「『あの儀式にも』っていうことですけど,何の儀式なんですか?」「昨年ですね,大嘗祭という儀式」「はい」「それにシイタケ納めました」// シイタケの肉詰め 「これ,うまいよ.肉厚だから.シイタケが」「茎んところがシャキシャキなので,食感が」シイタケのぞぼろごはん 「うまいな.シイタケが細かく切ってあって,ほんで赤ピーマン」 「『山のアワビ』って私言いましたけど,その通りです.こんなうまいシイタケ初めて食った」 しいたけ 東京・青梅3 NHKまんぷく農家メシ 

しいたけ 東京・青梅3 NHKまんぷく農家メシ 

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https://www.nhk.jp/p/ts/PNVJ4PN13N/episode/te/4NGK9746P3/

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-10-26&ch=10&eid=25914&f=3904

しいたけ 東京・青梅 1  NHKまんぷく農家メシ - yachikusakusaki's blog

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さあ続いては----

”あの儀式にも?若手ホープのシイタケ定食” です.

 

「何か,のどかな風景のとこに来ましたね」「いや,すごいです.山の中ですよ」

「東京都って感じしないですね」「はい」

「さあ,ちょっと,こちら,いらっしゃいます.シイタケ定食. どうも今日は」

 

出迎えたのは,川口悠さん,妻・里奈さん.

 

「シイタケ作って,どれぐらいですか」「10年ぐらいですね」

「10年ぐらい,難しい?やっぱり」「難しいです」

「『あの儀式にも』っていうことですけど,何の儀式なんですか?」「昨年ですね,大嘗祭という儀式」「はい」「それにシイタケ納めました」

「えっ,あの大嘗祭に,川口君ところのシイタケが?」「はい」

「たいしたもんじゃん」「すごいじゃないですか」

 

大嘗祭とは,皇位継承に伴い,天皇が一世に一度だけ行う重要な儀式.五穀豊穣を祈るため,全国から特産品が集められます.

その一つに,青梅のシイタケが選ばれ,若手代表として,川口さんに白羽の矢が立ちました.

 

「一応,こちら,ご用意させて頂いたんですけど,シイタケの菌を植えるところから始まってまして,春に食菌祭をして,秋に収穫祭を,ここで,会場は,ここで,テントを張って,やりました.その後,皇居の方に納めに行きました」

「立派なシイタケ.すごいっすね」

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大嘗祭 全国から特産品集まる 青梅市成木 川口夫妻 立派な椎茸を供納する | 西の風新聞

 

農家さんにとって,大嘗祭は,作物を育てるところから始まります.

4月,シイタケの菌を植える植菌を神事として行い,10月無事に収穫を迎えました.

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https://www.facebook.com/WNnishinokaze/photos/

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https://www.city.ome.tokyo.jp/school/nariki-e/1,680,15,158.html


 

この重要な役目に,半年間は,シイタケのことばかり考えていたそうです.そんな川口さんが大切に育て上げたしいたけ.楽しみですね.

 

「さあ,シイタケ定食でございますけども,まずは,何から作っていきましょう」

「シイタケの肉詰めを作りたいと思います」

「いいですね」「分かりました.じゃあ,早速お願いします」

 

「まず,シイタケの石づきを切ります」

「料理は良くしてお上手なんですか?」「そうですね」

「ご主人は料理作らないんですか?」「僕は基本的には作らないです」

「偉そうですね.奥さん」「食べる専門です」

「食べる専門?いや,でも,そんな時代じゃないですよ.もうつくっていかんと.偉そうに.『食べる専門です』とか」「やらないわけではないです」

「傘に小麦粉振っておきます」

「奥さんも青梅の人?」「違います」

「どこですか?」「立川です」「立川?」「はい」

「どこで知り合ったんですか?川口君」「高校が一緒で.2年間,同じクラスで」

「あっそうなんだ」「お付き合いしてたんですか?高校の時」「はい」

(里奈さん,石づきの部分を細かく切っている)

「クラブ活動はなんですか」「僕はアイスホッケー」

「えっ,珍しい.奥さんは?」「空手道やってました」

「怖っ」

(黒帯姿の里奈さんの映像)

「これっ.すげ〜,奥さん,カッコイイ」「あ〜これこれ,いい型だね」「形専門の---」

「そんな,偉そうに,形専門とかね.オリンピック競技ですよ.オリンピック競技」

「奥さんは---大会なんか出たんですか?」「はい,全国大会に」

「すごい,成績は?」「国民体区大会で第2位に」

「すごい!(拍手)」

「ご主人も言いましょうよ.アイスホッケーどうでした?」「僕も----国体に」

「ウソでしょ」「ホントです」

「ウソみたいな間で言うん,やめてくださいよ」(爆笑)「『僕も国体行きましたよ』でいいじゃないですか」

 

国体出場カップルなんて,ステキですね.

 

さあ,シイタケの肉詰めに戻りましょう.

材料:

シイタケ 6個

豚ひき肉 150g

たまねぎ 1個

酒,ショウガ,オイスターしょうゆ 各小さじ1

塩,コショウ 少々

 

ポイントは,刻んだシイタケの軸を種(ひき肉+タマネギ)に入れること.歯ごたえが出て,うまみも増すんだそうです.

そこへタマネギと調味料を加え,よく混ぜたら,シイタケの傘に種をつめます.

そして,まず,種の方を下にして焼いていきます.

 

「ご主人もシイタケ大好きでしょ?」「大好きです」

「奥さんも大好き」「はい」

「子供たちは?子どもは,だって嫌いでしょう?僕も子どもの頃,嫌いやったもん.シイタケ,好き?」(次男・心暖くん)「まあ」

「子どもって,意外と,シイタケ嫌いなんだよ.だんだん年とってくると,シイタケ好きになんのよ」「そうそうそうそう」「いいのいいの,ピーマンと一緒でいいのよ」「多分,中学とか高校とか大学とか行って,よそで,シイタケ食べて,『あれ?ウチのしいたけ,めっちゃうまかったんな』って」

「それはね,僕,感じてましたね」「子どもの時,感じてた」「はい」

「できました?」「はい,もういいと思います」

「いいね,素晴らしい!おいしそう」「あら」「もういいと思います」

「いいね,素晴らしい!おいしそう」「焼き目もいいやんか」「ね!バッチリ」

 

大根おろしとネギを添えたら,シイタケの肉詰めの完成.

 

更に二品作ってくれました.

 

「肉詰めの外にも,二品なんですけど,説明してもらっていいですか?」

 

▽シイタケのぞぼろごはん:鶏ひき肉と刻んだシイタケに,ハラペーニョを加えたピリ辛風味

材料:

シイタケ  3個

鶏ひき肉  200g

ハラペーニョ(赤とうがらし) 1個

赤ピーマン  2個

ショウガ,ニンニク  各1かけ

酒  小さじ1

砂糖 少々

しょうゆ,みそ  各大さじ1

 

 

▽しいたけの豆乳みそ汁:ちょっと変わった具材=白長なす,ひもなす,緑長なすを入れてある.

材料:

しいたけ  3個

なす三種(白長なす,ひもなす,緑長なす)

水,豆乳  各300ml

和風だしの素  小さじ1

味噌  大さじ2

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https://www.nhk.jp/p/ts/PNVJ4PN13N/episode/te/4NGK9746P3/
 

 

シイタケの肉詰め

「これ,うまいよ.肉厚だから.シイタケが」「茎んところがシャキシャキなので,食感が.おいしい」

 

シイタケのぞぼろごはん

「うまいな.シイタケが細かく切ってあって,ほんで赤ピーマン」「うん,おいしい」「ちょっとピリッとしてて」「色味とかも考えてってことですよね」

「お子さんに人気なんじゃない,このそぼろご飯」

 

 

「ご主人も愛する奥さんの手料理食べてください」「はい.いただきます」「はい」

「いつも言うんですか?いただきますって」「言います.ちゃんと」

「どうですか?」「うまいっす.めちゃめちゃうまい」

「あっ,いいじゃないですか」

「旦那も,これからちょっとお料理お手伝いしてあげないとね」「そう,何かの時にね,週1日ぐらいはちょっとね.夜ご飯つくってもうたりとかすると,楽ですし」

「いいじゃん,パパの日だって」「そうそう頑張ってください.『何でこんな話しになってんねやろっ』て顔するのやめてください.(爆笑) 何でオレが,シイタケ出してくださいって言われて,何で,オレ,料理せなあかんねんって,話しになってんねんっていう」(爆笑)

「やります」

「はい,分かりました.今日はホントに,どうもありがとうございました」

 

 

「さあ,梅沢さん.今回はですね,青梅のシイタケでございましたけれど,いかがでしたか?」「いや,おいしかったね」

「ねっ」「『山のアワビ』って私言いましたけど,その通りです.こんなうまいシイタケ初めて食った」

「思わず買ってましたもんね」「買いました」

「シイタケ農家の方,頑張って,原木でどんどん作って欲しいですよね」「そうですよね」

「今,10%きってるって----雨が降ってきて,原木では作りませんって言ってるような感じがしますけど」

「おいしいシイタケでございました.どうもありがとうございました」「ありがとうございました」