まんぷく農家メシ「梅沢・東野大絶賛!マッシュルームはだしが美味 千葉・旭」
4月24日水曜 NHK総合1 午後0時20分~ 午後0時45分 / 4月15日月曜 NHKBSプレミアム 午後7時00分~ 午後7時30分
マッシュルーム まんぷく農家メシ1 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2019/04/22/015026
マッシュルーム まんぷく農家メシ2 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2019/04/23/010456
さあ,二軒目は
「だしで楽しむ!まっしゅる~むの和風料理」
「さあ,和風だしです.和風だしです.----あら!あ〜こんにちは.どうも〜」
迎えたのは
マッシュルーム農家高梨賢一さんとそのご家族.母須美江さん,父芳松さん,妻映子さん,息子諒くん.
「何代目ですか?」「2代目です」
「お父さんのころからマッシュルームを作り始めてる?」「私が始めてやりました」
高梨さんの家では45年ほど前から,マッシュルームを作り始めました.今では家族4人でひと月1トン以上も出荷しているそうです.
「最初から農家の嫁になるんですけど覚悟できてたんですか?」「無いです.やらなくていいっていうお話だった」
「やっぱり出ました」「もう,これ,農家のあるあるですよ.農家の嫁のあるある」「そんなつもりはなかったんですけど」「全然やらないつもりだったんですけど」
「もう,ずっと家におってのんびりしてたらええよって言うて」「でも,小さいうちは家でみてたんで,とりあえず.それからですね.保育園へ行くようになってから」
「どうですか?将来.まだ考えてない?」「考えてない」
「そりゃそうよね.そりゃ,なかなかね.お父さんも言えないでしょ.マッシュルーム頼むで,とか」「でも,ほんと,大変なんで,無理にはすすめたくない」
「そんな,大変なんですか?」「ホント,休みないし」
「そう!それ,言ってました.休もう思ったら,逆算して--」「2ヶ月,3ヶ月前から予定を立てて」
「それも大変でしょ?」「そうなんです.そうなんです.バカじゃできないですね」
「バカじゃできない?」
マッシュルームの和風料理.まずはだしを取ります.
「意外とマッシュルームのだしっていうの,初めて聞いたんだよ」「そうそうそうそう」
「しかし,きれいなマッシュルームだね」
料理①:みそ汁
材料 マッシュルーム(100g)、水(6カップ)、顆粒だし(少々)、みそ(大さじ2)
作り方
①マッシュルームは厚めに切る(:ポイント1 縮むので厚めに切る).鍋に水とマッシュルームを入れて火にかける.(:ポイント2 水から煮る)
②5分ほど煮てお湯の色が変わってきたら,顆粒だし、みそを加えて完成.
「良いお嫁さんですか?」「はい.大変仲良くやってます」「表面上は」
「表面上?何を言うねん.一言二言多いね,お父さん」
「私も,ほら,娘いないので,やっぱり.娘のような感じで,一応つきあってます」
「『一応』つけるんや」「お母さん!」「お互い言いたいこと言っちゃうから,見ててひやひやする」
「でも,その方が,やっぱいい.気を遣わずね.ケンカはないでしょ?」「します」「けんかもするけど,まあ,その時だけで」
「でも,なかなか---普通,大体ね.お母さん立てるじゃないですか」「ハハハハハ」
「あなたが悪いよ,ちょっと.あなたが言っちゃ---」「やってらんないですよ.農家の嫁.やっってらんないですよ」
お嫁さん.強めですね.
ここで,お鍋を見てみると,お湯の色が変わっています.
「これ,ホント.昔から---」
「色がしっかり.ほら.出汁が出てる色してるじゃない.ね」「黄金色ですよ」「まだ,何も入れてないです」
「どうですか?」「マッシュルーム!」「マッシュルームっすか?」「良い味出てる」「ホンマや.マッシュルームや.マッシュルーム」
このだしにお味噌をとけば,マッシュルームのみそ汁,完成です.
「これはこの辺りの定番料理でございます.マッシュルームのおみそ汁」「確かにマッシュルームのみそ汁は初めて」「初めてです」
「うん.おいしい.おいしい.いい.へ〜,マッシュルームって味噌に合うんだ」「おいしい」「初めて知ったな.味噌にマッシュルーム」「合います合います.はい」「ね」
「改めて,歯ごたえというか,マッシュルームの良いとこですよね」「うん」
「しこしこした感じ」「なんかそう.しこしこしておいしい」
「これを『しこしこ』って言うんですか?」「そうですね.この辺りの一はシコシコ」
「シコシコって言うの?」「シコシコって言いますよ」
「シコシコなんや,これ」「こりこり?」「コリコリでもないでしょ.何か違うよね.確かに.何やろ?」「いいじゃん.伝われば」
続いての和風料理は?
「銀シャリ」「このまま喰っても良い感じじゃないの?お米が立って」
「いや,それが違うんですよ.これ,何ですか?」「これは,マッシュルームの,炊き込むんじゃなくて,混ぜご飯」
「なるほどなるほど」
「具は?」「具は,マッシュルームと,一応,今日はマッシュ,メインなんで,マッシュ多めで,それと,鶏肉を少々」
料理②: 混ぜごはん
材料
マッシュルーム(500g),にんじん(80g),砂糖(大さじ3),しょうゆ(70mL),みりん(大さじ2),酒(大さじ2と1/2),鶏もも肉(150g),切り昆布(5g),ごはん(5合)
作り方
①マッシュルームはスライス,にんじんは薄切り,鶏肉はそぎ切りにする.②鍋に,マッシュルームとにんじんを入れて火にかける.
③マッシュルームから水分が出てきて煮立ったら,砂糖,しょうゆ,みりん,酒を加える.(甘めです!)
④煮立ってきたら鶏肉を加えて,もうひと煮立ちさせ,最後に切り昆布を加えてふたたび煮る.
⑤④を炊いたごはんに混ぜて,完成.
「いただきます」「どうですか?」
「うまい!かあちゃん.おいしい!」「上機嫌やな〜.おいしい出ました」
「いいじゃん.いいじゃん.こっちは,マッシュルームが柔らかい感じで,上手に炊いてる」
「また,ほどよい甘さで,良いですね」
そして,もう一品.
農家さんならではの和風料理.“マッシュルームの軸のつくだ煮”です.
「軸がない状態で出荷するので,軸だけ,みんな余るんですよ」
「これ,軸を.正解ですよ.軸,うまい」
確かに軸の部分は,スーパーで見かけないですよね.軸は食感が良く,味がしみ込みやすいんですって.
「おいしい.こういうの,おいしく感じるようになってきた.大人になってきました」
「うまい,つくだ煮」「おいしい,最高」
「苦労はないですか?マッシュルーム作ってて,ちょっと休みがないとか.何かやりたいことあるとか?旅行とか,家族で行ってます?」「めったに」
「行きたいよな.お父さんも,そんなね,趣味なんて,そうそう」
「私は,(趣味)あるんですよ.年齢と共に,仕事を息子に譲って」「ちょっと時間ができた?」「ちょっと時間ができた」
「今,何を」「絵を描いている」
「え〜,いいじゃないですか.いやいいですよ」「そりゃ最高よ!」
「見ましょうよ.見ましょうよ.あれ,お父さん.ちょっと用意してるじゃないですか!」「ほら,でっかい.ほら!」
「ええやん,ええやん.見よう,見よう」「お〜いいじゃないの」「もっと,こっち持ってきてくださいよ.ちょっと」
「これは,銚子の海ですか?」「そうです」「なるほど,荒波だ」
(母須美江さん,もう一枚の大きな絵を運んでくる)「優しいわ,お母さん」
「ちょっとこれ〜,マッシュルーム!ちょっとこれ〜」「マッシュルーム!」「うれしい!」
「展覧会出しました」「出した」「二重丸もらいました」「展覧会で二重丸!」
「嫁!」「なんで,そんなひいてんねん!そっちグループ」「これ,もう,息子の部屋に置きますわ」「飾りましょう」
「息子の部屋の,寝室に置きます!これ」「ハハハハハ,いいね!」
仲良し家族の,だしで楽しむ和風料理.ごちそうさまでした!