レタス1
レタスは,タンポポ近縁の野菜.和名はチシャ(萵苣・苣、チサとも).
キク目 Asterales,キク科 Asteraceae,タンポポ連 Cichorieae,アキノノゲシ属 Lactuca
チシャ Lactuca sativa
このブログでも1回取り上げましたが,
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/09/24/030748
以下,重複する内容を含めて改めて---
日本のレタスは英語lettuceの一品種.
http://kyonohana.sakura.ne.jp/blogs/kyohana/2011/11/post-2829.html
日本の野菜売り場でレタスとして売られているものは,英語lettuceと呼ばれている野菜と同じではありません.
例えば “lettuce" で検索すると次の画像が;
上位18画像の内,日本のレタスに相当するものは6画像.サラダ菜,ロメインレタスなどの画像が交ざってきます.
画像の説明から,日本のレタスはIceberg Lettuceと呼ばれているようなので---
次に"Iceberg lettuce"で検索すると,全て日本のレタスと同じ画像が得られます.
Icebergは氷山の意味ですが---氷山を連想させるということでしょうか?
呼び名はもう一つあって;"Crisphead Lettuce".
この名前での検索でも同様な画像が.売り場では"Iceberg lettuce"が一般的な名前とのこと.
確認のために“types of lettace”で検索してみると,沢山のサイトがヒット.
しかし---
驚いたことに, “生でサラダに用いられる野菜類のほぼ全て”をlettaceと呼んでいるようで---
例えば検索トップに来たサイトの画像は次の通り.その中にはMizuna(水菜),Belgian Endive(チコリ),Cress(クレソン)まで含まれていました.
https://www.onlyfoods.net/types-of-lettuce.html
アメリカでは,lettuceは,更に広範囲の野菜を指す言葉として日常的に使われるようになっているようですが---
「英語lettuce」は「和名チシャ,学名Lactuca sativa」が本来の意味.
ラテン語lactūca由来の言葉とされ,“おそらく lac「乳液」より;ミルク状の液を出すことから”とされています.(ランダムハウス英語辞典)
日本名チシャも「“乳草(ちちくさ)”が略され“チサ”となり、更に転訛して“チシャ”となった」といわれています. http://www5f.biglobe.ne.jp/~homepagehide3/torituyakuyou/tagyou/tisya.html
白い乳液は人々の注目の的だったようですね.
lettuce [létis] ランダムハウス英語辞典
【1】〘植物〙レタス,チシャ Lactuca sativa:キク科アキノノゲシ属の栽培植物;野菜サラダ用: a head of lettuce レタス1個.
【2】〘植物〙アキノノゲシ(ニガナを含む):キク科アキノノゲシ属 Lactuca の植物の総称.
【3】⦅米俗⦆紙幣,札;現なま ▶米国紙幣は裏面が緑色であることから.
【4】レタス色(lettuce green).
[c1300.中期英語 letuse, おそらく<古期フランス語 laitues(laitue の複数形); laitue<ラテン語 lactūca レタス(おそらく lac「乳液」より;ミルク状の液を出すことから)]
そして,
チシャ(lettuce) Lactuca sativaには,
日本で別々の名前で販売されているレタス,サラダ菜,グリーンレタス,サニーレタス,サンチュ,ロメインレタス,ステムレタスなど全てが含まれます.
検索に時間を取り過ぎてlettuceだけで終わってしまいました.この続きは明日.