹液を使ってきたそうです.

今日は,お墓参りに行ってきました. 多分,この霊園のシンボルツリーはケヤキ.入って正面の樹はかなり大きくなっています. 至る所に植えられていて,お墓のバックに入れても映えます.もう一週間たてばもっと紅葉がきれいかもしれません. 気持ちの良い芝…

「様々な楓の種」&「楓/紅葉を詠った短歌」(5) シュガーメープルは,世界で最も知られているカエデでしょう.ほとんどの人はカナダ国旗を見たことがあるでしょう.メープルシロップは,高級シロップとしてよく知られています.また日本人にはあまりなじみがないシュガーメープルの紅葉の美しさから,アメリカで庭木として人気となっています. 邪淫妄語おもしろかりし若き日の色澄みくるやもみじくれなゐ 馬場あき子

160種あると言われるカエデ(=ムクロジ目 Sapindales,ムクロジ科 Sapindaceae,カエデ属 Acerの植物)は,古来から日本で愛され続け,今では世界でも重要な観賞用樹木になっています. 今日は,「様々な楓の種」&「楓/紅葉(楓の紅葉に限らない)を詠った…

様々な楓の種 & 紅葉(もみじ/こうよう)を詠った短歌(4) イギリス王立園芸協会ガーデン・メリット賞を受けたカエデ品種のおよそ半数は日本の園芸品種ですが,「ネグンドカエデ(トネリコバノカエデ) フラミンゴ」「ギンヨウカエデとアメリカハンノキ交配種 AUTUMN BLAZE」等いわゆる洋種カエデも受賞しています. もみぢ照りあかるき中にわが心空しくなりてしまし居りけり 斎藤茂吉  もみぢ極まれば散るほかはなき山の樹の月白き夜もくらき夜明けも 斉藤史

160種あると言われるカエデ(=ムクロジ目 Sapindales,ムクロジ科 Sapindaceae,カエデ属 Acerの植物)は,古来から日本で愛され続け,今では世界でも重要な観賞用樹木になっています. 今日は,「様々な楓の種」&「楓/紅葉(楓の紅葉に限らない)を詠った…

様々な楓の種 & 紅葉(もみじ/こうよう)を詠った短歌[3] ハウチワカエデ,イタヤカエデ,トウカエデ,ウリハカエデは,葉の切れ込みが浅いため「カエデ」,とネット上にありますが,「ハウチワカエデはモミジと呼んでいる」(ニッポニカ)とも.紅葉の見事さから,ニッポニカ解説に軍配を挙げたいのですが--- 木がらしにふきなびかへりかへるでの紅葉の諸葉葉先ちぢれて 三ヶ島葭子  秋ふかくかへで全身もみぢしてこのはげしさはこゑ伴わず 高野公彦

160種あると言われるカエデ(=ムクロジ目 Sapindales,ムクロジ科 Sapindaceae,カエデ属 Acerの植物)は,古来から日本で愛され続け,今では世界でも重要な観賞用樹木になっています. 今日は,「様々な楓の種」&「楓/紅葉(楓の紅葉に限らない)を詠った…

様々な楓の種 & 紅葉(もみじ/こうよう)を詠った短歌[2] ヤマモミジ,オオモミジは,イロハモミジとは別種とされてきましたが,現在は共にイロハモミジの変種として学名がつけられています.沢山の園芸種があります.海外での人気も高く,Acer palmatumの園芸種21種がイギリス王立園芸協会ガーデン・メリット賞を獲得しています. もみぢ散る野原を分けて行く人は花ならぬまた錦着るべし 西行  見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ 藤原定家 

160種あると言われるカエデ(=ムクロジ目 Sapindales,ムクロジ科 Sapindaceae,カエデ属 Acerの植物)は,古来から日本で愛され続け,今では世界でも重要な観賞用樹木になっています. 今日は,「様々な楓の種」&「楓/紅葉(楓の紅葉に限らない)を詠った…

様々な楓の種 & 紅葉(もみじ/こうよう)を詠った短歌[1]  日本で最もよく見るカエデ属の植物は,イロハモミジ(いろは紅葉,伊呂波紅葉、学名:Acer palmatum).葉の切れ込みが鋭いのが特徴で,園芸品種も多数あります.ヤマモミジ,オオモミジは変種とされるようになっています.  秋山の黄葉を茂み迷はせる妹を求めむ山道知らずも 柿本人麻呂  経(たて)もなく緯(ぬき)も定めずをとめらが織れる黄葉(もみぢ)に霜な降りそね 大津皇子  見る人もなくて散りぬる奥山のもみぢは夜の錦なりけり 紀貫之  

秋の紅葉を代表する樹木,カエデ/カエデ属にはおよそ160種あるとされています(https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Acer_species). 一方,日本は,楓を代表とする秋の紅葉をとりわけ好む国民といえ,数多くの短歌の歌題とされてきました. 今日・明日…

鎌倉円覚寺の山門前・駐車場のカエデは,かなりきれいに紅葉している株がいくつかありました.カエデは漢字では「楓」,一般的には「もみじ」と呼ばれる事が多いかと思いますが,漢字「楓」,呼び方「もみじ」には,歴史的にややこしいことがいくつかありますので,整理してみました. 我が宿にもみつ蝦手(かへるで)見るごとに妹を懸けつつ恋ひぬ日はなし 田村大嬢  月に見て手には取らえぬ月の内の楓(かつら)のごとき妹をいかにせむ 湯原王

イチョウと並んで,紅葉(黃葉)する樹木の代表と言えば,カエデ(楓)ですね. 北鎌倉円覚寺まで,楓の紅葉探索に行ってきました.昨日のことです. 見頃は11月下旬から12月初旬ですが,きれいに紅葉している株にも出会うことができました.特に山門の外と…

イチョウは,とても大きくなる木で,日本一とされる北金ヶ沢のイチョウの幹囲は20m.国指定天然記念物の巨木も数本.そして全国に美しいイチョウ並木が.  風かげの公孫樹のひと樹黄にてるをなぐさめとして朝あさとほる 鹿児島寿蔵  妻子率(ゐ)て公孫樹のもみじ仰ぐかな過去世・来世にこの家族無く 高野公彦  我れがゐて銀杏が立ちてそのほかはみとめたくなきまでに秋澄む 馬場あき子 

イチョウの話題を取り上げてきました. 今日は,ネット上から,イチョウの巨木,イチョウ並木の画像をいくつかお借りして掲載した後,イチョウを詠んだ短歌を紹介したいと思います. イチョウの巨木 ペルム紀(約2億9890万年前〜2億5190万年前)の約15属から…

黃葉最盛期の少し前に落ちるギンナン. 子供の頃集めた思い出があります.なっている姿,そして種にした白い姿も美しいギンナンですが,落ちた後の臭いが問題.ただし,この臭い.動物には好まれている可能性があり,恐竜など絶滅した巨大な動物種が好んで食べたかもしれない?   高々と空晴れながら寺の庭に銀杏実(いてふみ)おちぬ黄なる銀杏の実 結城哀草果  銀杏の実しきりに屋根におつる音きくべくなりて寒し夜ごろは 山下陸奥

先日の散歩で,ギンナンが落ちているのを見つけました.黃葉最盛期の少し前に落ちるギンナン. 子供の頃集めた思い出があります. 木になっている姿を見ることはできなかったので,ネット上の画像から. https://tenki.jp/suppl/m_nakamura/2015/10/12/6671.…

イチョウ: 鎌倉の紅葉は,見頃まで,もう少しですが,秋の深まりを感じさせる色にはなってきています.先日はギンナンが落ちているのに出会いました.ギンナンもイチョウも,最もよく使われる漢字は「銀杏」.いきなり「銀杏」と書かれると読み方に困ります. 名前の由来,使われている漢字もやや変わっていますが,そもそも,イチョウはとても不思議な木. 一度取り上げた内容ですが,改めてイチョウ・ギンナンについてまとめてみました.「生きた化石・イチョウ」「イチョウという言葉・漢字」「イチョウ葉の薬効,安全性について」

秋の紅葉の代表的な樹木,イチョウ. 鎌倉では,見頃とはなっていませんが,秋が深まってきていることを感じさせる色合いにはなっています. 英勝寺のイチョウ. 浄智寺のイチョウ. 浄智寺では,落ちているギンナンにも出会いました. ギンナンもイチョウも…

鎌倉浄智寺は,樹木が豊富なお寺です.ビャクシンやコウヤマキがよく知られていますが,まだ最盛期ではない紅葉も楽しめました.紅葉定番のモミジやハゼノキ.ナツツバキ(多分)や名前を知らなかつたハクウンボク.鎌倉・三浦半島の古木・名木50選に選ばれているそうです.ダイダイと思われる柑橘類も. 山かげの橙の実よ黄の色の明るくなれりあたる夕日に 宇都宮研 

昨日,一見,通れそうもない藪の坂道をのぼる最短コースを通って北鎌倉まで散歩し, https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/11/05/235925 https://www.mapion.co.jp/m2/35.31918679,139.54678228,16 浄智寺に参拝. 浄智寺(鎌倉観光公式ガイド…

山茶花の咲きたる道はひそかにてそのこぼれたる花のひそけし 小野昌繁   人がほとんど通らない最短コースを取つて北鎌倉まで.扇ガ谷から,藪の中のかなりの坂道をのぼつて,北鎌倉ー葛原が岡のハイキングコースへつづく路です.浄智寺までの路には山茶花が何種類も咲いていました.  霜月の照る日の庭に咲きすぎて色やゝあせし山茶花の花 太田水穂

快晴ではないものの,今日も過ごしやすい1日でした. 休日の散歩. 混雑を避けてどこへ行こうか思案の末,北鎌倉まで山道をたどることに. 亀ヶ谷の切通も人は少ないのですが,今日は更に人がほとんど通らない,最短コースを選択. 海蔵寺へ向かう路を右に…

わが家の庭では,クジャクアスターとパイナップルセージ・アメジストセージが秋の日ざしを謳歌し,私は旧友と再開し楽しい一時を過ごしたのですが--- 再び感染拡大の兆候を見せている新型コロナウイルスは心配の種. 感染症の専門家の間では,次に主役となるであろう新型コロナウイルス変異体について研究が進められています.免疫逃避の傾向が強いBQ.1とXBBが日本国内でも広がる可能性がありそうとのことです.

今日も秋晴れの暖かい1日でした. わが家の庭の主役クジャクアスターとパイナップルセージ・アメジストセージは,秋の日ざしを謳歌していました. 旧友と会って楽しい1日を過ごしたのですが--- 再び感染拡大の兆候を見せている新型コロナウイルスは心配の…

秋は着実に深まり,わが家のナンテンの実はしっかり色づいてきています.そんな中,再び新型コロナ感染者が増加しつつあるとの報道がありました.第7波では14000人以上の死亡者があったにもかかわらず,国・地方公共団体・マスコミは,死者数についてほとんどだんまりを決め込んでいました.そして,国民も見て見ぬふり.亡くなっていく多くの高齢者・基礎疾患のある方々の声もほとんど届けられていませんでした.この冬の第8波の死亡者数をできる限り抑える施策を採るとともに,報道も現状をキチンと伝えて欲しいものです.

今日は,過ごしやすい1日でした. しかし,秋は着実に深まっています.わが家のナンテンの実も,すっかり色づいてきています. 新しく加えた仲間は,白山菊(しらやまぎく)とビオラ. 白山菊は売れ残りを買い求めました.咲かないかなと思っていたのですが…

蜜柑を詠んだ歌  我が友は蜜柑むきつつしみじみとはや抱きねといひにけらずや 斎藤茂吉  たそがれの,蜜柑をむきし爪(つま)さきの/黄なるかをりに,母をおもへり 土岐善麿  人声を探して行けば密柑山ひともとの木に群れて摘み居し 若山牧水   少年の手に落としたるみかん一つ河原の石に輝きはずむ 馬場あき子

ミカン(温州ミカン)は,クネンボと紀州ミカンの交雑で生まれたことが明らかになっています. 実は“謎だらけ”だった温州みかん page.2 - 日経ビジネス電子版 Special https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/11/01/235536 温州ミカンがいつ頃生…