「さあ,はじまりました.まんぷく農家メシでございます.
さあ,梅沢さん.今回はですね.愛媛県の松山市にやってきました」「松山は,私,すごい,あの,知名度が高いですからね.松山の学生さんなんかは,もう,私の所に寄ってきて,人だかりになるんじゃないですか?」
「今は,あのおじいさまが一人.写真撮ってるだけですよ」「いやいや,ここは人がいませんから」
「たった一人」「はい,人がいませんから」
「後はですね,八十八カ所巡りの52番目ですか,霊場,太山寺(たいさんじ).ちなみに,太山寺の鐘の音が聞こえるところは,美味しい伊予柑ができる言われている」「なるほど!この言い伝えもいいな!」
「ね〜,どうですか?伊予柑」「いや,あんまり得意じゃない」
「はははは」
そうか,梅沢さん.酸っぱいの苦手なんですよね.
どうも友近です!今回頂くのは,柑橘王国愛媛県を代表する,伊予柑.
果肉と果汁たっぷりのマーマレードに,見た目も美味しいデザート.そしてなんと和食メニューまで,驚きのレシピを紹介しちゃいます.
冬のビタミン補給にぴったり!.伊予柑の農家目めしを頂きます.
と始まった,
農家さんの自慢のレシピを紹介する前に----
今日は,伊予柑につながる,日本の蜜柑情報をいくつか---
1.日本のみかん生産
日本のみかんと言えば温州ミカンですが,その他にも沢山の柑橘種が栽培されていることはご存じの通り.
その中でも伊予柑は知名度・生産量ともに,温州ミカンに次ぐ存在----だったのですが,蜜柑需要全体が落ち込む中,
(下図で“中晩柑”とあるのは,1月から5月ごろに収穫される、温州みかん以外の柑橘)
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/tpp/block/pdf/engei11.pdf
伊予柑もその生産量を減らし
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/tpp/block/pdf/engei11.pdf
生産量第2位の座は,デコポン(不知火)に譲ってしまい,
第3位の座をハッサク,夏みかんと争っているのが現状です.
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作物統計調査 作況調査(果樹) 確報 平成27年産果樹生産出荷統計 年次 2015年 | ファイルから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
2. 『イヨ(伊予柑)』は、『カイコウカン(海紅柑)』と『ダンシー(大紅みかん)』が交配してできたもの.
遺伝子解析の結果から,長らく不明であった伊予柑の元となった親品種は,『カイコウカン(海紅柑)』と『ダンシー(大紅みかん)』であることが明らかになったとのことです.
実は“謎だらけ”だった温州みかん page.2 - 日経ビジネス電子版 Special
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/documents/161201_1/01.pdf
ちなみに,温州ミカンの親は 紀州とクネンボ,
そして,温州ミカンの親のクネンボは,ハッサクの親であることも分かっているとのことです.