ゴーヤーといえば,
まずは,沖縄,ゴーヤーチャンプルー.
初めて沖縄で出会って,とても気に入りました.
沖縄しかないランチョンミートもなかなか.でも私はバラ肉の方が好き.
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ゴーヤーはインド・ケーララ州原産で,14世紀に中国へ(Momordica charantia - Wikipedia).
沖縄へ渡った時期は,はっきりしないものの(ツルレイシ - Wikipedia),15世紀頃(沖縄伝統農産物vol.1 琉球王国時代から愛されているゴーヤー - 食DACARADA 健康になれる).
日本へは,やはり中国経由で(日葡辞書1603年に記載).
ネット上では捜せなかったものの,沖縄⇒鹿児島ルートもあっていい-----.
ゴーヤーは沖縄本島での呼び名.
「八重山では語尾を伸ばさずにゴーヤと言う.ちなみに宮古ではゴーラ.( ニガウリはヘチマと共に沖縄の代表的な… | 八重山毎日新聞社 )」
植物名は,ほとんど使われていないツルレイシ.
レイシに似ているため(イボ状の表面,完熟すると甘くなる)とのことですが-----
英語名としては,
bitter melon; bitter apple;
bitter gourd(瓜);
bitter squash(カボチャ)
などの名前が並んでいます.Momordica charantia - Wikipedia
原産地とされるインドケーララ州マラヤーラム語ではPavakka,インド・ヒンディー語などではkarela,で
様々な料理に利用されています.Momordica charantia - Wikipedia
沢山ある英語名称のうち,英語のインド料理レシピでは,主に“bitter gourd(瓜)が使われていました.世界的にもニガウリなんですね.
Lekshmi's Adukkala: Pavakka Thoran / Bitter Gourd Thoran. Sini's Menu.....The Kitchenmagic.....: Bitter Gourd (Pavakka)Theeyal Bitter Gourd Pachadi Recipe - Pavakka Pachadi Recipe - Yummy Tummy Bitter Gourd Fry Recipe | Neels Kitchen
そして,広東語では涼瓜.Momordica charantia - Wikipedia
いい名前ですね.中国料理では炒め物が多そうです.
Bitter melon Chinese cuisine - Google 検索
スープにも用いられますが,その場合には,白ゴーヤーが用いられることが多いとのこと.ツルレイシ - Wikipedia
日本でのゴーヤー生産は,沖縄が断然トップ.
しかし,九州はもちろん,関東地方でも生産されるようになっています.
地域特産野菜生産状況調査 確報 平成28年産地域特産野菜生産状況 年次 2016年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
品種改良も進められていて,県ごとに作られている品種が異なっているようです.
https://www.alic.go.jp/content/000139068.pdf
宮崎県:佐土原3号、つやみどり、ゴーヤ節成
沖縄産のゴーヤーは,九州産より苦みが少ないとされていたようですが,最近の九州産は,「苦みが少なくなってきている」 と,NHKまんぷく農家メシに出演した農家さんが言っていたように思います.
他に,沖縄在来種として,太く短い品種・あばしゴーヤー.苦みが少ない品種として知られています.沖縄あばし苦瓜|ニガウリ(ゴーヤー)|野口のタネ オンラインショップ
ゴーヤーの苦み成分は,既に分かっていて,
モモルディシン(momordicin)、チャランチン(charantin)等が知られています.
ゴーヤーについてのマメ知識 | ヘルシー市場・沖縄農興 ツルレイシ - Wikipedia Charantin - Wikipedia https://www.researchgate.net/publication/270696632_Structures_of_Momordicines_I_II_And_III_the_Bitter_Principles_in_the_Leaves_and_Vines_of_Momordica_Charantia_L
ヘチマやユウガオを突然苦くして,ときには食中毒症状を起こす物質:ククルビシタシン(https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/hoken/eiken/news/documents/20page4.pdf)
:化学構造的には,モモルディシン,チャランチンとごく近縁の成分です.
ただし,ゴーヤーを食べて食中毒症状を起こした例は,少なくともネット上の情報では,みつかりませんでした.
一方,「動物実験ではニガウリ種子や生のニガウリ果実による妊娠阻害および流産誘発の可能性が報告されているため、これらを妊娠中に摂取することはおそらく危険である」とのこと(https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail2312lite.html).
人での例はみつかっていません.また,ここでは,「火を通せば,その可能性がなくなるかどうか?」には,触れていませんでした.
ゴーヤーの栄養といえば,ビタミンCが有名.
確かに,他の野菜類に比較して,沢山のビタミンCを持っています.
カロテンや葉酸なども,かなり多いといえますね.
ゴーヤーは,
ウリ目 Cucurbitales,ウリ科 Cucurbitaceae,ツルレイシ属 Momordica,
ツルレイシ M. charantia var. pavel
ウリ科の中では,他の食用瓜と離れたところに位置します.
種を水と一緒に吐き出すことで有名は,テッポウウリとは近縁と言ってよいでしょう.
Exploding Cucumbers! | Slo Mo #36 | Earth Unplugged