しいたけ 東京・青梅 1  「青梅はですね,皆さん来てわかる通り,非常に空気もきれい.温度も山間部で,街中より三度も低いですよ」「原木,さしこんで菌入れて,7ヶ月でできる.収穫する」「傘が大きく広がっているのが完熟シイタケ」「やはり,炭火焼きですね.一番美味しいの」「ホント,きれい.シイタケをきれいって言ったの初めてだな」「いただきます.アワビだね」「あ〜なるほど」「山のアワビ」 NHKまんぷく農家メシ 

「さあ始まりました.まんぷく農家メシ

 東京都青梅市にやって来ましたけれど---,

今日も雨.

ただ,この番組,非常に雨が多いんで,これは,晴れの部類ですね.番組からすると」

「そうです.こんなのは,雨じゃないですよ」

「ハハハハハハ---.こちらはですね,塩船観音寺というお寺の庭にいるんですけど,ツツジの名所でございます」

ツツジが,これだけあったらすごいきれいだろうな〜」「だから,5月なんですよ.今は5月じゃないので,どんな感じか分かりませんけど.ちなみに写真があるそうなんです」

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別格本山 塩船観音寺 | おうめ観光ガイド

「あら.きれい!」「きれいでしょう.きれいやわ」

「こういう時に,俺たちを連れてくるんだよ」「ねえ」「葉っぱの時ばっかり連れてこねえで」「ははははは---」

 

梅沢さん.今回もタイミングが悪くてごめんなさい.

どうも,乙葉です.

今回は,東京都青梅市のしいたけを頂きます.

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https://www.nhk.jp/p/ts/PNVJ4PN13N/episode/te/4NGK9746P3/

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-10-26&ch=10&eid=25914&f=3904

NHK[BSプレミアム]
2020年10月26日(月) 午後7:00~午後7:30(30分)

【リポーター】梅沢富美男東野幸治,【語り】乙葉

 

シンプルだけど,抜群においしい!焼きシイタケに---

とってもおしゃれな,シイタケの洋風レシピ/シイタケパスタ.

食べ応え満点のシイタケ定食も登場します.肉厚でジューシーな,旬のシイタケを頂きます.

 

今回の舞台は,東京の北西部に位置する青梅市

御岳山をはじめとする山地に囲まれており,市内の六割以上が森林です.

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東京都 都道府県から地図を検索|マピオン

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青梅市 御岳山 - Google 検索 http://www.mt-mitake.gr.jp/mtmitake_access_t.html 青梅市 御岳山 地図 アクセス - Google 検索

森の中は夏でも涼しく,わき水も豊富.シイタケの栽培には,とても適しているそうなんです.

そんな青梅市で頂く農家メシはこちら.

 

▽完熟シイタケのビックリ洋風アレンジ

▽あの儀式にも!?若手ホープのシイタケ定食

 

「お〜いいっすね」「ちょうと,どんな料理なのか.そして,なぜ,こちらでシイタケが良く栽培されるのか,詳しく聞きたいと思います.それでは出発しましょう」「はい」

ツツジ見たかった〜」「ねえ}

 

さあ,まずは----

”完熟シイタケのビックリ洋風アレンジ”です. 

「完熟シイタケってうのは---」「完熟シイタケ!?」「はい」

1軒目の農家さんは,森の中だそうですよ. 

「これ,まっすぐ行ったらいいんですか?あ〜,今日は.すみまsねん.お願いします」「どうも〜」

「よろしくお願いします」「お願いします」

 

迎えたのは,内沼秀男さん(シイタケ農家)

 

「内沼さん,もう何年ぐらいされてるんですか?」「もう,36年間」「36年!」「キノコ一筋」

「この青梅でキノコっていうのは,どうなんですか?」

「青梅はですね,皆さん来てわかる通り,非常に空気もきれい.温度も山間部で,街中より三度も低いですよ」 

ずいぶん涼しいんでですね.シイタケの菌は,暑さに弱いんだそうですよ.

内村さんのシイタケは原木栽培.

コナラなどの木を切った原木に,シイタケの菌を植え付ける方法です.自然に近い状態で育てるため,時間も手間もかかるんですって.

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https://tokyogrown.jp/producers/detail?id=600306

 

その方法,さっそく見せて頂きましょう.

 

「前にあるの,これ原木でしょ?」「これ,原木です」

「ここに,なんかこの---言うたらシイタケの菌ですか?」「そうですね」

「それを塗るんですか?」「いえいえ,打ちこむんです」

「打ちこむ.というのは?」「あのね,キノコの菌がここにあるんですけど」

「菌,入ってる」「これ,菌入ってるんですよ.実は.入ってますね?」

「ないはい」「これをですね,実はこの機械が圧縮するんです」

「え〜っ」「この,穴めがけて,かちゃっとやると,ほら,入るでしょう?」

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https://ameblo.jp/4021a404/entry-12549727653.html

「これでおしまい?」「そう,それを全部やるんですね」

「1つ,梅沢さん.1個ぐらい,ボンボンって,ちょっと打ちこんで」「やってみてください」

「これを---引っ張ってありますね」「うん,引っ張って穴の所へ」

「穴の所ですね」「なかなか難しいでしょ.入りました?」

「入りました」「なるほどね」「お,入りました」

「この一本の木にどれぐらい菌を入れる?」「50カ所ぐらい」

「それで何日後にできるんですか?」「大体ですね,7ヶ月」

「そんなかかるんですか?」「7ヶ月」

 

原木に開けた穴にシイタケ菌を埋め込む作業を,植菌と言います.植えるつけられたシイタケ菌は,原木の栄養分を吸い取り,半年以上かけて広がっていきます.

菌がしっかり内部に行き渡った状態で,冷たいわき水につけて刺激すると,およそ1週間でシイタケが生えるんだそうです.

それでは,成長したシイタケをみせてもらいましょう.

 

「ここはね,キノコを発生させる場所.こん中で,皆さん見ていただけるように,こういうふうに大きなキノコが」

「これが,完熟シイタケっていうことでいいんですか?」「傘が大きく広がっているのが完熟シイタケ.皆さん,スーパーでまん丸いの見ますよね」

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内沼きのこ園 | おうめ観光ガイド

「ありますあります」「じつはですね,キノコのうま味ってグアニル酸っていうんですよ.そのグアニル酸が実は傘の内部で生成されます.ですから,キノコって傘が開いて完熟なんです」

 

左がよく見かける,丸いシイタケ.一方,右側の完熟シイタケは,傘が平たく,開ききっています.

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https://www.tama5ya.jp/product/1411

シイタケのうま味成分のグアニル酸は,傘が開くにつれて,傘の裏側で増えていきます.だから,できるだけ開いた方が美味しいんです.

でも,完熟シイタケはすぐ傷んでしまうため,あまり流通していないんですって.

そんな貴重な完熟シイタケ.早速収穫させてもらいましょう.

 

「採り方はですね,軸の根元を持って,左右か上下に振っていただけば,とれます.軸の根元ですね」

「ほ〜,立派」

「果物と一緒で,完熟っていうことは,養分を十分吸ってるっていうこと」

「収穫したやつは,こう(傘を下にして)置くんですか」「そうですね,胞子が出ないように」

「でも,ずっしりします.「すっしり重たいでしょ?」

「ずっしり重たい.へ〜,スーパーで買うシイタケよりも,何か,この傘の部分に,白っぽい毛というか,雪がうっすら積もってるような.これなんですか?」

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内沼きのこ園 | おうめ観光ガイド

「これ,リンピっていうんですけど,それは新鮮な証拠ですね.だんだんだんだん,日にちがたつごとに,なくなってしまうんですね」「なるほど」

「原木,さしこんで菌入れて,7ヶ月でできる.収穫する.その次はどうするんですか?」「その次は休ませるんですね」

「どれぐらい?」「一ヶ月」

「じゃあ,この一本の原木で,何回収穫できるんですか」「多くて10回ぐらい.だんだんだんだん,養分が少なくなってくるんで」

「そうでしょうね」「木の養分を食べながら,キノコになりますから」

「考えた昔の人,すごいこと考えましたよね」「ほんとだね」

「すごいですね.作り方.さあ,それでは梅沢さん.美味しい完熟シイタケのお料理,いただきましょう」「いただきましょう.いただきます」「はい」

 

「さあ,お父さん.シイタケ料理,まずは何を作りましょう?」

「やはり,炭火焼きですね.一番美味しいの」

「炭火焼き,こちらですね.目の前にあります.目の前にこの完熟シイタケ,あります.自分で焼いていいんですか?」「はい」

「わかりました」

 

まずは,シンプルに焼きシイタケで頂きましょう.

 

「焼き方はですね,ひだの方から焼いてください」

「マジですか.こっち」「なぜかっていうと,ひだの間に,うま味がありますので,最初にそれを固めてしまうですね」

「なるほど」「きつね色というか,ちょっと黄色みがかったら,トングでひっくり返して,下からあぶってください.ひだの間から,水泡が出てきますから,それがうま味成分」

「水疱が出てきて,ええ感じになったら,おしょうゆを一周でしょ?」「そうですね」

「噂は聞いてます」「まあ,本来の味は,最初はお塩で」

「絶対にうまいですよね.梅沢さん」「うまいでしょ」

「これはうまい」「間違いないと思います」

「原木栽培はね.全生産量の一割」

「一割!」「切ってます」

「原木栽培,ホントはね,皆さんやっていただきたいんですけど」

「ホンマは,ぜいたくですよね.原木栽培のシイタケは---,これは,まだですか?ひっくり返すタイミング」「白い部分,ひだの部分が黄色くなったら裏返してください」

「あ〜これこれこれ」「それで大丈夫です」

「オーケーオーケー.黄色くなったら裏返してください」「私,もうちょっとです」

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https://www.nhk.jp/p/ts/PNVJ4PN13N/episode/te/4NGK9746P3/

「お父さんはシイタケは何で食べるのが一番好きなんですか?」「やっぱり,これですけどね.一番好きですね」

「これ,一番好き!」「でもね,やっぱり,パスタとか」

「パスタにも合う!」「アヒージョとか」

「アヒージョ!そんな言葉も覚えちゃって」「いや,娘がね,作ってくれるんで」

「あ〜いい娘さん」「美味しいですよ.うん---,あっ湯気出てます?」

「もう少し---あっ,出てます出てます」「湯気出てれば,もう大丈夫です」

「もういけるんですか?」「(お皿に)移していただいて,お塩か,おしょうゆで食べてください」

「うわ〜,でも塩なんでしょ」「そうですね.味分かるのはね.でもどっちが美味しいかね」

「塩の感じじゃない.ちょっと梅沢さん.まだですか?梅沢さん.もうちょっと?」「はい,私はもうちょっと焼きます」

「もう我慢できへん.芸能界の先輩後輩とか,もう言うてられへんわ.我慢できないです.頂きます」「うん,どうぞどうぞ」

「うん,おいしい!」「うまいでしょ?」

「濃いですし,このぷにゅぷにゅ,くにゅくにゅ感がいいですよね」

「うわ〜」「どうですか?」

「きれいですね」「ありがうございます」

「ホント,きれい.シイタケをきれいって言ったの初めてだな」「どうぞ」

「いただきます.アワビだね」「あ〜なるほど」「山のアワビ」

「これは山のアワビです.最高ですね.いい表現ですね.山のアワビって」

 

ホントにおいしそうですが--次のテーマはビックリ洋風アレンジでしたよね.