マラコイデスを購入.
サクラソウの1種.
久しぶりです.10年ほど前は,毎年,楽しんでいました.
同じ属の,サクラソウPrimula sieboldii,クリンソウP. japonicaも組み合わせて.
マラコイデスは中国雲南省原産で学名は.Primula malacoides.(和名 化粧桜)
サクラソウ科 / サクラソウ属 Primulaで,マラコイデスは種小名にあたります.
種小名の名で販売されている草花は意外と少ないように思います.
サクラソウ属ですからサクラソウの名前も使えるし,ラテン語属名プリムラでもかまわない.実際これらの名で販売されていることも.しかし,最近は“マラコイデス”として売られていることが多いようですね.
サクラソウ属Primulaには,マラコイデス以外にも沢山の園芸種があって,それぞれ愛好家が付いているため,種を特定して販売したい.そのような考えから,種小名が選ばれたのでしょうか?
プリムラ・ポリアンサ(プリムラ・ジュリアン)の写真<1> - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 プリムラ・シネンシスの写真<1> - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸
マラコイデスは,うまく育ったときには,それは見事に沢山の花をつけてくれます.
プリムラ・マラコイデスとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
購入した苗は,既に花をつけていますから,これから見頃になるように思いますが,一般的には冬越しさせて早春の花を楽しむように思います.
以前栽培したときには,マラコイデスほど沢山の花をつけてくれませんでした.ネット上でも沢山花をつけた画像は見つかりません.
サクラソウ - Wikipedia クリンソウ - Wikipedia
このような花姿を楽しむ事になりますね.
そして,サクラソウが江戸時代一大ブームを巻き起こした事はよく知られています.
優劣を決める「花闘」なるものが開催された!江戸の園芸ブームは底しれません.
園芸ブームは世界各国で時々起こるようですが,サクラソウのようなかわいらしい小さな花がその対象になるのは,日本だけでかな,と思います.
江戸が生んだ可憐な花
サクラソウとは
サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の多年草で,シーボルトが初めてヨーロッパに紹介し,学名に自身の名前をつけてプリムラ・シーボルディー(Primula sieboldii)としました.
日本産サクラソウ類には,山間での湿地などに自生する大型のクリンソウ(P. japonica)のほか,小型のヒナザクラ(P.nipponica)などがあり,山野草として栽培されていますが,サクラソウは属を代表する種であると同時に,伝統園芸植物として別格の地位にあります.
かつては荒川下流域など関東地方を中心とした河川敷や里山の落葉樹林の林床などに広く自生し,春を告げる草花として人々に親しまれていました.
【さくら草まつり'19】を開催します!(さいたま市桜草公園)|公益社団法人さいたま観光国際協会のプレスリリース
自慢の新花で花競べも
「我が国は草も桜を咲きにけり」.江戸時代中期の俳人,小林一茶が詠んだ句です.享保年間(1716〜36年),関東地方に多く見られた自生種をもとに江戸で栽培が始まった様子が『櫻草作傳法』( 天保年間[1830~44年].写本で伝わる)に記載されています.
自生種の花はやや濃いめのピンクですが,園芸種としては趣味人の富永喜三郎が戸田ヶ原(埼玉県)で絞り花を見いだし,'須磨の浦'と名づけ,栽培を始めたのが最初だといわれています.
以後,実生で品種づくりが試みられ,辻武助が今日にも伝わる銘花の数々を作出しました.
天明から寛政年間(1781〜1801年)には,辻武助が江戸下谷に住んでいたことから,近所の人たちの間で栽培が流行.実生花の集会(持ち寄り展示会)を企画し,八十八夜の前後(5月1日ごろ)に「花闘」を開催して,優劣を極めたそうです.
持ち寄る花は新花で,一人3種までなどの決まりからも,当時の熱狂ぶりがうかがえます.
のちの明治以降に生まれた品種も含め,現在も約300品種が趣味の会を中心に栽培されています.
サクラソウ属 Primula は
ツツジ目 Ericales,サクラソウ科 Primulaceae.
かつてのヤブコウジ科が,ヤブコウジ属としてサクラソウ科に編入?されています.マンリョウ(ヤブコウジ属)がサクラソウ科というのは居心地の悪さを感じますが---
また,シクラメン属もサクラソウ科でヤブコウジ属と近縁(ヤブコウジ亜科).これもピンときません.
http://www.mobot.org/MOBOT/Research/APWeb/orders/Ericalesweb.htm