ギョリュウバイ(御柳梅 マヌカ)
(「梅/梅花の名前が付けられた植物」10)
ギョリュウバイ.花姿が美しく,梅の文字を入れる命名に納得できる花です.
何回か購入して育ててみたことがあるのですが---
うまく育つときにはかなり大きくなるものの,日本の気候下,私のような怠け者が何年も続けて元気にさせておくのは難しいように思いました.土にももっと気をつける必要があったと後悔しています.
ニュージーランド,オーストラリア,タスマニア原産で,ギョリュウバイとは|ヤサシイエンゲイ
日本では八重咲きの栽培種が数多く出回っています.
これは,栽培種(多分,レッド・ダマスク'Red Damask' ギョリュウバイとは|ヤサシイエンゲイ).
原産国ニュージーランドでは,ネット上に見られるのは白花一重の画像が最も多いようで,他にピンクや赤.これも一重.
Blooming Manuka Leptospermum Scoparium Nz Tea Tree Photograph by Stephan Pietzko
Manuka honey stoush anything but sweet between Australia and New Zealand - ABC Rural - ABC News
英語のマヌカ(manuka)は,もともとニュージーランド先住民のマオリ語から(1832年 ランダムハウス英語辞典).
manuka myrtle, New Zealand teatree, broom tea-tree とも呼ばれるようです.Leptospermum scoparium - Wikipedia お茶の代わりにしたとのこと.
そして,このマヌカの名前が最も頻出するのが,蜂蜜の広告.ニュージーランドでもオーストラリアでも.
以下は,“manuka in New Zealand” と “manuka in australia”でグーグル検索したときの上位の画像です.
蜂蜜の瓶ばかりが並びます.
manuka in new zealand - Google 検索
manuka in australia - Google 検索
美味しく,健康に良いとして大宣伝されているようですね.
日本にも輸入されていて,販売元のサイトによると,マオリの人びとにとても大切にされてきた植物とのこと.
マヌカの木は,ニュージーランドに自生し「復活の木」とも呼ばれます.1200年頃この地に住み着いたと言われる先住民族のマオリ族は,マヌカの葉,又,そのハチミツを風邪,解熱,外傷の治療目的に愛用してきた薬木です.マヌカの花から採取される「マヌカハニー」は他のはちみつよりも高価なもので,”ヒーリングハニー”とも呼ばれます.(マヌカハニー商品案内 | しげのや)
現在のニュージーランドにもマオリの意識は受け継がれているようで,専門的なレビューも書かれています.
ギュリュウバイ Leptospermum scoparium が属するネズモドキ属(ギュリュウバイ属 Leptospermum)には40種ほど生育していますが ギョリュウバイとは|ヤサシイエンゲイ ,ニュージーランドでもこの Leptospermum scoparium が特に注目され,また蜂蜜を集めるためにも重要な種となっているようです.
なお,
ギョリュウバイ(御柳梅)は,「葉の姿がギョリュウ科の樹木『ギョリュウ(御柳)』に似ており、梅のような花を咲かせるのでその名前があります ギョリュウバイとは|ヤサシイエンゲイ」とのこと.