「さあ『農家メシ』でございますけども,梅沢さん,今回はですね,徳島県鳴門市にやってきましたけれども」「鳴門といったら渦潮じゃないですか」
「後が大鳴門橋なんですって.あの下あたりに渦潮が」「ね,不思議なもんだね.あれも.渦巻いて」
「ぐるぐる巻いてるわけでございますから.晴れてたら少しは,まだもう少し渦潮っぽい感じは見えたんですかね?」「いや,晴れたら見えるんじゃないの?」
「少しぐらいはね.何か」「だから,雨降ってるのに,何でお前らは海岸連れてきたの?俺を?」
「渦潮と瀬戸内海を見せたいっていう」「見えないっつってんの」
瀬戸内海は見えますよね.多分.どうも,友近です.
今回頂くのは,サツマイモのなると金時.
ほっくほくの焼き芋はもちろん,徳島県の地鶏を使った煮込み料理や,なると金時づくしの和御膳までまで!秋の美味しいレシピが満載です.
ヘルシーで美味しいなると金時をたっぷり頂きます!
http://www4.nhk.or.jp/manpuku/3/
今回の舞台は徳島県鳴門市.
なると金時の一大産地です.
なると金時は他のサツマイモに比べ,ホクホクとした食感と上品な甘さが特徴なんです.
今回頂く農家メシは,
1軒目「まるで栗(くり)みたい!なると金時は○○で育てる」
2軒目「19歳からなると金時作り 働き者かあさんの時短おかず」
3軒目「義父に感謝をこめて 絶品!なると金時和御膳」
さあ,美味しいなると金時が待ってますよ.
1軒目「まるで栗(くり)みたい!なると金時は○○で育てる」
「○○,何なんだろう?」「ね,何なんですかね?渦潮---瀬戸内海---.太陽が育てる」
「左瀬戸内海.すごいな」
さあ何で育てるんでしょうh化ね?
「こんにちは!申し訳ございません.雨の中,お待たせして.よろしくお願いします.農家メシでございます」
迎えたのは,なると金時農家3代目.酒井崇志さん(29).
「若手,バリバリ若手」「まだまだです」
「なると金時,ここ,やっぱ合うんですか?」「そうですね.畑が抜群にいい」
「だって,これ,砂地だよね?」「そうなんです.土じゃなしに,これ,砂なんですよ」
「それがいいんですか?」「そうなんです」
「なんでですか?」「これはね,え〜っと,これはね,海砂なんですけど,水はけが良くて,それで芋の成長に一番適しているらしくて」
「なるほど」
海沿いに広がるサツマイモ畑.実はこのあたり,昭和の初め頃までは,稲作を行っていました.海水による煙害に悩まされていたそうなんです.
そこで海の砂などで田んぼを埋め立てて,土地を改良.
昭和56年頃から,なると金時の栽培を始め,大成功したんです.
拡大してみると砂粒の上に細かなくぼみがあることが分かります.このくぼみに水分や養分がたまるため,水はけが良いだけではなく,お芋の成長に最適な状態を保てるんです(水はけが良いだけではなく,適度な水分と養分を保つ).
この不思議な砂が,なると金時のおいしさを生み出しているんですね.
つまりなると金時は,○○=すな,で育てる.
「これ,そう?」「これがそうです」「あるあるあるある.赤なって,これもこれもこれも」
「良かったら,どうぞ,取ってください」「梅沢さん,最初引っこ抜いてくださいよ.1個」
「分かりました.でかい」「はい〜!簡単に」
「きれいな色だね.ほら」「品がやわらかいんで,芋がまっすぐ下にのびる」
「特徴ですか?」「はい」
「僕もいいですか?させっっかくやから」「どうぞどうぞ」
(芋がつながった形のものを引き抜く)
「あんた,やっぱり」「申し訳ない」
「スターになる要素あるわ」「これは,でもプロとしては大失格ですよね」
「いえいえ,もう,これが---これで欲しがるお店屋さんもおるんで」「えっ,これ欲しがる人もいてるんですか?」
「ついてる方が縁起がいいという」「へえ〜」
「MCやるわけだわ.わかるわ」「そんなことないですけど」「スタッフに好かれるわ」
いえいえ,梅沢さんも好かれてますよ.
「大変なこと,何が大変ですか?」「そうやね,まあ,言うたら,こういう雨がごっつい降ったり,まあ,これで(今のような雨なら)まだしれてるんですけど,台風が来たときに,もう,池になるんですよ,この畑が」
「池になったらもう,全部駄目なの?」「駄目なんです」「大変」「そうです」
「雨とかはやっぱり成長には大切なんで」
「ちょっと今日はね,さっそく農家メシでございますから,なると金時を美味しく頂きたいんですけど,よろしいですか?」「はい,母が待ってますんで」
さあ,まるで栗みたいな,お芋を頂きましょう.
待っていたのは,母・美子さん.
「孝治さん」「孝治さんと富美男さんです.孝治さんから質問いいですか?」
「はい!」「え〜っと,お母さんも畑出て?」「はい」「とってらっしゃる?」「そうです」
「大変じゃないですか?肉体的には?」「そいうですね,でも,私,機械とかに乗って,掘ったりするの,すっごく,自然の中で,楽しいです」
お母さんと崇志さんの二人でなると金時を作っている酒井家.7年前にお母さんが体調を崩し,崇志さんが会社を辞めて農家を継いだんだそうです.崇志さんの頑張りのおかげで,畑は5倍に広がったんですって.
「でも,跡取りとかいうか,息子さんが継いでくれて,まだ20代って」「野球ばっかししてたんですよ」
「野球ばっかりしてました?」「はい,お芋するんかな?って」
「でも,親孝行で良かったじゃないですか」
「これは,あれですか?」
(ストーブの上にアルミホイルでくるんだお芋が並んでいました)
「はい,お待ちしてたんですよ」「でしょ?」「さっきから『食べてもらいたい!』って感じで」
「焼き芋って言うことでいいんですか?」「はい,焼き芋です.どうぞ」
「なると金時は,焼き芋に合うんですか?」「あいます,すごく合いますね」
ストーブで40分ほどじっくり焼くのが酒井家流.
▽料理1: 焼き芋
レシピ - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
材料: なると金時
作り方:
(1)「なると金時」をアルミホイルで巻く。
(2)ストーブの上にのせ、時々イモを回しながら40分ほどかけてじっくり焼く。
※ストーブの機種によって調理に向かない場合もあります。ご注意ください。
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「美味しそう」「熱」「熱,熱いわ」
「熱くてね,割りようにも割れない」(軍手をした,お母さんに割ってもらう)
「まあ,これ見てご覧なさいよ.ほら」
「孝治さんも割りましょか?」
「おいしそう,いや食べたいんだけど,熱いんですよね」「富美男さん!」「大丈夫.甘い!」「おいしい!ほんまや,もう,栗!」「栗ですよ,栗!」
「あ〜,おいしいな〜.これ,これ,こんなん,こんなん」
「懐かしいというかね」「そうそうそう」
「繊維が入ってて,ビタミンCもたっぷりなんで」「おつうじも良くなるし」「そうです.私みたいに色白美人になります」「あら,なりますか?」「はい」(息子「ならないですよ,ならないですよ」)
「金時美人」「お母さん,明るいですね」「ええ,ちょっとね,頑張ってます」「はははははは」
続いてはなると金時のお料理です.
「なると金時で,何を作ってくれるんでしょうか?」「サツマイモのかき揚げです」「かき揚げ!」
なると金時はサイコロ状に切ります.ほくほくした食感が生きるそうですよ.
「二人に見られると緊張しますよね」「緊張します?」「はい.なんか.富美男さん,笑われそう」「怒りそうですよね」「何言ってんの」「『てめえ,ふざけんな,いいかげんにしろよ』ってね」
「あのね,あんた,ホントに俺のイメージどんどん悪くしてんだ」「いやいや,ほらね,もう,手元,狂いますよね」
お母さん大丈夫ですよ.さあ,サツマイモを曝した水を捨ててください.
「これを,ざあ〜っと」「いや,そこ違う違う違う」
「ここに入れたらアカンよ.ちょっと」「天ぷらもう水になるやん」
「何か,違うとこでやってきます」
「動きは実にいい男なんで」「はい,軽いのね」「フットワーク軽いですよ」「こんな番組でしたっけ?」
「ご苦労様です」「ありがとうございます」「いえいえいえ」
「普段,食べますか?」「はい,よく食べます.ふだんはたまねぎなんか入ってるんですけど」
「玉ねぎはちょっと今日は」「分かった」「分かりますね?」「愛してます」「なるほど,そういうこと?」「富美男さんが玉ねぎダメよって」
レシピ - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
材料: なると金時(200g)、ピーマン(70g)、ハム(40g)、ちくわ(60g)、天ぷら粉(100g)、
(梅沢富美男さんが苦手なため,玉ねぎをいれていない⇒ワンポイント)
水(150ml)
作り方:
(1)なると金時をサイコロ状に切り、水にさらす。
(2)切ったピーマン、ハム、ちくわと、「なると金時」を水で溶いた天ぷら粉に混ぜて180度の油で揚げる。
※ワンポイント:
・なると金時はサイコロ状に切るとほくほくした食感が生きます。
・タマネギを加えると、具材がまとまりやすくなります。
「かき揚げ頂きますよ.ホクホク」「焼き芋とは,また違うね,食感が」
「あっ,俺,かき揚げ,好き」「四角にしたんが」「これ,いいですね,(なると金時が)ちゃんと,主張してるから」
「おいしい」「うまい」
「上手ですね?うまいな」「ちいちゃな声で『上手ですね』.仕事ですもんね,みたいな感じですよね」「いやいや.なんか男前やな」「お母さんの女性の部分を引き出したみたいです」
ほっくほくな“なると金時”の焼き芋とかき揚げ.ごちそうさまでした.
付録