街頭で選ばれたニュースを東京国際大学の留学生が“驚き”を基準に採点.
“驚いたニッポンのニュース”トップ25が決定.
一体何に驚いたのか?
23カ国30人の外国人がスタジオに集結.ニッポンのNewsを徹底討論
新春クールジャパン.
世界が驚いたニッポンのニュース.新春スペシャル2020.
【出演】荒俣宏,【司会】鴻上尚史,リサ・ステッグマイヤー,【語り】日高のり子,中井和哉
25位〜20位 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/01/04/222523
19位〜17位 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/01/05/222218
16位〜14位 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/01/06/223314
13位〜11位 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/01/07/235000
10位〜7位 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/01/10/012745
外国人が驚いたニッポンのNEWS
第6位 外国人絶賛 カップ麺のおまけ
去年10月,コンビニでカップ麺のおまけについていたあるものを外国人が大絶賛.
そのおまけが,この,カップヌードル専用フォーク.
Cup Noodle Created the Perfect Fork for Ramen | All About Japan Nissin is releasing an obsessively designed fork specifically for Cup Noodle | Spoon & Tamago
使ってもらうと,
「食べやすい!」「すごく食べやすいわね」「すごく麺をつかんでくれる.麺がこんなにたくさんすくえるんだ.普通のフォークだと,麺が滑っちゃうよね」
https://www.kazumahirota.com/2019/10/19/cupnoodlethefork/
普通のフォークとの違いを,開発担当者の方に伺うと,
「大体,フォークを普通に入れてしまうと,麺がズルッとずり落ちるのを防ぐために,ベストな角度が,一つのこだわり」
角度を試食をくり返し導いた128度に設計.
外側のカーブもカップの形状に合わせました.
「このフォークのこの間なんですが,突起物がありまして」
歯には絶妙な突起が(溝の幅を計算し,突起物を配置).
https://www.kazumahirota.com/2019/10/19/cupnoodlethefork/
これで麺が滑らず,具材と一緒に持ち上げることを可能にしたんです.
左利き用まで用意する周到ぶり.
Nissin is releasing an obsessively designed fork specifically for Cup Noodle | Spoon & Tamago
「2020年は東京オリンピックが開催される年で,外国人の方にも,たくさん食べて頂きたいなというふうに考えております」
ニッポンのおもてなし精神が詰まったフォーク.
おまけ期間は終了ですが,販売の準備が進んでいるそうです.
外国人が驚いたニッポンのNEWS
第5位 横浜に天才カラス出現
横浜にある弘明寺公園.この公園の水飲み場に天才カラスが現れました.
カラスが蛇口をくちばしで突き,水を飲み始めました.
その映像がこちら.⇒ 水道の栓ひねる「天才」カラス 飲む浴びる、調節も自在:朝日新聞デジタル
樋口広芳さん撮影 水道の栓ひねる「天才」カラス 飲む浴びる、調節も自在:朝日新聞デジタル
更に,蛇口をくちばしで挟み,回して水の量を調節.高いところから水を落とし,水浴びを始めたのです.
樋口広芳さん撮影 水道の栓ひねる「天才」カラス 飲む浴びる、調節も自在:朝日新聞デジタル
この映像を撮影したのは,鳥類の専門家.東京大学の樋口名誉教授.
この公園に水を飲むカラスがいると聞き,撮影に成功したと言います.
この様子を,イギリスの鳥類専門誌(British Birds )に投稿.
すると,世界中が驚愕したのです.
樋口名誉教授「日本はカラスが多いんですよ.諸外国と比べて.特に都市の中で多いですね.
人間生活と密接に関わり合いながら暮らしていますよね.人が水道をまわすところを見る機会がカラスの身近で起きている.ということがあって,それは,世界広しといえど,そうはないと思う.
本当に,日本のカラスは,世界に冠たる賢さを持っていると言える思うんですけれど」
この天才カラス.残念ながら,蛇口は閉めません.
外国人が驚いたニッポンのNEWS
第4位 台風15・19号 列島直撃
去年,立て続けに日本列島に上陸し,大きな被害をもたらした台風.
9月9日,観測史上最強クラスで日本列島を襲った15号.
上陸前から,強風による大規模な停電や,家屋の倒壊が発生.千葉県南部を中心に,甚大な被害を及ぼしました.
台風15号 被害 - Google 検索 台風15号 被害 鉄塔 - Google 検索
その傷も癒えぬ,わずか1ヶ月後の10月12日.
大型で強い勢力を保ったまま台風19号が上陸.
関東甲信越や東北地方の多くの地点で,24時間の降水量が観測史上1位を記録.大規模な河川の氾濫が相次ぎました.
災害が多いと言われる日本.多くの課題が残されています.
以上世界が驚いたニッポンのNEWS.第4位までの発表でした.
「まあ,去年のねえ,台風は,本当に大変で,どんどん,何か,亜熱帯というか,もう何か,気候が夏も含め,日本が大変なことになってる漢字がしますね」
「本当にそうですよね.これから心配ですよね」
「さて,今日は6位のカップ麺専用フォークをご用意しました.はい,さあ,それでは鴻上さん.試してみませんか」
「私,いいんですか?」「はい」「あ〜そうですか.何これ?」
「このように蓋を閉める機能がついているんです」
https://www.kazumahirota.com/2019/10/19/cupnoodlethefork/
「すごいね.これ」「何か載せなくて済むわけね」
「いろんなこと考えてるね.こうなって,こうつかんで---ああ,なるほど----うん.イージー」「食べやすいですか?」
「食べやすい.すごく食べやすい.この微妙な凸凹が滑るのを止めているから,お箸よりも,これ1回慣れると,すごくいいんじゃないかな」
https://www.kazumahirota.com/2019/10/19/cupnoodlethefork/
「このフォークどうよ?What do you think?」
ティー(フランス)「日本人は,本当に工夫するのが好きだと思うわ.特に何かを使いやすくするのは得意よね」「なるほど」
ライアン(アメリカ)「普通のフォークでもいいのに,新しいものを発明しちゃうんだから,外国人には使いやすいよね」
ヘザー(アメリカ)「好きじゃないわ.これ.外国人が箸の使い方を知らないと思っているのかしら」「あっ,そう」
ジニー(オーストラリア)「ヘザーの言うとおりよ.これは失礼だと思うわ.いらない代わりにお箸をリクエストするわ」
「ちょっと待って.あれ?このフォーク,いいなと思う人?I love this fork.お〜きたきた」
(ざっと半数)
ピーター(アメリカ)「ただのフォークだよ.フォークをもらって怒る?食事ぐらい,楽しくしようよ」(笑い)
「なるほどね.まだ,お箸の方がいい?」
クセイニア(ウクライナ)「気になるのは,プラスティックってこと」
「ちょっと待って.その話になったら,ヘザーだな」
ヘザー(アメリカ)「その通りよ!形は魅力的だけど,多くの人が,使ったら捨てると思うの.プラスティックをね」
「じゃあね.想像して下さい.Guess.フォークをもらってうれしい人は金」
「うれしいと思う人は金.I don't need that fork.は赤.どうぞ」
ニッポンのNEWS
カップ麺専用フォークがあるとうれしい?
金:うれしい20, うれしくない:赤10
「あっ,なんとなく,あれ---そうなんだ」
ヨハンナ(スウェーデン)「これは,お土産にもいいわよ.スウェーデンに持って帰って,お土産として配りたいわね」
エレナ(スペイン)「プラスティックがお土産?商品のアイデアはステキ.でもプラスティックなのよ」
ライアン(アメリカ)「箸の使えない外国人は,とても助かると思うな」
リア(バルバトス)「例えば,金属とか,他の素材で作ればいいのよ」
「オーケー.わかった.さあ,プラスティック一つでも,こんなにもめる時代なってるんですね」(笑い)
「さあ,台風です.いや,去年の台風は大変でしたね.みんな,どうでした?台風でひどい目に遭ったとか,大変だったって人いますか?」
ライアン(アメリカ)「僕の家は大丈夫だったけど,長野県に住む友人の家が2階部分まで浸水してしまいました.70年間の思い出の品が全て流されてしまったんだ」
「そうだね.みんな,日本に住んでるけどよ,こんなに台風とかが激しい国で,まだ,住みたいと思う?」
「もちろん」「はい」
「本当?」
ハファエレ(ブラジル)「治安の悪い国の方がイヤよ」
「本当?」
リア(バルバドス)「私の国はカリブ海で,ハリケーンの時期があるの.日本がスゴイのは自然災害の備えがしっかりしてる事よ.バルバドスの災害対策なんて知らないわ.こうやって祈るだけよ」(笑い)
「どーどーどーどー」
「さあ,連日台風のニュースが報道されていましたけれど,そのニュースでみんな,驚いたことありますか?」
フラビオ(イタリア)「避難所に驚きましたね.非常に厳しい状況で,みんなが一つの空間で生活しています.備品の準備はあるんだけど,生活するにはじゅうぶんでないよね」
「ネットであれだよ.イタリアの避難所のテントがチャ〜ンときれいに並んで,プライバシーと個室になってる避難所と,日本の雑魚寝の写真が並んで,一時期ずーっと紹介されてましたよ」
フラビオ(イタリア)「イタリアでは,プライバシーや家族だけの空間を大事にするよ」「なるほど」
イエン(ベトナム)「ベトナムも台風被害は多いんですが,日本では,ブルーシートで屋根を覆ったりしてますね.とても便利だわ.ベトナムにはないの」
「ないの?」
イエン(ベトナム)「ありません.だから,台風で家が壊れても,覆うものがないから,家の中がゴチャゴチャになるの.日本のブルーシートは,本当に便利なアイテムよ」
「なるほどね.それから?」
クセニア(ウクライナ)「私が驚いたのは,台風の翌日に出勤していたことよ.駅はすごい行列だったの.ウクライナではあり得ないわ」
「あ〜,あの行列.これどうよ.ティピカルジャパニーズ?これ」
一同「イエス」
「世界から見たら,これは,どう思うの?」
ライアン(アメリカ)「あまりいいこととは思えない.災害のあとは,自分や家族の安全を考えるよ.すごいことだけど,アメリカではあり得ない」
「なるほど.日本人もね,好きで並んでいるわけじゃなくて,行かなきゃいけないと思って並んでるんだけど,何で,こんなに並ぶんだと思う?」
ニコラ(フランス)「田中さんや鈴木さんは仕事してるかも.そう考えるから出勤するんだよ」(歓声)
「ニコラ,君は日本人.You became Japaneseですね.あと,他に?オマル」
オマル(スーダン)「日本は自然災害に慣れているから,台風を理由に休むなんて,怠けているように思うんだ」「なるほど」
ヘザー(アメリカ)「世界で自然災害が増えていますが,いち早く通常業務に戻る日本人を見習うべきよ.素早く機能を取り戻し,私たちが必要な仕事をしてくれる.自分が仕事をしなかったら,困る人がいると思ってるのよ」
「なるほど.さあ,ご意見番.自然災害の多い国として,日本の課題,いろいろありましたですけれど,いかがでしたか?」
荒俣さん「やっぱりあれでしょうね.延々と並んでいるあの映像が,理解不能なんだと思います.
でもね.日本人が発明した災害の過ごし方じゃないですか?災害が過ぎ去ってから,いかに早く立ち直るか.
関東大震災という,とてつもない地震が東京に起きましたけれども,銀座っていう街がありますよね.あの街もほとんど崩れたんですけど,一週間で,バラックで,みんな,店出しましたし」
「すごい,一週間」
荒俣さん「平常にいかに戻すかってところに全精力をつぎ込み---,ただ問題は,システムがないんですよ.まあ,確かに.
やっと,レベル4とかっていう,分かりやすい言い方になったのも,つい最近だし,そういうことがまだまだあるんだけど,そのかわり,過ぎたらすごいぞってところは,日本人の唯一の支えだったんですよね」
「なるほどね」
「さあ,鴻上さんはどう思いました?」
「いや,俺はね,そのイタリアのテントで避難している人を見て,多分,みんな衝撃を受けたんだよね.
それで,今回,台風15号と19号のときに,一部自治体で,実はファミリー用のテントを貸しだし始めたのね.間違いなく今年も大きい台風が来るわけですから,買って損のないものだし,そういう意味で,プライバシーを守るっていうのを,当たり前にしないといけないと思いましたね」